※この記事は個人的な備忘録です。この記事を参考にして不具合が発生しても苦情は受け付けません。なお、記事内に誤りあればご指摘いただけると嬉しいです。





Fuzz Faceを作ってて思ったのが、「ポジティブグラウンド」の電源供給方法。これ案外はっきり書いてあるサイトないんすよね。少なくとも日本語では。英語ならあるんだろうけどそこまで調べてない。


今までおれはゲルマニウムだろうがシリコンだろうが、NPNトランジスタしか使ってなかったので全部ネガティブグラウンドでいけたんすよね。ただまぁFuzzFace作ってるのにPNPトランジスタ使ったことないのってどうなのよと思って、先日Amazonでソビエトのやつを買いました(届くのは1ヶ月以上先…)。


話逸れるけど、ゲルマニウムトランジスタでPNPと NPNで FuzzFaceの音ってやっぱ違うんだろうか?昔はNPNよりPNPのほうが精度良く作ることができたとか聴いたことあるんだけど…要するにゲルマニウムのNPNトランジスタはFuzz Face的にはアタリのトランジスタが少ない(無い?)ということなのだろうか。この点って誰もちゃんと調べてない気がするのよねぇ。そもそもFuzzFaceにとってアタリのトランジスタは何が違うからアタリなのかってハッキリしないし…。


話を戻して、PNPトランジスタを使ったFuzzFaceへの電源の供給方法と適用可否についてまとめる。あくまで自分のための備忘録として。


①9V電池→OK

②ACアダプターの単独使用→OK ※アダプターが分かれていればエフェクターの複数使用も可

③ACアダプターのデイジーチェーン→NG

④非アイソレートのパワーサプライ→NG

⑤フルアイソレートのパワーサプライ→???


※ここではセンターマイナス、センタープラスの違いは考慮していません

※③〜⑤については1つのアダプターもしくはパワーサプライで、複数のエフェクターに電源供給することを想定してます

※根拠というかソースについては後日気が向いた時に追記します


おれは普段⑤の方法で電源供給してるので⑤がOKかNGかが気になるのだけど…ハッキリ書いてあるサイトは見つからなかった。なんとなく②がいけるんだからいける気がするけどなぁ。どうなんだろう。繋げばわかるか。パワーサプライ壊れるかもしれないけど…大丈夫かな?


ちなみに自作エフェクターに限っては他の方法もあって、「エフェクト回路内はポジティブグラウンド、回路外(ジャックなど)はネガティブグラウンド」という方法もなくはないらしい。これは電気的にはなんか問題なさそうな気がするけど、色んなサイト見てるとノイズがひどくなるらしい。特にELECTROSMASHのRangemasterのページにハッキリ書いてあったね。これもリンクを後日追記しますわ。


2021/04/17追記

ELECTROSMASHのページはこちら


「エフェクト回路内はポジティブグラウンド、回路外(ジャックなど)はネガティブグラウンド」の方法は、5.1の章に「PNP Negative Ground」として書いてありますね。ざっくり言うと「割と有名なMod方法だけどノイズが乗るぜ。Rangemasterの場合はまぁ使えるけど、Fuzz Faceの場合はmassive gainだから(すごいゲインが大きいから?)使えないぜ。まぁおれはオススメはしないぜ。」とのこと。


2021/04/19追記

海外の掲示板でも書いてあった。こちら


「PNPのネガティブグラウンドとNPNのポジティブグラウンドは何が違うの?」との質問に対して「motorboatノイズが乗るからダメだぜ。おれのHONDA XR250みたいな音がするぜ。」とのこと。こんな音らしい。わかりやすい…。







あと他の方法は、チャージポンプICを使って負電源を作る方法がある。これもELECTROSMASHに書いてあったけど割と有名な方法らしくて、古いファズにDCジャックを増設する時に使ったりしてる人もいるみたいね。このやり方なら電源供給は普通の9Vでいけるから、デイジーチェーンでもパワーサプライでもいけるはず。たぶん。


ちなみにPNPゲルマニウムトランジスタを使ってるFuzzFace miniのFFM2(赤いやつ、トランジスタはNTE158)はセンターマイナスのパワーサプライ電源を使えるのだが、基盤の写真を見ると表面実装部品がびっしりついてるのでたぶんチャージポンプで負電源を作る回路が盛り込まれているのだと思う。というかPNPトランジスタ使ってるFuzzFaceコピーモデルでセンターマイナスのDCジャックついてるやつって、だいたい負電源になるようになってるんじゃないかと思う。例えばACIDTONEのBUZZ FACEとか…調べてないから分からんけど。ちなみにBUZZ FACEは実は試奏だけしたことあるんだけど、マジで歪みがスムーズでオーバードライブなのかと勘違いするレベルで綺麗な音だった。FuzzFaceらしさを求めるなら違うのかもしれないけど…使いやすいペダルであるのは間違いないわね。金さえあれば欲しかったなw


2021/04/17追記

FFM2の基盤写真はこちら


これがチャージポンプICなのかはわからんけど、他にFuzz FaceにICか乗る理由がわからんしまぁそうなんだろうと思う。


あとセンタープラスとセンターマイナスの違いについて。多くのコンパクトエフェクターは基本的に外部電源か電池かを選べるようになっているけど、DCジャックはスイッチ式になっていて、「DCプラグを挿すと電池が回路から外れる」ようになっているのね。このときプラス側がスイッチで外れるようにしているので、必然的に外側がプラス、内側(ジャックでいうセンター)がマイナスになるわけ。これがポジティブグラウンドだと、マイナス側に電池のプラスが来るから逆にセンターがプラスになる、ということらしい。つまり、「電池を使わずに外部電源のみを使うことを想定した自作エフェクターの場合は、センターマイナスでもセンタープラスでもどっちでもいい」ということになるわけで、そんなら使い慣れてるセンターマイナスにすべきだと思う。



ソースは後日更新するので、この記事はここで終わり。



追記


さっき投稿したのにもう追記する。

どうやらフルアイソレートならポジティブグラウンドでも使えるらしいぜ。一応パワーサプライが本当にアイソレートされてるかを確かめるには、隣の端子のグラウンド同士をテスターで触って短絡しないかどうか確認するとのこと。言われてみればそうだわね。


おれが持ってるパワーサプライは2つあって、ひとつはVital AudioのVA-08 Mk-II。これは完全独立アイソレートということで、これならいけるんじゃないかと思う。ちなみにこのパワーサプライには合成昇圧という裏技があって、2つの供給口から1つのエフェクターに供給することができるらしい。専用のY字ケーブルが同梱されているとのこと。持ってるのに知らなかったわ。これも完全独立アイソレートだからこそできるとかなんとか。


もうひとつのパワーサプライはStudio Day DreamのPedal Aid 3。これはノイズフィルターは各供給口ごとにつけられているものの、グラウンドは共通なのでポジティブグラウンドとネガティブグラウンドは同時に使えないとのこと。感覚的には「ノイズを抑えたデイジーチェーン」みたいなもんなのかな…。


PNPトランジスタでFuzzFace作ったら、Vital Audioのパワーサプライで作動するかどうか試してみる。