1月23日から4月20日まで、すべての惑星が順行しています。
全惑星の順行って、ものすごくレアなわけではなく、たまにあるのですが、全員が前を向いているようで、なんだか清々しい感がありますよね。
別に逆行が後ろ向きに動いているわけではなく、そう見える…というだけではありますが。
ただ、すべての惑星が順行=オールブルーで「どんどんやろうぜ!」という単純なことではないとは思います。
惑星同士の配置とかアスペクトとかですね。いろいろな絡みが「安心」を求める私たちの防衛本能を、ギャーッと言わせることもありますからね。
順行を理解するには、逆行を知ることが有効かと思いますが、惑星の逆行は「その惑星の体験の幅が深く広くなる」というイメージです。
以前に水星の逆行の話を書きましたが、逆行となる惑星は、その惑星が象徴するテーマの極から極への幅が、順行のものよりも広がって、ネガティブな極を体験するので、逆サイドのポジティブの極にも触れることができるという感じです。
たとえば「愛し愛される金星」が逆行である場合は「愛して尽くしても報われない」「欲しいものを求めても得られない」「愛する人から自分だけを見てもらえない」といった、愛や欲求に対するネガティブな極を体験することがあるでしょう。
それらの体験に苦しみ、迷い、悩んで「もう誰も愛さない」「何も信用できない」という気持ちに陥ることもあるかもしれません。
しかし、だからこそ「本当の愛って何だろう」「自分を愛するってどういうことだろうか」「人を信頼するって、どうしたらいいのか」といったことを本気で考え、考えて、考えて、考え抜いたからこそ「あらゆるものの中に宿る愛」や「見返りを求めない無条件の愛」「恩恵と慈愛」「存在に対するリスペクト」といった、ポジティブの極にも触れることができるのでしょう。
苦しまなければ、悩む必要もなく、考えなければ、認知することもありません。
惑星の逆行は、そのような苦みと深みを人生にもたらし、私たちの二極を統合することを助けてくれるように感じられます。
とすると「全惑星順行」というのは、ある意味「極に振れ過ぎない」ような、安全装置に守られるときともいえるかもしれないですね。
まあ前述の通り、星の配置によっては、まあまあ激しいことも起こり得るわけですが、水星逆行の私は「深みがなくて、つまらないな~」などと感じたりもするのでした(笑)
コンフォートゾーンにいることを私たちの防衛本能は求めるけれど、人が強烈に惹きつけられるのは、型破りの常識の範疇を超えることなのでは、とも思います。