トランスペアレント系オーバードライブ。


ベースとトレブルがコントロールとしてあるとの(JanRayとかTimmyとか)は、

ベース→初段増幅回路内のハイパスフィルター

トレブル→2つの増幅回路の間のローパスフィルター

として設置されているのもが多い。つまり基本的にはパッシブ=削る方向にしか作用しない。両方とも全開にすることで回路的にはフラットになる。もしくは周波数特性を持たせている場合は、全開にしてもハイとローがいくらか削れる方向になる。


ずっと勘違いしてたけど、トランスペアレント系ってよく「煌びやかな…」とか「透明感が…」って言われるから、周波数特性的にも全体にわたってフラットになるんだと思ってた。でも良く考えると、例えばベースとトレブルをセンターかそれより低くすると、ハイとローはいくらか削られて、むしろミドルが残ってしまう。これでは中域をプッシュするTS系とあんまり大差ないではないか。


そもそもおれはギターにロー〜ローミッドなどいらないと思っているので、鼻につくような音域がプッシュされるTS系は好みではない。だからオーバードライブとしてトランスペアレント系なら好みかなぁとぼんやり考えてたけど、結局のところ中途半端な使い方をしていては好みにならなそうである。


これを解消するためにトランスペアレント系を使うなら、

ベース→ゼロ

トレブル→マックス

で使うしかないことになる。まぁ言ってトランスペアレント系なので極端な使い方も許される?気がするけど…そこまでして使いたいかと言われるとわからなくなってきている。


最近は最終段にDeluxeReverbをシミュレートしたBOSSのFDR-1を使ってるけど、どうしても音が歪んでくるのがちょっと気になる。ほんとはOneControlのSonicBlueTwangerにStrymonのFLINTを使うのがオール解決な気がするんだけど…前者はともかく後者は高いのよ。値段が。でもいずれそうする気がするわね。トレモロを単独で入り切りできるのも魅力だしなぁ。自作エフェクターが売れまくって金が貯まったらメルカリで買うかもね。



終わり

上の回路図は某解説ページにある、Fuzz Face回路の各点における電圧を示している。とりあえずはこれを「正解」として、現行のFuzzFaceはこの電圧で成り立っているとしよう…。

何がやりたいかというととにかくノイズを減らしたいわけである。なんかのブログで見たのだが、FuzzFaceは

・Q2のコレクタ電圧がちょうど電源電圧の半分の4.5Vになってることで目一杯増幅できる

・R2とR3の間の電圧が片一方に極端に寄ることで非対称クリップになっている

ことがミソらしい。おれはR2の抵抗を思いっきり上げてR3の抵抗を思いっきり下げているので、音量は稼げるのだが歪みが対称に近くなる=あんまりオイシイ歪みじゃない、ということになるのかなぁ…と予想。

そもそもFuzzFaceって「音量稼げない」とはよく言われるが、現行モデルがR2R3を調整して音量を稼がないのはやっぱり歪んだ音色を優先しているからなんだろうなぁ、と思われる。あと、ここのバランスを取ることでどうしても乗ってしまうノイズを音色にうまく溶け込ませることができるとかなんとか。。。


そういうことをやった結果が「あまり音量を稼げない」ことになり、「ボリュームはフルテン」が基本になるんだろうなぁと思料。帰ったら色々試してみるか。



おわり

あまくだりさんというYouTuberがいる。ざっくり紹介すると、遊戯王に関連したコスプレと声真似をしながら様々な企画を動画にしているというYouTuberだ。あまくだりさんはよくゲーム配信やゲーム動画をアップロードしているが、特にアークナイツというソシャゲがお気に入りのようで、動画だけでなくイベント時はほぼ毎日配信実況も行っている。

あまくだりさんのアークナイツ動画において最も目玉であるのが、何といってもガチャ動画。ピックアップされたキャラ(本ゲームではオペレーターと呼ばれる)を引き当てるまで何万円もかけて回し続けるという、主に金銭的にスリリングな内容である。一発で引き当てることもあるにはあるが、基本的にあまくだりさんはとんでもなく運がないようで、結果的に数万円をかけてやっと目当てのオペレーターを引き当てるという動画が大半である。

 

あまくだりさんの動画が他のYouTuberと一線を画しているのは、氏のありふれる遊戯王愛であり、それがいい塩梅に動画に融合されている点である。ネット上でバズった動画としてはオベリスクの巨神兵の格好で料理をしている動画が有名であろう。おれもこの動画であまくだりさんのことを知った。

 



 

 

基本的にアークナイツ動画では(アークナイツ以外もそうだが)遊戯王の主人公である遊戯や、モンスターであるオベリスクの巨神兵、ラーの翼神竜のコスプレをしている。さらにガチャで引き当てるオペレーターに遊戯王カードのカード名を振り当てて、引くたびに名前を大絶叫している姿が印象的である。初期の動画ではほとんどのオペレーターを「モンスターカード!」とだけ呼んでいたが(これは「バーサーカーソウル」という速攻魔法カードを使ってインセクター羽蛾を殴り続けるという、遊戯王アニメの有名シーンを再現しているためである)、現在ではほぼすべてのオペレーターに何らかの遊戯王カードの名前が付けられている。ちなみに日本版アークナイツのオペレーターの人数はこのブログを書いている現在(2021年6月14日)で169人である。本記事では、オペレーターと遊戯王カードの名称の対応表一覧を作成したので、備忘録(?)として記載する。また備考欄にプチ情報も併記する。

なお、空欄になっているところは遊戯王カードの名前が付けられていない(例外はあるものの、ガチャで出ずプレイ動画でも使われないオペレーターは命名の機会がないため)か、もしくはおれが単に見逃しているかのどちらかである。もし名前が付けられているのに一覧に名称がない場合は、コメントなりTwitterなりで教えていただけると幸いである。

