【新月】2019天秤座新月★お互いの真実を映し出す鏡となる | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

2019年9月29日03:26に天秤座の新月ですてんびん座

占星術で時代を読み解く方法はいろいろとありますが、それらはいずれも単独ではなく、複合的にレイヤーが重なって影響しています。

1年の流れは春分図で読みますが、その1年の中で3ヶ月の流れは四季図で、さらにその中の1か月の流れは新月図で読み解くことができるでしょう。


今年の春分はちょうど天秤座の満月でしたが、その時期に浮上していたテーマが、ある程度の現象として立ち昇るのが、ちょうど半年後の新月のあたりです。

なにか春分の頃に意図していたことがあるなら、いま、その思いがどうなったのか、現実のなかに示されているかもしれません。

春分図に描かれていたのは「自分の人生の基盤をしっかりと整え直すこと」でした。

そのために偽りのない自分の中心とつながって、そこから選択することが大事と、いうことも示されていました。

春分2019★嘘偽りのない中心から選択する
https://ameblo.jp/light-side/entry-12448276975.html


そして先日の秋分図には「対人関係の中でありのままの相手を受け止めること」それはすなわち「わたしがわたしであるまま、人にひらいていき、そこからつながっていく」ということが示されていました。

秋分2019★欠落を愛が満たしていく
https://ameblo.jp/light-side/entry-12526702839.html


わたしたちはお互いに対人関係の中で自分を表現し、体験し、道をひらいていきます。

裏を返せば、自分がどれだけ正直な自分を表現して、生きることができるのかは、身近にいる人たちがどれだけそれを良しとして、受け止めてくれるのかに、かかっているということです。

わたしたちがお互いの真実を映し出す鏡となれるのか……そんなことが試される天秤座の季節です。



天秤座の司る「対人関係」とは、互いの存在によって支え合られている関係を指しています。

結婚相手、ビジネスパートナー、先生と生徒、上司と部下、チームメイトなど、なんでも良いのですが「一方の動きが、もう一方に影響をもたらす関係」が天秤座の司る関係性といえるでしょう。

夫や妻の経済状況はもう一方に影響するし、ビジネスパートナーの立てる今後の方針ももう一方に影響するでしょう。

先生が生徒に何を教えるのか、上司が部下にどんな仕事をさせるのか……生徒がどれくらい理解し、部下がどれくらい達成したのかということも、互いに影響し合います。

趣味の友だちがひとり、今日の集まりを欠席したとしても大きな支障はないかもしれません。

しかしそれが全国を目指すチームのレギュラーのひとりの欠席だとしたら、それはチーム全員にとって大きな痛手となるでしょう。


そのような密接な関係の中で、相手をありのままを受け止めるということは難しいものです。

友達が「仕事を辞めたい」と相談してきたら「そんなに辛いなら辞めた方がいいよ」と言ってあげられますが、これが有能な部下だったり、夫だったりしたらどうでしょう。

「子どもを人に預けて旅したい」と友人が言うのであれば、その選択を応援できますが、それが妻や夫であるなら、ためらう人もいるかもしれません。


わたしたちがどれだけ自分の望みを実現できるかどうかは、このような関係にある親や夫や妻や上司や先生やパートナーが「どれだけそれを受け入れてくれるのか」ということにかかっています。

それはすなわち、わたしたちがどれだけ相手の望みや思いを受け入れることができるのかによって、相手の真実を実現させられるか、どうかが決まってくるということ。


わたしたちは身近な関係に無意識のうちに自分の望みを投影し、期待します。

相手の真実を受け入れることは、時にこの投影された期待が破られることにもなり、それは自分の望みが叶わなかったかのようなショックをもたらすことになるでしょう。

するとこの経験から、他者に対して期待をやめること……心を閉ざして深く関わらないようにしようとする人も出てくるでしょう。

ですがそれは自分の人生を、ひとりで実現できる範囲に留めて、本来持っている力から自身を遠ざけることになります。

わたしたちが自分の意志をオープンに人に伝えれば伝えるほど、その反響がやってきて、新しい道が拓かれていくことになるでしょう。



この新月からの1か月は、どれだけ正直に自分を開き、オープンに他者とつながっていくのかによって、いろいろなことが動いていきそうです。

正直な自分を表現した時に返ってくるもの……それによって、次にすることが自ずと決まるかもしれません。


またその反響に刺激されて、別の可能性が拓かれたり、異なる欲求が起こったりすることもあるでしょう。

そして返ってきたものによって「それはしたい」「それはしたくない」「何か違う気がする」「そう、それそれ」といった気持ちがはっきりと湧き上がり、自分の本質がより明らかにもなっていきます。

さらに見られることによって、自分の態度や表現がより洗練されてもいくでしょう。


わたしたちは自分の内にある真実を外に取り出して表現してみないとわからないし、明らかにもできません。

地下鉱物のように眠っている「わたしの真実」を掘り出して、表現し、反響によって磨いていく。

それを繰り返して、どんどん自分を実現させていき、違和感を感じるものをそぎ落としていく時期です。


そしてそれはどれだけジャッジや偏見から離れていられるかという試みでもあるでしょう。

他者に対して反応する、さまざまな思いや批判は、自分の中にある偏見。

それらを脇において「どれだけ相手の真実を受け止めてあげられるのか」……それが自分の真実を生きる道にも通じるでしょう。


目の前の人に対して感じること。

世界で起こっていることに対して感じること。

それはわたしの内にあるものであり、わたしの内側で起こっていること。


その事実を認めて、受け入れて、愛をもって関わって。

まわりにいる人たちが幸せでいることが、取り巻く世界が心地よくあることが、自分の真実とつながっているのだということに気づいて、その責任を引き受ける。

愛と共に生きる覚悟を決める天秤座の新月です。