心の死角を掃除する | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

こないだの満月図で木星が魚座の12ハウスに入っている特別な時期だということを書きましたが、いま、やっぱり密やかに特別なときだと感じています。

 

密やかであるのは、魚座で12ハウスだからですが、ここは私たちの意識と無意識をつなぐ「前意識」の領域であり、ぼんやりしているときや、起き抜け前の夢を見ているときのような意識ですね。

 

「そこを見るぞ」と、コミットしていないと見逃してしまいやすい、心の死角でもあります。

 

タンスの後ろとか、冷蔵庫の裏とか、人が通らない路地裏とか。意識して「見るぞ」と思わなくては、何気なく見過ごしてしまうところ。

 

でも、こういうところに溜まった汚れや埃が、全体の不具合につながったりするのです。少ない内は気づかないけれど、積もりに積もったときはもうかなり浸食されているような。

 

いま、木星と海王星が魚座に揃って滞在している特別な時期で、それがあと1週間ちょっとで終わります。

 

次に木星と海王星が魚座に揃うのは166年後なので、いまのうちに見逃してしまいやすい死角の片付けをするのに、とてもいい時期でもありますね。

 

心が揺れ動きやすく、ちょっとしたことにアップダウンしたり、自信を喪失したり、ナーバスになったり、逆にとても浮かれたり。内側の繊細さが増幅されるので、揺さぶりをかけるのに良いときだと感じます。

 

 

私は出生の月が12ハウスにあって、子どもの頃から死角で過ごすのが大好きでした。掘りごたつの中、押入れの中、納戸やタンスやダンボールの中に籠って、ひとりで遊ぶのが好きでした。子宮回帰ですね。

 

大人たちが忙しく働きまわっている、その水面下で傷つき、怒り、嘆き、悲しんでいる感情の揺れ動きにとても敏感で、それを見つけると、私が傷ついて、どうにかしたいと、そのことにばかり心を砕いていました。

 

今でも元気に明るくしている人の内側に見え隠れする、表現していない感情が気になるし、それが関わっている家族に投影されている姿をすぐに見出します。いまはもうそれをどうにかしようとは思わないけれど、それを感じて相変わらず、傷ついてもいます。

 

傷つきやすさと脆弱性。

 

自分の内にそれを見ずに、感じないことで、私たちは近しい関係の中にそれを投影して、リアクションします。自分が見たくないものを見ると、イライラして、隠したりしますよね。

 

「赤ちゃんの泣き声がうるさい」「子どもの声がうるさい」という苦情が最近増えているというニュースを見て、繊細さや傷つきやすさを外側にさえも見ないようにしたら、どうなるのだろうと、どきどきするのを感じました。

 

自分にも、周囲にも、繊細で傷ついているものを受け入れないとしたら、それは誰とも深くつながらず、葛藤を避けて、孤独に閉じていくばかりではないかと思うのです。

 

「うるさい」「不快だ」と、リアクションする前に、どんな感情が起きているのか……その苦々しさ、苛立ち、不満、面倒くささこそが、心の死角に積もっているものですよね。

 

外側に反応して揺れる感情を、リアクションして表現するのではなく、しっかりと自分の中で感じて、味わって、解放する……それをすることで、心をクリアにする好機だな~と感じます。