 

☆6オペレーター

オペーレーター名 カード名 備考
シージ ダンディライオン
鬼タンクT-34
鬼タンクT-34は限定衣装の名称
バグパイプ ドラゴンを呼ぶ笛  
シルバーアッシュ シルバー・フォング  
スカジ 暗黒大要塞鯱  
スルト クリムゾン・ブレーダー  
ソーンズ ニードル・ボール  
チェン 真紅眼の黒竜  
ブレイズ ブレイズ・キャノン
ブレイズ・キャノン-トライデント
 
ヘラグ じーちゃん カード名ではない
サリア ビッグ・シールド・ガードナー  
ニェン 名工 虎鉄  
ブレミシャイン シャインナイト  
ホシグマ グレムリン 守備表示にされがち
マドロック 岩窟魔人オーガ・ロック  
ユーネクテス 捕食植物ヴェルテ・アナコンダ  
W 万能地雷グレイモヤ  
エクシア ガンダムエクシア
ガンダム00
カード名ではない
シュヴァルツ 限界龍シュヴァルツシルト  
ロスモンティス 闇の護封剣  
ロサ EMキングベアー  
イフリータ カース・オブ・ドラゴン  
エイヤフィヤトラ ブラック・マジシャン・ガール 合計7万円かけてスカウト
ケオベ 魔導獣ケルベロス
ケイちゃん
最近はもっぱらケイちゃん
モスティマ 心変わり  
シャイニング 光の護封剣  
ナイチンゲール 天使のサイコロ  
アンジェリーナ グラビティ・コントローラー
我が名はアジム!
本名「安心院(あじむ)・アンジェリーナ」から
スズラン 九尾の狐  
マゼラン メカ・ハンター  
アイツ  
ウィーディ タツノコ
瑚之龍
 
ファントム D-HERO ダブルガイ  


☆5オペレーター

オペーレーター名 カード名 備考
エリジウム BF-白夜のグラディウス
勇気の旗印
 
キアーベ きつね火  
グラニ 暗黒騎士ガイア  
ズィマー 地獄の番熊
昼夜の大火事
 
テキサス 漆黒の戦士ワーウルフ  
リード ドラグニティナイト-ゲイボルグ  
アステシア セイクリッド・プレアデス  
アーミヤ ブラック・マジシャン 切り札にして最強のしもべ
インドラ   公開求人限定
ウィスラッシュ 創星神 sophia  
エアースカーペ 転生炎獣アルミラージ  
エンカク 炎の剣士  
サベージ ヴァレルロード・S・ドラゴン  
シデロカ    
スペクター デッド・シャーク
拷問車輪
CV.マリク
スワイヤー タイガー・アックス  
バイビーク 針剣士  
フランカ 炎の剣士
蒼炎の剣士
エンカクが出てから蒼炎の剣士に改名
フリント フリント オペレーター名とカード名が一致している珍しい例
ブローカ 大狼雷鳴 「ブローカと呼べ」と言われたのに頑なに「大狼雷鳴!」と呼んでいた
ラップランド 死霊騎士デスカリバー・ナイト  
アスベストス メタル化・魔法反射装甲  
ウン コイツ  
ヴァルカン ジュラゲド 公開求人限定
CV.マリク
クロワッサン インフェルノ・ハンマー  
ニアール 守護神官マハード  
バイソン 牛魔人  
リスカム 砦を守る翼竜  
アオスタ ギガテック・ウルフ  
アズリウス デスガエル  
アンドレアナ デビル・クラーケン  
イグゼキュター 処刑人マキュラ CV.マリク
エイプリル 因幡の白兎  
グレースロート ブラッドストーム  
シェーシャ    
ファイヤーウォッチ ボーガニアン CV.マリク
プラチナ 宝玉獣 サファイア・ペガサス 許さないぜペガサス!
プロヴァンス フラワー・ウルフ  
メテオリーテ メテオ・ブラック・ドラゴン  
アブサント    
スカイフレア ビッグバンガール エイヤフィヤトラの代わりにブラックマジシャンガールにされていた
トミミ    
ナイトメア 悪夢の蜃気楼  
ビーズワクス オベリスクの巨神兵  
ミント    
レイズ エレキリン 泥酔しながらスカウト
レオンハルト ハルトー! カード名ではない
ウィスパーレイン 海月-ジェリーフィッシュ-  
サイレンス サイレント・マジシャン  
セイロン 究極時械神セフィロン  
フィリオプシス 幸運を告げるフクロウ  
フォリニック ご隠居の猛毒薬  
ブリーズ    
ワルファリン 血の代償  
イースチナ 王立魔法図書館  
グラウコス ウミノタウルス  
シャマレ ダーク・ネクロフィア  
シーン    
ソラ 地獄詩人ヘルポエマー CV.マリク
ツキノギ ウェザー・レポート  
プラマニクス わたぽん  
メイヤー サイバー・ドラゴン  
エフイーター 逆ギレパンダ  
クリフハート 鎖付きブーメラン  
スノーズンド エレキジ  
マンティコア 暗黒のマンティコア  
レッド 赤い忍者  
ワイフー アマゾネスペット虎 泥酔しながらスカウト


☆4オペレーター

オペーレーター名 カード名 備考
ヴィグナ 音楽家の帝王  
クーリエ 森の聖獣 ヴァレリフォーン  
スカベンジャー 巨大ネズミ  
テンニンカ フリッグのリンゴ
勇気の旗印
 
