マクロン大統領は木曜日朝、フランス全土に拡大する暴動が火曜日夜から2晩続いていること受け、閣僚を集めて危機管理会議を開催。
この会議に先立ち大統領は、「水曜日夜の暴動は、正当化されるものではない」と発言。フランス全土に拡散した暴動は、各地で放火、破壊行為が報告されているところ。
「警察署だけでなく、学校、役所といった共和国の施設に対して、暴力行為が発生している」という大統領は、「これらの襲撃行為は、決して正当化されるものでない」と。
ヴェラン政府報道官も、「少年を殺したのはフランス共和国ではない。司法によって裁かれることになる、1人の人間である」と、暴力行為を非難。
一方、右派である野党共和党のシオティ代表は、平穏を取り戻すべく、政府に非常事態の宣言を要求。
17歳の少年が警察官によって射殺された火曜日夜から、水曜日夜と2晩続けて暴動が、リヨン、トゥールーズ、リヨンを含む、フランス全土の都市近郊に拡散。
警察官は当初、少年が止まらなかったため発砲したと、自己防衛を主張。しかしソーシャルメディアで拡散した動画では、警察官は静止した車の窓ガラス越しに銃を構えており、至近距離で発砲する前に「頭を撃ち抜くぞ」と叫ぶ様子が収録。
これに対し大統領は、「説明のつかない、許すことのできない行為」と表現。伝統的に警察を批判することの少ないフランス政府である故、この大統領の言葉は「異例」と言えるもの。
また、普段は警察を擁護するダルマナン内務大臣も、「これはひどい・・・共和国の法の(許す)範囲内ではない」と発言。
警察官は殺人容疑で拘束されたものの、暴動は数週間に渡って続くのではないかという懸念が。というのもクリシー=ス=ボワ(Clichy-sous-Bois)で2005年、警察によって追い込まれた少年2人が変電所で感電死したとき、そのあと暴動が3週間に渡って継続。
事件の動画はこちら:-
パリ郊外で暴動~警察が停車指示を拒んだ少年を射殺 | 南西フランス田舎暮らし (ameblo.jp)
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広がった暴動を、どうやって収集させるか、が問題ですよね。抗議者は、暴れる一方ですから。
政府側が、警察官の行為を擁護(正当化)しなかったところは、評価したいと思います。動画を見れば一目瞭然ですが、政府は警察批判に消極的なので。
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