数千人の人々が木曜日、警察によって射殺されたフランス人少年の死を悼み、少年の母親が先導する、ナンテールの白い行進(marche blanche*)に参加。

 

*marche blanche(白い行進):司法、警察への抗議行進

 

 
17歳のナエル(Nahel M)少年は火曜日、パリ郊外はナンテール(Nanterre)の町で、交通検問を行っていた警察によって、至近距離から胸を撃たれて死亡。
 
事件の様子を撮影した動画がソーシャルメディアによって拡散し、フランスでは再び警察の対処方法に対する議論が勃発。

 

事件の動画はこちら:-

パリ郊外で暴動~警察が停車指示を拒んだ少年を射殺 | 南西フランス田舎暮らし (ameblo.jp)

 

行進はナエル少年の母親であるムニア(Mounia)さんの乗った、オープントップのトラックが先導。ムニアさんの白いTシャツには、「ナエルに正義を(Justice pour Nahel) 27/06/23」の文字が。

 

母親のムニアさん(中央)

 

行進参加者は、推定6,200人という警察の報告。これに先立ちムニアさんは、インタビューで「優しい、思いやりのある、愛する我が一人息子」について語った次第。

 

「正義がなければ、平和もない(Pas de justice, pas de paix)」と声を上げる群衆は、「みな警察が嫌い(Tout le monde déteste la police)」とも。

 

ここでは、火曜日夜と水曜日夜に見られたような暴力行為は見られず:-暴動の激化!マクロン大統領が危機管理会議を招集 | 南西フランス田舎暮らし (ameblo.jp)

 

とはいえ警察は、行進が終わると群衆を散らすべく、催涙ガスを発射。警察は、県庁(ナンテールはオー=ド=セーヌ県の県庁所在地)で、少数の抗議者らが発射体を飛ばしたと主張。

 

抗議者の中には、「警察が(人を)殺す(La police tue)」、「動画に収められていない、ナエルのような人が何人いるだろうか?」、「我々の生命が危険にさらされている」というような、サインを掲げて行進する人も。

 

兄が2016年に警察に逮捕された後に死亡した、警察暴力に抗議する活動家のアッサ・トラオレさんも行進に参加し、「世界中が、このナエルの行進を見ている。我々は公開されていない、すべての人々(犠牲者)のために行進する」と。

 

オー=ド=セーヌ県の県議会議員である、緑の党のサブリナ・セバイイ議員は、「これは家族への追悼行進であり、尊重することが大切」と。

 

・・・・・

 

権力に立ち向かう、フランスの民衆は強いですね。平穏に行進を終えることができてよかった。今晩はまた暴動が起きるのか?暴動ではなく、白い行進が拡大するとよいのに。。。

 

 

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