アレーン 死の沈黙の天使 ドマ  
ウタゲ 蛮族の狂宴LV5
ラーの翼神龍
CV.マリク
エステル   公開求人限定
カッター 千年ナイフ  
コンビクション    
ジャッキー 番犬-ウォッチドッグ  
ドーベルマン 地獄の魔物使い  
ビーハンター 格闘戦士アルティメーター  
フロストリーフ 氷帝メビウス  
マトイマル 重装武者-ベン・ケイ  
ムース レスキューキャット たまにレスキューラットと間違えられる
クオーラ バーバリアン2号  
グム 神秘の中華なべ  
ジュナー    
バブル E・HERO バブルマン  
マッターホルン ミノタウロス
底知れぬ絶望の淵に沈め!
(聖なるバリア-ミラーフォース-)
 
アシッドドロップ 酸の嵐  
アンブリエル ガンダムデュナメス
目標を狙い撃つ!
カード名ではない
ヴァーミル アマゾネスの射手  
ジェシカ コピーキャット  
シラユキ 白い忍者  
メイ 未熟な密偵  
メテオ メテオ・ドラゴン  
カシャ D・ビデオン  
ギターノ 当然正位置ィ!
(アルカナフォースI-THE MAGICIAN)
運命力の高まりを感じる!
グレイ 雷魔神-サンガ  
ヘイズ マジキャット  
ガヴィル グラナドラ CV.マリク
セイリュウ    
ススーロ 素早いモモンガ  
パフューマー ハーピィ・パフューマー  
ミルラ ゴブリンの秘薬  
アーススピリット 地縛霊  
ディピカ スライム増殖炉 CV.マリク
ポデンコ ウィード 大量にスカウトすると増草剤を出す
イーサン カメンレオン  
グラベル 骨ネズミ  
ショウ 水魔神-スーガ  
ジェイ 悪魔の調理師  
ロープ 命の綱  


☆3オペレーター

オペーレーター名 カード名 備考
バニラ バニーラ  
フェン ルイーズ  
プリュム BF-黒槍のブラスト  
メランサ 伝説の剣豪 MASAKI  
ポプカル バーバリアン1号  
ミッドナイト ミッドナイト・デビル  
ビーグル モンスターカード 頻繁に引き当てるのにカード名がついていない
カーディ カードカー・D  
スポット 疫病狼
疫病
 
クルース デス・ウサギ  
アドナキエル   公開求人限定
カタパルト カタバルト・タートル  
スチュワード アーカナイト・マジシャン  
ラヴァ 溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム CV.マリク
ハイビスカス E・HERO スチーム・ヒーラー  
アンセル 幽鬼うさぎ  
オーキッド 捕食植物スパイダー・オーキッド  


☆2,1オペレーター

オペーレーター名 カード名 備考
ヤトウ    
ノイルホーン   海馬風に「ノイルホォォーーーン」と呼ばれる
レンジャー    
ドゥリン ヒューマノイド・スライム CV.マリク
12F    
Castle-3 キャッスル・ゲート  
Lancet-2 ラーの翼神龍 CV.マリク
THRM-EX    

オペレーター以外
オペーレーター名 カード名 備考
シモーネ スノーマンイーター  
執事 牛頭鬼  
カポネ 黒蠍-罠はずしのクリフ  
エンペラー ペンギン・ナイトメア  
鼠王 チュウボーン  
ケルシー 魔導サイエンティスト  
ウェイ 千年竜  
フロストノヴァ フロストザウルス  
障害物 岩石の巨兵  

 

最後に、あまくだりさんの遊戯王カードの命名基準についていくつかパターンがあるので、それについても書いておく。

 

・名前が似ている

単純に名前からの連想である。いずれのパターンにも言えることだが、遊戯王カードについて相当な知識がないと適切な命名は難しいわけで、遊戯王に関するあまくだりさんの圧倒的な知識量には恐れ入る。ほんとに遊戯王好きなんだな。

(例:ラヴァ→溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム、ブレイズ→ブレイズキャノン 等)

 

・見た目が似ている

パターンとしては最も多いと思われるが、これについても相当な知識がないとなかなかできるものではない。アークナイツのオペレーターは基本的に人間ではなく、猫耳のようないわゆる「軽めのケモナー」的なキャラなので、遊戯王カードによる命名との親和性は意外と高いのであろう。

(例:ムース→レスキューキャット、クルース→デス・ウサギ 等)

 

・スキルが似ている

アークナイツの各オペレーターが有しているスキルや戦い方は個性的なものが多い。この点を遊戯王カードの命名基準にしているのは、両方の知識を十分に有しているあまくだりさんならでは、という感じがする。

(例:W(地雷を使った攻撃)→万能地雷グレイモヤ、ファントム(分身を使った攻撃)→D-HEROダブルガイ 等)

 

・遊戯王カード以外の命名

遊戯王カードよりも適切な命名がある場合は、カード名以外から命名することもある。遊戯王の登場人物の名前が付けられることが多いが、全く関係ないものもある。

(例:ヘラグ→じーちゃん(武藤双六)、エクシア→ガンダムエクシア 等

 

・その他

『ア→アイツ、ウン→コイツ』

アークナイツにおいてコンビのような形で実装されたアとウン。遊戯王カードにおいても(よく知らないけど)コンビ扱いのアイツとコイツがそのまま採用された。実際、アークナイツにおいてアとウンの特性はよくマッチするようである。

『ビーグル→モンスターカード』

ガチャ動画初期においては大半のモンスターが「モンスターカード!」と呼ばれていたが、動画数を重ねるにつれてどんどんカード名がついていった。そんな中、このビーグルというオペレーターは☆3モンスターでガチャでも頻出しているのに、何故かカード名がつけられないまま現在に至ってしまった。ちょうどいいカードが思いつかなかったからなのか、意図的にモンスターカード呼ばわりしているのかは不明である。今後、ビーグルにカード名が採用されることはあるのだろうか…。

 

