【星模様】牡牛座の金星★内なる審美眼と共に | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

3月17日から4月11日まで、金星が牡牛座に滞在しますおうし座

 

みずから支配する牡牛座に金星が回帰すると、慣れ親しんだホームに帰ったかのように、イキイキと輝くでしょう。

 

金星は愛を象徴する惑星ですが、その対象は物と人のふたつがあります。

 

牡牛座の性質として、ひとたび所有したものを維持して、変えようとしない固定化の傾向がありますが、現在はこの牡牛座に天王星が長期滞在中ですね。

 

ですからこの期間、金星が天王星と出会っていくとき、持っているもの……対人関係と持ち物全般を、アップデートしたくなるかもしれません。


唐突な変化と自由を象徴する天王星が、窮屈で変わり映えしないものを一掃して、もっと面白くて、興味のそそる、いまの自分にフィットするものや人を求めようとするでしょう。

 

その結果として、人間関係にちょっとした変化が訪れるかもしれません。

 

天王星が求めるものは「一緒にいることで意味があるつながり」であり、共通のビジョンを持てるか、未来に対して共に活動できるかがポイントとなります。

 

キライではないけれど、惰性的で、一緒にめざすものがない関係、響き合わない関係の相手とはおのずと距離がひらいていくかもしれないし、逆に同じ価値観を持つ相手とは急接近するかもしれません。

 

所有する物についても価値の見直しが起こるときです。ほしいもの、したいこと、時間をかけていることが、いまの自分にとって、本当にふさわしいことだろうか?

 

心配や不安からしがみついているもの、無理して付き合っているもの、やっているものがあるなら、手放したくなるでしょう。

 

 

『価値の見直し』がはかられるので、社会においても、あらゆるものの価格の変動が起きやすいでしょう。ニュースを見ていると、大手の多くの会社で、労働組合のベア要求に対して、本年度は満額回答もしくは満額以上の回答が出ていますね。

 

社会に合わせてバージョンアップする……このとき、本心をごまかさないで、自分の感覚に真摯になることが求められます。

 

こないだ『美女と野獣』の話になぞらえて、金星と冥王星を統合するむずかしさと、大事さを書いてみました。

 

牡牛座の向かいには、蠍座があり、そこには闇を見ることが含まれます。それは自分の不安であり、執着であり、恐れであり、緊張であり、何もない空っぽな状態になることに対する本能的な恐怖だといえるでしょう。

 

それを見たくない、感じたくないがゆえに「変えないでいよう」とする、牡牛座の性質というものがあります。

 

確かに内側の闇を覗き込み、野獣に触れるのは、とても恐ろしく思えることかもしれません。

 

しかし、それをしないことで、もう好きではないこと……無駄な行為に空虚な時間を費やし、建設的ではない関係に従事することをくり返すことになるでしょう。

 

見せかけの安定や穏やかさを選択して、自分の感覚をごまかしていると、人生がいつまでも停滞し、アップデートされることがありません。

 

欲しくないもの、必要じゃないものを所有し続けると、誰の人生を生きているのか、わからなくなるでしょう。

 

金星が牡牛座に滞在する期間は、内なる審美眼が冴え渡るときです。内側を余すところなく感じて、本当にすべてが心地よく整っているか……それを見極めて、人生のバランスを取り戻すのにちょうど良い時機となるでしょう。