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ことの葉だより

 日々の暮らしの中で出会った素敵な人を紹介したり、美しいことばや優しいことば、感動した出来事などをシェアできたらいいなと思っています。みんなで一緒に幸せになりましょう!

「リニアコライダー」って何?

と思われた方も多いのではないでしょうか。


『岩手県東日本大震災津波復興計画

復興基本計画

参考資料

平成23年8月』

の中にある説明を引用します。


【ILC/国際リニアコライダー】とは、

・全長31~50kmの地下トンネルに建設される加速器を中心とした大規模研究施設

・電子と陽電子を光速度まで加速し、衝突させることで宇宙誕生=ビッグバン直後の状態を再現し、質量の起源や時空構造、宇宙誕生の謎の解明を目指す



今までに耳にした情報によれば、

活断層がなく、固い岩盤の北上山地の地下に40~50kmの直線のトンネルを掘り、その中で、電子と陽電子を衝突させていろいろな研究をするらしい。


東北大学と連携できる地の利があること(新幹線で一関―仙台間は30分)

世界中から研究者が集まり一大科学研究都市が形成されること

施設の建設などで雇用が生まれること

研究者や職員とその家族、関連企業の進出による人口の増加が、地域経済を活性化させること

などが、「見込まれる効果」として語られています。



上記参考資料の図表を見ると、

建設費は8,000億円で、ホスト国は1/2の4000億円(400億円×10年)を負担するらしい。

そして、よくわからないのだが、運用期間(20年)も200億~400億円の分担金があるようだ。

この金額がどれほどのものか、「全然見当がつかない」と思っていたら、

3月3日の岩手日報に

「復興交付金 本県957億円」「7県総額は3053億円」という見出しがありました。


リニアコライダーの建設費は8000億円

復興交付金の7県の総額は3053億円


何か納得できない。








わかめの刈取りのニュースが流れた。


3・11の直後は、こんなに早く再開できるとは思っていなかった。

3年いや5年・・・長い年月がかかるだろうと、

私は、「三陸の海の幸のおいしさを忘れないでください」というメッセージとともに

叔父のわかめと昆布を配った。

それは、あの大津波に大型冷蔵庫とともに何百メートルもながされたわかめと昆布だった。

冷蔵庫の扉が上を向いていてきちんと閉まっていたので

無傷で回収できた奇跡のわかめと昆布だった。


先月、叔父から早採りわかめがたくさん送られてきた。

お隣さんや友人たちに配って、一足早い春の味をいただいた。

おいしかった!


海は偉大だと思う。

あんなに何もかもを飲み込んだのに・・・


でも、この海の大きさ、広さにも限界があるのではないかとこの頃思う。

除染された放射性物質は、結局最後は海に流れ込む。

海を汚すことは、結局自分の首を絞めること。

このまま行けば滅亡だと思う。

人間がコントロールできることとできないことを識別する力が今こそ必要なのだと思う。

せっかく自然は、たくさんの幸を与えてくれているのだから。




昨日、志ろがねの牧代表の吉塚公雄さんの講話をお聴きした。対象は、中学2年生とその保護者。

以前から思っていたのだが、奇跡のりんごの木村秋則さんと吉塚さんは似ている!
まず、私利私欲が無い。
自然を大切にし、自然と調和しながらみんなの幸せを目指して困難を乗り越え続けている。
そして、そこに迷いが無い。
なぜ迷いが無いのか?
王道を突き進んでいるからである。
吉塚さんは、
「夢が大きければ大きいほど、高い壁が立ちふさがる。しかし、夢を諦めずに努力し続ければ必ず協力者が現れる」と中学生に熱く語ってくださった。
価値の基準がお金ではないことも身を持って示してくださった。

これからの人生、何を大切にして生きていくのか。

自分の10年後20年後…はどうありたいか、
人生の最後から逆算して考えると見えてくるという吉塚さんのお話を、中学2年生のこの時期に聴くことのできた生徒さんたちは幸せだと思う。

実践に裏打ちされた言葉は強くて潔い。
全身全霊を傾けて山地酪農に取り組む吉塚さんの生き方が生徒さんたちの中に奇跡を起こしていくと思う。

2月4・5日

『情熱思考』の是久さんとチームグレイスのみなさんの復幸支援バスに乗せていただいて、

陸前高田市と大船渡市に行ってきました。


今回は、石巻の首藤さんが計画してくださり、

浜松の松井さんが案内役を引き受けてくださいました。

松井さんは、昨年5月から気仙地区への復興支援を続けて来られたそうで

大船渡出身の私よりもずっと気仙のことをご存じでした。


4日午前は、仙台で是久さんのセミナーがあり、

午後、バスで陸前高田を経由し大船渡へ。


多くの人々が亡くなった陸前高田市役所、体育館、市民会館・・・

瓦礫の撤去は進んでいますが、これらの建物は、まだそのままでした。

市民会館は知り合いが亡くなった場所です・・・



夜は、大船渡の仮設の夢商店街で

地元の若い方たちと懇親会を行いました。


「震災がなくても大船渡は右肩下がりだった。だから以前の大船渡に戻っても意味がない。」と新しい地域つくりに取り組む若者たちを頼もしく思いました。

これからは、新しい風を吹き込むことが支援になると思いました。


5日は、大船渡魚市場や商店街の跡地を見て、

綾里の黒土田応急仮設住宅の皆さんと交流しました。

年配の女性がほとんどでしたが、たくさんの方にお集まりいただきました。


チームのみなさんが、若くて、思いやりにあふれていたこと

広島、大阪、京都など遠くからわざわざ来てくださったことなどが

仮設の皆さんの心に沁みたようで、すぐに和気あいあいの交流会になりました。


一関市立花泉小学校の児童の皆さんがつくった大根や白菜を

仮設のお母さんたちが漬けたというおいしい漬物や

三陸産のこれまたおいしい早採りワカメもごちそうになりました。


昼食は、復興屋台村で、まぐろ丼とタラのあら汁を食べました。

遠くから来てくれたからと、厚焼き卵をサービスしてもらいました。


やはり、海のものはうまいですニコニコ 満足



是久さんのチームは、定期的に気仙を訪れてくださるそうです。

幸せな地域社会を創造する若いリーダーがたくさん生まれることを期待しています。


2日間、ご一緒下さった皆様、大変お世話になりました。

ありがとうございます。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。








先月1日に開催した「中学2年生に贈る新垣勉おしゃべりコンサート」が一関市の広報に取り上げられ、HPにも掲載されました。


広報で日本一になられた畠山さんが記事を書いてくださいました。

とても素敵に書いていただいたので、

多くの方々に読んでいただきたくご案内いたします。


まず、一関市のHPを開いていただいて

左側の「広報いちのせき」をクリックしてください。

次に、開いたページの「広報いちのせき」をクリック、

そして「平成24年1月1日号」「希望の賛歌」をクリックしていただくと読むことができます。


一関市HP>広報いちのせき>広報いちのせき>平成24年1月1日号>希望の賛歌 です。



2012年が、たくさんの愛と希望に囲まれた年となりますように!


寒さ厳しき折、ご自愛くださいませ。