以上、あまくだりさんのガチャ動画を見るときに、本記事を参照していただければ幸いである。

最後に、あまくだりさんの影響でアークナイツを始めてみたが、このゲーム単純にめっちゃ面白い。このゲームをすごい丁寧に紹介している動画(あまくだりさんとは無関係)があったので、下にリンクを貼っておく。



 

また、あまくだりさんのチャンネル自体もめっちゃ面白いのでアークナイツ以外の動画もぜひ見るべき。個人的には遊戯王パック開封、Fall Guys、料理動画、初期ではエジプト旅行記が大好き。今後も楽しい動画を期待していますので、がんばってください。応援しています。

 

 

オワリ

なんとかしてMu-tron IIIを自作できないかと回路図を見てて思ったこと。

Mu-tron IIIってオペアンプにかかってる電源が±9Vなんすね。だから電池が2つ必要で、DCアダプタは専用の3端子のものが必要と。


±9Vにする理由ってまぁヘッドルームの確保が目的なんでしょうな。おれはいまいちヘッドルームが広いことのメリットを把握してないんだけど、たぶん「音がきれい」「意図しない歪を与えない」とかそんなことだと思う。ミュートロンが太い音!ってので有名になったのも、ヘッドルームの広さゆえに音が細くなりにくかったことが理由になるんだろう。

でもなんか、おれからするときれいにかかるオートワウってなんか優等生な気がしてつまんないのよね。前に持ってたMXR Bass Envelope Filterがまさにそれで、めっちゃきれいに気持ちよくかかるんだけど、面白くないなぁと。それで手放しちゃった。

ミュートロンって当時は最新鋭の未来志向のオートワウだったんだろうけど、現在からすれば古き良きコテコテファンクに欠かせないぜ!みたいな立ち位置だと思うしそういう音が求められるので、しかもそれを自作しようと思う時にヘッドルームわざわざ広くしなくてもいいんじゃん?みたいに思ってる。

まぁ、頭で考えるより実際に両電源と単電源で比べればわかることなので…今度作ってみる。もしかしたら単電源だと音がペラペラになるかもしれないしな。


ペラペラといえば、以前BOSSのTW-1のビンテージ機を試したことがあるんだけど、ベースだとヤバいくらいペラペラになったな。あれは完全にギター用なんだと思った。あれ使うならモディファイは必須だな…。入出力のコンデンサを大きくするだけでも結構変わりそうなもんだけど。



終わり




エフェクターを作り始めた当初から、ずっとおれはFuzz Faceにこだわって沢山作ってきた。理由としては回路が簡単であること、トランジスタの特性で音色が決まるユニークな点などいろいろあるが、なによりギター側のボリューム操作で鈴なりサウンドからモーモー歪みサウンドまでコントロールできることがとても魅力的だと思う。


おれは今までベースしか弾いてこなかったし、ほとんどのベースプレイヤーがおそらくそうであるように、ベース本体のボリュームは常にフルで弾いている。少なくとも演奏中にボリュームをコチャコチャ操作するようなことはほぼしていない。なぜかというと、おれがメインで使用しているベースは2ボリュームのジャズベースであり、音色を変える目的ならまだしも、音量調整のために2つのボリュームポットを動かすのは単純に難しいからだ。また、音色や音量を変えたいならエフェクターを踏んだほうが良い。

そんな感じで考えていたが、自分でエフェクターを作るようになり、さらに最近はギターも弾くようになってきたので、じゃあ簡単そうなFuzz Faceでも作るかな、というのがきっかけだった(全然簡単じゃなかったけど)。そして、Fuzzつまみを全開にしてもギターのボリュームを絞って得られる鈴なりサウンドに感銘を受け(?)、これをベースにも使えないもんかなぁと思ったのが、今回の動機である。

 

実はベース用Fuzz Faceを計画したのは今回が初めてではない。このブログにも前に記事を書いたが、過去にベース用のFuzz Faceを作ろうと色々試行錯誤していた。しかしながら、当時はバイアス電圧すらよくわからず適当なモディファイをしたにすぎず、結局まったく使い物にならなかった。今回はちゃんとコンセプトを決めてやってみた。

まずベースの鈴なりサウンドを得るため、インプットゲインを調整できること。これはベース本体のボリュームをフルにしたまま、鈴鳴りサウンドを得るためだ。それから可能な限りノイズを消すこと。あとはベースに使用しても低音が削れず、かといってハイもちゃんと出ること。こんなところだ。

 

ところで若干話はそれるが、先日ギター用にワウを手に入れた。もちろんワウサウンドを使いたいからなのだが、一つ興味深いこととして「ワウを前段にかけるとFuzz Faceをオンにするとワウがかからなくなる」という現象があるようだ。これはネットで調べてみた結果、どうやらワウをかけることでFuzz Faceのフィードバックがワウ側にも影響することが原因のようであるが、これについてはここのサイトがすっごい深い考察をしてるので参考にしてほしい。


 

これを解決するには、間にバッファをいれることでインピーダンスを小さくすることが有効らしい。しかしながら、普通にバッファ的なものを入れるとうまくいかなかった。ワウはかかるが、ボリュームに関係なく音が常に歪むようになってしまったのである。これも、同じような検証をHoochie'sの村田さんが検証、解決している動画があるので参照されたい。

 


 

 

