17歳のナエル少年が火曜日夜、ナンテールの町で警察に射殺されて以来、各地で暴動が続くフランス。

 

 
年金改革の抗議活動とは異なり、これらの暴動には主催者もないければ、抗議行進を申請することもなく、どこでいつ起きるか予測するのは難しく。しかし今週末も、夜間の暴動は続くと見られており、政府が夜間外出禁止令と公共交通機関の制限を発表。

 

公共交通機関の制限:- 

ダルマナン内務大臣は各自治体に、追って通知があるまで、夜9時以降はすべてのバスとトラムの運行を停止するよう命令。

 

パリを含むメトロのある都市は、メトロの通常運行が認められるものの、警察が特定の駅を閉鎖する可能性が。この場合、電車は閉鎖駅を通過することに。

 

パリ市はメトロの運行を、金曜日と土曜日は午前1時15分(通常週末は午前2時15分)で停止することを発表。

 

グルノーブル市とリール市も、バスやバス停が襲撃の標的となっていることから公共交通機関のダイヤを変更。

 

飛行機、フランス国鉄SNCF、都市間をつなぐバス、そして道路交通に影響はなく。

 

夜間外出禁止令と集会禁止令:-

複数の自治体が、夜10時から朝6時までの夜間外出禁止令を施行。

 

マルセイユを初め複数の都市では、抗議行進の禁止令を発令。これは暴動を阻止するのが目的ではなく、デモ行進の規制に費やす警察官の時間を、暴動の対処に充てたいという意向。

 

政府は各自治体に、大きなイベントの中止を命令。「大きなイベント」の規模を判断するのは各自治体に委ねられるものの、公共交通機関の制限と暴動への発展を懸念して、複数のイベントがすでに中止を発表。

 

花火とガソリン(石油缶による)の販売禁止:- 

花火は暴動において警察を狙って放たれており、販売が禁止。また放火を阻止すべく、石油缶によるガソリンの購入が禁止。

 

非常事態宣言:- 

暴動が全土に拡大していることから、右派政治家より政府に対し、非常事態の宣言が要請。しかし現在のところ、政府はこれを否定。

 

木曜日夜には、全国で40,000人の警察が動員。週末にかけても、同様の配置人数が推測されるところ。

 

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抗議活動は、規則に従って行われるもの。暴動にはそれがないゆえ、大変怖い。。。非常事態が宣言されるのも、時間の問題でしょうか?

 

 

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