『2年生存率0%を生き抜いて』

 

28歳で希少がんに罹患。

22年前の発病当時、

一番の希望は生の体験談でした。

 

発病からの生還記録を綴っています。

少しでも生きる力となりますように。

 

 

前回はこちら

 

 

 

 

 

当時、写真を撮る心の余裕もなく、
退院後、友人の結婚式でのこの写真が
治療時に一番近いです。

 

 

 

 

【受け入れる】がん発覚~入院生活⑧

 

 

 

手術後は順調に回復していき、

あらゆるところに繋がれていた管も抜け、

痛みもようやく和らいでいきました。

 

 

 

両親の命懸けの思いを受けて、

心に「治す」スイッチが入ってからは、

多くの時間を「ポジティブな自分」

でいられるようになりました。

 

 

 

この頃から、

同室の患者のヒソヒソ話も耳に入らなくなり、

 

 

「元気なりますから、大丈夫ですよ」

 

 

と相部屋の方に言えるようになりました。

 

 

別の部屋の誰かが亡くなったと聞いても、

心の中でご冥福を祈りながら、

 

 

「自分は自分」と思えるようになりました。

 

 

 

テレビを見れば、

がんから生還した芸能人が活躍しています。

 

 

 

和田アキ子さん、島倉千代子さん、渡辺謙さん・・・。

 

 

 

本を開いて、

たとえ5年生存率が10%以下だと書かれていても、

 

 

それを低いと落ち込むのではなく、

自分もその中に入ればいいのだと思えました。

 

 

 

東京大学に合格する人は、

たまたま運良く合格できるのでしょうか?

 

合格するだけの勉強をしたからです。

 

 

生存率数%と言われるがんから生還した方々も、 

 

 

必ず、そこに理由があるはずだと考えました。

 

 

数%の人たちにとっては、

がんの治癒は、たまたまではない。

起こるべくして起きた100%とも言えます。

 

 

がんを生き抜いた人たちの生き方を学べば道は見えてくる。

 

 

そう考え、

ぼくはがんを治した人の体験本

母に頼んで買ってきてもらい、

病院のベッドの脇に高く積み上げ、

片っ端からから読みまくりました。

 

 

 

 

涙が止まりません。

 

 

余命宣告をされたとしても、

元気なった人がこんなにいるんだー!
 

まだまだ終わりじゃない!

 

 

 

これまで脳内に溜め込んできた、

膨大ながん関するネガティブな情報を、

少しずつ書き換えていきました。

 

 

生存率や余命宣告なんて、

過ぎ去った今日までの過去のデータ。

 

これから道を作っていけばいい。

 

 

 

「再発の可能性が高い・・・」

 

 

 

手術後の主治医の説明。

 

 

がんの告知のとき同じくらいのショックを受けました。 

 

 

「高い、高い、高い・・・・」

 

 

この言葉が、ぼくの心にずっとこだまし続けました。

 

 

しかし、再発をしない可能性だってあります。

 

 

 

起こってもいない未来にビクビクするより、

起こってもいない未来に希望を抱くようにしました。

 

 

もう一度ホノルルマラソンに出たい!

 

詳しくはこちらに書きました。

 

 

 

ひと筋の希望の光を、

それを自分で丸太のように太くしていきました。

 

 

まだまだ、頂上の見えない山を

よじ登っていく感じでしたが、

一歩ずつ登っていけば

必ず山頂にたどり着けると信じました。

 

 

「がんを治す」ことが頂上ではありません。

 

 

せっかくがんになったのだから、

 

「今より、幸せになってやろう」

 

 

「未来の幸せ」のために「今苦労する」のではなく、

 

「今こそ、幸せにしてやろう」

 

 

こんなことを自分に言い聞かせながら登っていきました。

 

 

決して一人で登らなくてもいいのです。

 

 

道路わきに車を止めては泣き崩れた母、

信仰心などまるでないと思っていたのに、

仏壇と神棚に毎晩手を合わせるようになった父、

できることなら代わってあげたいと言ってくれた祖母、

励まし続けてくれた家族、親戚、友人・・・、

 

 

 

すべての人の想いをプラスに変えて、

自分の運命を受け入れ

過酷な現実に立ち向かっていこうと決めました。

 

 

 

つづく

 

 

次回はこちら

 

 

 

 

杉浦貴之&オススメ

 

 

 

 

 

 

 

 

    今の視点からの考察

 

「がん=死」

という自分の無意識にあった

観念を

がんを克服した方の本を読み、

書き換えていきました。

 

マインドセットという言葉を後で知りました。

 

 

 

エリザベス・キューブラー・ロスの「死の受容」

1「否認」⇒2「怒り」⇒

3「取り引き」⇒4「抑うつ」⇒5「受容」


これを「病気の受容」に置き換えた場合、



抑うつの時期を経て、

親や看護実習生の言葉、

見出した希望によって、
「受容」

できるようになりました。

 

 

 

 

 


 

 

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