おれは難しいことはわからないので自分なりに解釈したが、要するにインピーダンスが小さいというのは電流が大きいことに由来する。オームの法則でいうR=V/IIが大きいのでR(インピーダンスの場合はZ)が小さくなるわけである。電流が大きいとパワーがあるので、そのままFuzz Faceに突っ込むと歪みやすくなる、ということだと思う。上記のHoochie'sの動画では、Crews製バッファを使うことでなんと「インピーダンス調整」ができるので、これでバッファを通しさらにインピーダンスを上げることで、歪まずにワウをかけることが出来るのである。この仕組みを探したがさすがに見つからなかったので、自分なりに解決方法を見つけることにしたそして編み出したのが、「バッファとFuzz Faceの間に抵抗をはさむ」ことである。これでバッファを通した後で無理やりインピーダンス(=抵抗)をあげることで、きれいにワウをかけることに成功した。さらに、ただ抵抗値を上げると音量が下がってしまうので、音量をキープしたいときのためにバッファとしてMXR Microampを採用した(といっても自作品だが)。これで音量を上げつつインピーダンスも上げることが出来た。これをワウ自体に組み込むModをやったりもした。ミニワウであるDunlopCBM95に、Microampのオンオフスイッチ、Microampのゲインつまみ、疑似インピーダンス付加用つまみをつけている。

 




 

ここで、このModでも利用したFuzz Faceの前に抵抗をはさむことで歪みを抑える」ことに注目し、これをそのままインプットゲインとして使えばいいんではないか?という発想を得ることが出来た。これを基に作ったオリジナルFuzz Face(?)の回路図が下記である。

 


 手書きで申し訳ない。

 

通常のFuzz Faceと異なる点を以下で説明していく。

 

Fuzzつまみの位置の違い

このFuzz Faceでは、インプットゲインをFuzz調整つまみとし、通常のFuzz部分をVRではなく固定にしている。オリジナルのFuzz Faceを使用していて思ったのは、Fuzzつまみはだいたいどんなときもフルに近い値で使用していること、しかしながらフルにするとノイズが乗るので、「フルからちょっと下げたところで使う」ことが推奨?されていることである。これを再すべく、Q2エミッタの下部分の220R1Kの抵抗でその機構を作っている。パッシブのジャズベースで使用する場合、インプットゲインつまみ50Kとすることで、全部しぼると歪みがなくなり、前回にするとがっつり歪むといういい感じになった。また、Bカーブだとなかなか回しても歪んでくれないという問題もあったので、Cカーブにすることでちょうど音感上直線的にひずみが増えていくのでこれを採用した。Aカーブでもいいのだが、Aカーブだと左に絞ると歪み全開、右に回すと歪みが抑えられるという逆のつなぎ方をしなければいけなくなるので、Cカーブが適している。ベースはギターよりも楽器自体の出力が大きいので、ギターで同じ機構にするならインプットゲインのVRの抵抗値を少し小さめにしたほうが良いかもしれない。

 

・フィードバック部にコンデンサ挿入

今回はPNPのゲルマニウムトランジスタを使っているのだが、意外とトランジスタ自体のノイズが大きかった。これはシリコンでも同様だったのでまぁそんなもんかなと思ったが、それでもノイズはできるだけ消したいので、フィードバック部分に470pFのコンデンサを挿入してハイ成分の増幅を抑えるようにした。ギターの場合はもっと小さい値にしたほうが良いかも。

 

・アウトプットコンデンサの選択スイッチ

これは一応ベース用ということで、オリジナルFuzz Face10nFとそれより大きい100nFを選べるようにした。テスト段階ではいい感じだったが、100nFだとかなり低音が強調されてしまうことが分かった。まぁオリジナルFuzz Face自体低音が出やすいエフェクターだし。かといって10nFではやっぱりベースの場合低音がもの足りない気がするので、10nFの並列にして合計20nFにするくらいのスイッチでいいかもしれない。ていうかベース用と割り切るならこのスイッチ要らなかったな。

 

Fuzz部のコンデンサを47μFに変更

これは正直どうでもいい。22μFと比べたけど特にどっちでもいい気がした。47μFがたくさんあったので使ったという感じ。

 

・電源部分に100μFのコンデンサとダイオード追加

これはまぁお決まりのやつ。電源保護と交流成分の除去(平滑化というらしい)のため。

 

ポジティブグラウンド構成

これは前回の記事でも書いたことと関連するが、今回はPNPトランジスタのため、GND9Vの接続を全部逆にする必要がある。ここで注意したいのが、インプットとアウトプットジャックのGND部分も9Vにちゃんと変更すること。これをしないと音は出るがノイズが乗っちゃうので注意。Rangemasterの記事だけど、ここにポジティブグラウンドの構成例とそれぞれの特徴が書かれている。




ちなみにおれの使ってる電源としてはフルアイソレートのパワーサプライだけど、他のエフェクターと一緒に接続して全く問題なかった。たまにアイソレートといいつつGNDは共通みたいなパワーサプライもあるけど、それは使えないので注意。単独でAC/DCアダプターを接続するならOK。電池を使うのならちろんそれもOK

また、今回はポジティブグラウンドだけど普通にセンターマイナスで作った。センタープラスにする意味がないからである。これなら極性反転プラグがいらないし。ていうかこれホントにわからないことのひとつなんだけど、なんでポジティブグラウンドのエフェクターはセンタープラスで作るのだろうか?工場とかで大量生産したり、PCB基板を他のエフェクターと共通にしたりするならセンタープラスのほうが作りやすいからいいんだけど、そうでないならセンターマイナスでもポジティブグラウンドは普通にできるからこっちのほうが良いと思う。




2021/05/26追記

センタープラスとかセンターマイナスの理由、ここに書いてあった。



エフェクターの場合(という話でもないが)、DCジャック自体が電池と外部電源を切り替えるスイッチの役割になっていて、DCジャックにプラグがささっている時は外部電源、ささってない時は電池を電源として使えるようになっている。この時、切り替えの接点が構造上プラグの外周側(つまりセンターでない側)から取るようになっており、切り替えをグラウンドで行うと、プラグを抜き差しするたびにグラウンドが瞬間的に遮断されることになる。これはよろしくないので、切り替えの接点はプラス側で取る方がいいというわけ。で、ネガティブグラウンドの場合はセンターにグラウンド、外周にプラス電源を取るので、エフェクターではセンターマイナスが一般的になっている、ということらしい。

