北フランスに位置するリールの町では、区役所に火が放たれたり、石が投げ込まれたり、略奪も発生。金曜日の朝は、警察と抗議者の間で「いたちごっこ」が展開。

 

 

フランスの各都市と同様に、ベルギーの国境に近い町リールでも、17歳のナエル少年がナンテールの町で、警察に射殺された火曜日夜より、暴力的な抗議活動が継続。

 

この射殺事件により、フランスの郊外に点在する多民族地域における、警察の人種的分析(犯人捜査に人種的要素を加味すること)に対する、長年の不満が再燃。

 

とはいえリールでは、暴動は「度が過ぎている」という声が高まる次第。ワゼム地区(Wazemmes)では、放火された区役所の消火作業が真夜中過ぎまで続き、建物は1階部分が損傷、外壁は真っ黒になる事態。

 

駆け付けた区議会議員は、「怒りはわかるが、暴力は理解できない」と。また消火作業を見ていた、バス運転手は、「区役所を燃やすことに、何の意味があるのか?」と。

 

またリール市の報告によると、フィーヴ地区(Fives)では、区役所に石が投げつけられ、窓ガラスが破損。さらにムーラン地区(Moulins)では、小学校も建物が炎によってひどく損傷。

 

市内では店やスーパーにおいて略奪も発生しており、「非常に若い人々で構成された小グループが、あちらこちらを襲撃している」という報告。

 

20代の通行人は、「ナエルの死は不当。でもこの反発(暴動)はひどい。公共施設を狙うのは無駄。結局修復の支払いは、住民に回って来る」と。

 

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その通りですね。そういう社会の構造を理解せず、怒りだけを募らせる若者が多いということに衝撃。

 

この多民族が住む地区における問題が、正に現在マクロン大統領の着手している政策につながるのでしょうね:-

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