腸内細菌叢が色々な働きをしてる
そんなことが言われ始めて
挙句に腸は脳と会話しているとか
もうリアル働く細胞
妄想じゃなく事実らしい
病気との関係もかなり研究が進んでる
その腸内細菌叢は
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の治療効果にも
影響している
安易な抗生剤の使用は
腸内細菌叢に影響しちゃうから
良くないらしいなんて話も出てきたりして
実際効果減弱という研究もあり
米の研究ではついに
腸に良いという食物繊維を摂ってる人は
免疫チェックポイント阻害薬の効果が高い
しかも
食物繊維が5g増加ごとに
病勢進行・死亡リスクが約30%低下
という研究が
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による
治療を受けている悪性黒色腫患者のうち
食物繊維の摂取量が多い者では
少ない者と比べて
無増悪生存(PFS)が長かった
Science(2021; 374: 1632-1640)
ここまでは良いんだけど
この研究では悪性黒色腫患者438例を対象に
腸内細菌叢と食習慣だけじゃなく
プロバイオティクスサプリメントの使用との関係も検討
解析の結果、PFSは
食物繊維の摂取量が少ない(1日20g未満)群の17カ月
食物繊維の摂取量が多い(1日20g以上)群では
23カ月と長かった
〔ハザード比(HR)0.59、95%CI 0.33~1.04、P=0.07〕また、食物繊維の摂取量が5g増加するごとに
PDまたは死亡のリスクは約30%低下していた
同0.71、0.52~0.98、P=0.04)。さらに、ICIが奏効した患者の割合は
食物繊維の摂取量が少なく
プロバイオティクスのサプリメントを使用していた群の59%に対し
食物繊維の摂取量が多くプロバイオティクスのサプリメントは使用していなかった群では
82%と高かった
(オッズ比2.94、95%CI 0.87~9.94、P=0.08)。
食物繊維を多く摂取することで
ICI投与による最も大きなベネフィットが得られるのはプロバイオティクスのサプリメントを
使用していない患者であることも示された。
つまり低食物繊維食とプロバイオティクス投与で
抗腫瘍免疫応答が低下しちゃうという
悪性黒色腫モデルマウスでも
低食物繊維食およびプロバイオティクスの摂取は
腸内細菌叢の調節に関与し
抗腫瘍免疫応答の低下をもたらすことが示されたという
プロバイオティクスサプリメントって
絶対体に良さそうだし
少なくとも害はないっておもってたけど
治療中はちょっと注意が必要かも
厚労省のeJIMでも
長期摂取の安全性に関するデータは限られてて
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