ではポジティブグラウンドはどうかというと、今度はセンターにプラス(高い電圧)が来る。しかしポジティブグラウンドなので、高い電圧であるプラス側をグラウンドとして扱うことになり、やっぱり外周(この場合は負電源)を接点に取るのが電気的に安心なわけだ。

以上が理由になるが、書いてて思ったのが、結局「センタープラスでもセンターマイナスでも、センター側にグラウンドが来るので、グラウンドでない方をジャックの外周側にして切り替えの接点に使う」という考えに基づいている。なんかこれ前の記事でも書いた気がするけど、とりあえずこれが結論でいいよね。


追記終わり




以上が変更点といえるところか完成品がコレ。赤いつまみがFuzz、黄色いつまみがVolume、スイッチがコンデンサの選択(ローカット/ブースト)。

 



 

エフェクターのいいと思うところは、さっきも書いた通り「Fuzzつまみで歪み量を変えられる」こと。普通のFuzz FaceFuzzつまみは全開、または全開近くで使うのがミソ!歪量は手元のボリュームで調整。」と言われるけど、これは従来のFuzzつまみ部分を全開近くで固定している。そのため、歪み量をFuzzつまみ(という名のインプットゲイン)で調整できるので、Fuzm FaceのくせにFuzzつまみを使って「普通に」歪み量を調整できることである。ベース、特にジャズベースで使う場合、ベース側のボリュームなんていじらないというかいじれないので、エフェクター側のつまみで歪み量を調整したいわけなのだ。

 

あと、トランジスタは選定したとまでは言わないが、hFE値はかなり小さいものを使用している。hFE値の高いものも使ってみたが、かなりハイゲインでシャリシャリしたので、ギターならいいけどベース用としては微妙かなみたいな感じだったので、低hFE値のものを使った。バイアス抵抗の値(Q127KQ25K11K)もトライアンドエラーでかなりざっくりと選んし、バイアス電圧も測定してない。でも良い歪み方なので、この抵抗値が最適解だと思っている。

 

 

終わり

 

タイトルの通りなんだけど、何故なのか。結論から言うと「わからない」んだけど、今の時点での考えをまとめてみる。


センタープラスのエフェクターは、文字通りDCジャックのセンターが電圧が高くて周囲が電圧が低い。しかしながらセンタープラスのエフェクターは大体がポジティブグラウンドのため、負電源で構成されている。つまりジャックの周囲が負電源(普通は-9V)になり、いわゆる基板のグラウンド(0V)はセンターに取る。これってよく考えると、センタープラスでもセンターマイナスでも、グラウンド(0V)をセンターに取ると言うことは実は共通しているんだわな。


じゃあ、センターにグラウンド(0V)を持ってくるということを共通の作りにすると何がいいのか?…これがわかんない。特にメリットあると思えないんだよな。


ポジティブグラウンドのエフェクターでも、単独でacアダプター使えば普通に使える。でもセンタープラスだと極性反転の変換ケーブル使わないとセンターマイナスのacアダプターを使えない。なんでこんな手間をかけさせるのか?普通にセンターマイナスにしておけばいいのでは?


まぁ、他の理由として考えられるのは「センターマイナスのエフェクターと構造を同じにできる」ってのがあるのかも。上述の通り、ポジティブグラウンドのエフェクターをセンタープラスで作ると、ネガティブグラウンドのエフェクターをセンターマイナスにした時と同じく、DCジャックのセンターは0Vになるんよね。このとき、例えばフォンジャックのグラウンドとか金属ケースのアースの取り方も同じにできる。つまり、どちらの場合でも「グラウンドはDCジャックのセンターに接続すればいい」のは変わらないから、例えばFuzz Faceを作るときもPNPとNPNで同じものを流用できたりする…のかもね?




よくわかんないということで、おわり。

エフェクター作るネタの備忘録的に。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11201920851

上の知恵袋によると、ほんとかわからんけどMXR Distortion+に使われてるLM741CHは適正電圧が20V以上で、それをあえて9Vで使ってるとのこと。「メーカーは9Vで使えるものを選定してる」とのことだが、あえて適正電圧の高いオペアンプやトランジスタを適正電圧以下で使うことで得られる音もアリなのでは?

というのも、以前TL072CPでブースター的な回路を作った時、増幅が大きすぎると音が歪んでしまったのだけど、供給電圧を9→12→18Vと増やすと歪みが消えたんよね。これはオペアンプへの供給電圧とバイアス電圧が増えたから増幅される振幅に余裕ができてクリッピングしなくなったっていうただそれだけなんだけど、逆に言うと供給電圧を下げることでクリッピングしやすくなる→歪みエフェクターになるのでは?と思う。

そもそもオペアンプだけで歪みを作るエフェクターとしてはBlack Cat OD-1なんかがある。これはオペアンプにOP275を使ってるけど、オペアンプの特性ってよりは過大な増幅が肝になってる気がするわね。歪みやすくする何かがあるのかもわからんけど。





あと上下非対称クリッピングを狙うなら、供給電圧を下げつつバイアスをあえて1/2Vからずらした位置にするのがよさそう。

ちなみに供給電圧を適正電圧以上にするのは安全性の面からやるべきではないわね。


※この記事は個人的な備忘録です。この記事を参考にして不具合が発生しても苦情は受け付けません。なお、記事内に誤りあればご指摘いただけると嬉しいです。





Fuzz Faceを作ってて思ったのが、「ポジティブグラウンド」の電源供給方法。これ案外はっきり書いてあるサイトないんすよね。少なくとも日本語では。英語ならあるんだろうけどそこまで調べてない。


今までおれはゲルマニウムだろうがシリコンだろうが、NPNトランジスタしか使ってなかったので全部ネガティブグラウンドでいけたんすよね。ただまぁFuzzFace作ってるのにPNPトランジスタ使ったことないのってどうなのよと思って、先日Amazonでソビエトのやつを買いました(届くのは1ヶ月以上先…)。


話逸れるけど、ゲルマニウムトランジスタでPNPと NPNで FuzzFaceの音ってやっぱ違うんだろうか?昔はNPNよりPNPのほうが精度良く作ることができたとか聴いたことあるんだけど…要するにゲルマニウムのNPNトランジスタはFuzz Face的にはアタリのトランジスタが少ない(無い?)ということなのだろうか。この点って誰もちゃんと調べてない気がするのよねぇ。そもそもFuzzFaceにとってアタリのトランジスタは何が違うからアタリなのかってハッキリしないし…。


話を戻して、PNPトランジスタを使ったFuzzFaceへの電源の供給方法と適用可否についてまとめる。あくまで自分のための備忘録として。


①9V電池→OK

②ACアダプターの単独使用→OK ※アダプターが分かれていればエフェクターの複数使用も可

③ACアダプターのデイジーチェーン→NG

④非アイソレートのパワーサプライ→NG

⑤フルアイソレートのパワーサプライ→???


※ここではセンターマイナス、センタープラスの違いは考慮していません

※③〜⑤については1つのアダプターもしくはパワーサプライで、複数のエフェクターに電源供給することを想定してます

※根拠というかソースについては後日気が向いた時に追記します


おれは普段⑤の方法で電源供給してるので⑤がOKかNGかが気になるのだけど…ハッキリ書いてあるサイトは見つからなかった。なんとなく②がいけるんだからいける気がするけどなぁ。どうなんだろう。繋げばわかるか。パワーサプライ壊れるかもしれないけど…大丈夫かな?


ちなみに自作エフェクターに限っては他の方法もあって、「エフェクト回路内はポジティブグラウンド、回路外(ジャックなど)はネガティブグラウンド」という方法もなくはないらしい。これは電気的にはなんか問題なさそうな気がするけど、色んなサイト見てるとノイズがひどくなるらしい。特にELECTROSMASHのRangemasterのページにハッキリ書いてあったね。これもリンクを後日追記しますわ。


2021/04/17追記

ELECTROSMASHのページはこちら


「エフェクト回路内はポジティブグラウンド、回路外(ジャックなど)はネガティブグラウンド」の方法は、5.1の章に「PNP Negative Ground」として書いてありますね。ざっくり言うと「割と有名なMod方法だけどノイズが乗るぜ。Rangemasterの場合はまぁ使えるけど、Fuzz Faceの場合はmassive gainだから(すごいゲインが大きいから?)使えないぜ。まぁおれはオススメはしないぜ。」とのこと。


2021/04/19追記

海外の掲示板でも書いてあった。こちら


「PNPのネガティブグラウンドとNPNのポジティブグラウンドは何が違うの?」との質問に対して「motorboatノイズが乗るからダメだぜ。おれのHONDA XR250みたいな音がするぜ。」とのこと。こんな音らしい。わかりやすい…。







あと他の方法は、チャージポンプICを使って負電源を作る方法がある。これもELECTROSMASHに書いてあったけど割と有名な方法らしくて、古いファズにDCジャックを増設する時に使ったりしてる人もいるみたいね。このやり方なら電源供給は普通の9Vでいけるから、デイジーチェーンでもパワーサプライでもいけるはず。たぶん。


ちなみにPNPゲルマニウムトランジスタを使ってるFuzzFace miniのFFM2(赤いやつ、トランジスタはNTE158)はセンターマイナスのパワーサプライ電源を使えるのだが、基盤の写真を見ると表面実装部品がびっしりついてるのでたぶんチャージポンプで負電源を作る回路が盛り込まれているのだと思う。というかPNPトランジスタ使ってるFuzzFaceコピーモデルでセンターマイナスのDCジャックついてるやつって、だいたい負電源になるようになってるんじゃないかと思う。例えばACIDTONEのBUZZ FACEとか…調べてないから分からんけど。ちなみにBUZZ FACEは実は試奏だけしたことあるんだけど、マジで歪みがスムーズでオーバードライブなのかと勘違いするレベルで綺麗な音だった。FuzzFaceらしさを求めるなら違うのかもしれないけど…使いやすいペダルであるのは間違いないわね。金さえあれば欲しかったなw


2021/04/17追記

FFM2の基盤写真はこちら


これがチャージポンプICなのかはわからんけど、他にFuzz FaceにICか乗る理由がわからんしまぁそうなんだろうと思う。


あとセンタープラスとセンターマイナスの違いについて。多くのコンパクトエフェクターは基本的に外部電源か電池かを選べるようになっているけど、DCジャックはスイッチ式になっていて、「DCプラグを挿すと電池が回路から外れる」ようになっているのね。このときプラス側がスイッチで外れるようにしているので、必然的に外側がプラス、内側(ジャックでいうセンター)がマイナスになるわけ。これがポジティブグラウンドだと、マイナス側に電池のプラスが来るから逆にセンターがプラスになる、ということらしい。つまり、「電池を使わずに外部電源のみを使うことを想定した自作エフェクターの場合は、センターマイナスでもセンタープラスでもどっちでもいい」ということになるわけで、そんなら使い慣れてるセンターマイナスにすべきだと思う。



ソースは後日更新するので、この記事はここで終わり。



追記


さっき投稿したのにもう追記する。

どうやらフルアイソレートならポジティブグラウンドでも使えるらしいぜ。一応パワーサプライが本当にアイソレートされてるかを確かめるには、隣の端子のグラウンド同士をテスターで触って短絡しないかどうか確認するとのこと。言われてみればそうだわね。


おれが持ってるパワーサプライは2つあって、ひとつはVital AudioのVA-08 Mk-II。これは完全独立アイソレートということで、これならいけるんじゃないかと思う。ちなみにこのパワーサプライには合成昇圧という裏技があって、2つの供給口から1つのエフェクターに供給することができるらしい。専用のY字ケーブルが同梱されているとのこと。持ってるのに知らなかったわ。これも完全独立アイソレートだからこそできるとかなんとか。


もうひとつのパワーサプライはStudio Day DreamのPedal Aid 3。これはノイズフィルターは各供給口ごとにつけられているものの、グラウンドは共通なのでポジティブグラウンドとネガティブグラウンドは同時に使えないとのこと。感覚的には「ノイズを抑えたデイジーチェーン」みたいなもんなのかな…。


PNPトランジスタでFuzzFace作ったら、Vital Audioのパワーサプライで作動するかどうか試してみる。

この記事は備忘録的な妄想です。

これは全部妄想なんだけど、rangemasterって回路通り作るとローがバッサリ切られて変なところが強調された「クォ---コォ---」みたいな音色になる。
気がする。
少なくとも俺が最初に作ったRangemasterのコピーはそんな音だった。
これは入力のコンデンサが0.005μFっていう、入力用コンデンサとしてはすげー小さい値のものを使ってるからなんだろうなと推測できる。
推測っていうか計算すれば何ヘルツとかわかるけど。めんどいので割愛。



でもYouTubeとかでビンテージのrangemaster聴く限りそんな風に聴こえなくて、ローは出てないにしても全然スカスカ感はないのよ。





まぁ最初のギブソンの音は割とコーコー鳴ってるけど…ストラトだとパキッとしてて良い音だよね。

んで、何でそんなことなるかなと思うけど、もしかしたら単純にコンデンサが劣化してて静電容量が増えてんじゃね?と思ったりする。
静電容量って2倍とか3倍になったりするんかね?普通しないと思うけど…
ビンテージのRangemasterなんて66年製とかだし、半世紀も経てば流石に値だって変わるんじゃねーのかなと思う。
どうかな?

あとANALOGMANのBeanoBoostとかもそうだけど、現行のRangemasterのコピーモデルはインプットのコンデンサをトグルスイッチで可変できるようにしてるものがあるよね。
あれよく見ると、オリジナルのRangemasterモード、より太いモード、さらに太いモードとに変えられるようになってる。
つまりやっぱりオリジナルだと音が細くなるよねってメーカーも思ってるのよねきっと。
まぁ現代の音楽に求められるギターの音色が変わってきてるからってのもあるんだろうけど。


そんなかんじだから、自作するときはANALOGMANみたいにインプットコンデンサを可変できるようにしたらいいわね。
ANALOGMANの写真見たら、結構個体によって仕様が違うみたいだけど、1回路のON-OFF-ONスイッチとコンデンサ2つだけでTreble・Middle・Bass切り替えられるようになってるのもあったりしてはぇ〜って感心するわね。


おわり

気づけば2020年はブログを更新してなかったのか…

今回はベースに使えるFuzz Faceを作ったので、その話を備忘録も兼ねてやっていく。

以前から脱法BOSSコンというものに憧れており、可燃ごみ箱様をはじめとしてさまざまな方の実績を参考に完成させることができた。詳細は割愛するが要するにラッチングリレーとロジックicを使って、BOSSコンのモーメンタリスイッチをそのまま流用している。




土台として使ったのはおなじみPSM-5。理由は赤いからと安いから。コントロールは2枚目の通り通常のFFのVolumeとFuzzに加え、プリゲインを増設してみた。これはギターでよく使われるいわゆる鈴鳴りサウンドをベースでもやってみたかったからなのである。というのも、おれが普段よく使ってるベースはジャズベなので、ボリュームが2つあるわけだ。鈴鳴りサウンドはギターやベースの本体のボリュームを絞って得られるものなので、ボリュームが2つあるのは非常にやりにくい。しかも歪みとしては別のオーバードライブなりファズなりを使うつもりで、コイツは完全に鈴鳴りサウンドを得るためだけに使うつもりだった。そこで、ベース本体のボリュームをフルテンにしたまま入力を絞るため、プリゲインを作ったわけだ。

ここで、普通にプリゲインとして50kAのポットを繋いだわけだが、下写真の左のつなぎ方だとプリゲインをほーんのちょっと回しただけですぐ歪んでしまうことがわかった。

エフェクターなんかを作ってると、ゲインやボリュームのつなぎ方は「3番に入れて2番から出す」のが当たり前のため、何にも考えず繋いでしまっていた。しかしこれでは、アウトプット(ここではFFの入力に接続)がグラウンドに近くなるだけで、ベース本体からの入力を絞る効果は小さいと推定。そこで、ジャズベの配線みたいに「2番から入れて3番から出す」ことにしてみた(写真の改良のほう)。これならベースの入力がグラウンドに近くなるので、入力を絞る効果が大きいんじゃないかなということになる。実際、今まではプリゲインが8時くらいでもう限界だったのが、改良案で繋いでみると、プリゲインが9時くらいでちょうど良くなった。とりあえずは成功か。もちろん、FFの歪みを使いたい時は12時くらいまで回せばちょうどいい感じになる。そもそもベースはギターよりも出力が大きいので、プリゲインがない(≒プリゲインをフルテンにする)とFF特有のプープーサウンドになってしまい使い物にならなくなる。

まぁ、そもそも50kAじゃなくてもっと抵抗大きいポット使えばいい気もするけど…手持ちにこれしかなかったから。。。2個目を作ることがあれば(ないと思うけど)、1Mオームくらいのを使ってもいいかなと思う。


終わり