海辺のカフカ〈上〉
村上 春樹/新潮社


【テーゼ(ドイツ)These】
1 定立(ていりつ)。

2 政治運動の活動方針となる綱領。

【定立(ていりつ)】
ある肯定的判断・命題を立てること。
また立てられた肯定的判断・命題。
ヘーゲル弁証法では、三段階発展の最初の段階をさす。
措定。正。テーゼ。

【措定(そてい)】
ある事物・事象を存在するものとして立てたり、
その内容を抽出して固定する思考作用。
 
【走狗(そうく)327p/17】
狩猟の際、鳥や獣を追い立てるのに使われる犬。
転じて、人の手先に使われる者。
「社長派の―」「狡兎(こうと)死して―烹(に)らる」

海辺のカフカ〈上〉
村上 春樹/新潮社


【アドルフ・アイヒマン(Adolf Eichmann1906-3-19~1962-6-1)226p/5】
ナチス・ドイツの政府高官にして親衛隊のメンバー。
"最終解決策"と呼ばれるホロコースト中の何百万もの人々の根絶に
関する兵站業務の大部分に責任を負い、
様々な強制収容所への人々の識別および輸送を統率した。
これらの事実にしたがって、彼は第三帝国の
「主任死刑執行人」としばしば呼ばれた。


【パセティックpathetic306p/5】
 [形動]哀れをさそうさま。また、感動的なさま。
「―なドラマ」

【簒奪(さんだつ)314p/6】
 [名](スル)帝王の位、政治の実権などを奪い取ること。
「王位を―する」

海辺のカフカ〈上〉
村上 春樹/新潮社


【ディレッタント/英・(フランス)dilettante68p/14】
 芸術や学問を趣味として愛好する人。好事家(こうずか)。

【忌憚(きたん)168p/6】
[名](スル)
1 いみはばかること。きらいいやがること。
「友達から―され軽蔑されるような人間」
〈谷崎・異端者の悲しみ〉
2 遠慮すること。多く、否定の語を伴って用いられる。
「どうぞ―のないご意見を」

【斟酌(しんしゃく)169p/5】
 [名](スル)《水や酒をくみ分ける意から》

1 相手の事情や心情をくみとること。
また、くみとって手加減すること。
「採点に―を加える」「若年であることを―して責任は問わない」

2 あれこれ照らし合わせて取捨すること。
「市場の状況を―して生産高を決める」

3 言動を控えめにすること。遠慮すること。
「―のない批評」
 
【稠密(ちゅうみつ)191p/18】
 [名・形動](スル)一つのところに多く集まっていること。
こみあっていること。また、そのさま。
「人口の―な都市部」「人家の―する地域」

海辺のカフカ〈上〉
村上 春樹/新潮社


【メタファー/metaphor】
 隠喩。暗喩。
【隠喩(いんゆ)】
比喩法の一。「…のようだ」「…のごとし」などの形を用いず、
そのものの特徴を直接他のもので表現する方法。
「花のかんばせ」「金は力なり」の類。暗喩。隠喩法。メタファー。
【比喩法(ひゆほう)】
 物事を直接に描写・叙述・形容などしないで、
たとえを用いて理解を容易にし、表現に味わいを加える修辞法。
直喩(明喩)・隠喩(暗喩)・諷喩(ふうゆ)・引喩・換喩などの種類に分けられる。
 
日本の異端文学
川村 湊/集英社新書



【猖獗(しょうけつ)22p/8】
 [名](スル)悪い物事がはびこり、勢いを増すこと。猛威をふるうこと。
「コレラが―を極める」

【チュチェ思想(チュチェしそう)23p/3】 
〔チュチェは「主体」の意の朝鮮語〕
朝鮮民主主義人民共和国の金日成主席が唱え、
国家の指導理念とされた思想。
政治・経済・思想・軍事のすべてにおいて自主・自立を貫くこと。

【汎神論(はんしんろん)26p/12】
《pantheism》
万物は神の現れであり、万物に神が宿っており、
一切が神そのものであるとする宗教・哲学観。
古くはウパニシャッドの思想、
ストア学派の哲学、近代ではスピノザの哲学など。万有神論。パンセイズム。
日本の異端文学
川村 湊/集英社新書


【閑文字(かんもじ)17p/2】
無意味な文字・文章。無益な言葉。
かんもんじ。「―を連ねただけの小説」

【撞着(どうちゃく)18p/2】
 [名](スル)
1 つきあたること。ぶつかること。
「忌諱すべき事に―することも」

2 つじつまが合わないこと。矛盾。
「話の前後が―する」「自家―」

【背馳(はいち)18p/2】
 [名](スル)《背を向けて走り去る意から》行き違うこと。
反対になること。背き離れること。「基本方針に―する」
日本の異端文学
川村 湊/集英社新書


【懸隔(けんかく)10P・14】

《古くは「けんがく」とも》
[名](スル) 二つの物事がかけ離れていること。非常に差があること。
「世代間の社会意識が―している」

[副]程度のはなはだしいさま。ことのほか。
「是は―心やすい」〈浄・日本武尊〉

【カタリ派(かたりは)11P・3】 
 《(ラテン)Cathari》
一二~一三世紀に、南フランスや北イタリアに広がった、
キリスト教の異端の一派。
マニ教的二元論の立場に立ち、現世を悪とし、禁欲的苦行を実践。
十字軍による強力な弾圧を受けた。アルビジョア派。

【稗史(はいし)13P・14】
昔、中国で稗官が民間から集めて記録した小説風の歴史書。
また、正史に対して、民間の歴史書。転じて、作り物語。小説。


私の読書法
大内兵衛・茅誠司/岩波新書

【老懶(ろうらん)50P.1】

年老いて身体を動かすのが大儀なこと。

【レジューメ54P.13】

要約を記したプリント。

【白樺派(しらかばは)61P.15】

明治末期、雑誌「白樺」を中心に活躍した文学流派。

武者小路実篤、志賀直哉が中心。

私の読書法
大内兵衛・茅誠司/岩波新書

【オブローモフ】

ロシアの作家ゴンチャロフの長編小説。
1859年発表。貴族青年の主人公オブローモフの、
才能はあるが無気力で怠惰な余計者の生活を、
進歩的な娘オリガとの恋愛を通して描く。
以後、オブローモフの名は怠け者の代名詞となった。
「―主義」「―気質」

【リゴリズム(rigorism)】

 厳粛主義

【厳粛主義(げんしゅくしゅぎ)】

 原理・原則・法則をきわめて厳格に尊重し、
守る立場。感情・欲望を抑え、理性の義務命令に従って
禁欲的生活を実践することを道徳の基とする立場。
カント哲学、ストア学派の倫理説が代表的。厳格主義。
リゴリズム。

【クセジュ文庫】 
 〔Collection Que Sais-Je?〕

〔標題はモンテーニュの言葉「我何をか知る」による
フランスの文庫本。1941年に第一冊を刊行。
 

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私の読書法
大内兵衛・茅誠司/岩波新書

【明窓浄几・浄机(めいそうじょうき)】
明るく清潔な書斎。
明るい窓と清らかな机の意。

【典籍(てんせき)】
書物。書籍。

【ストア/ストア学派】
ギリシア哲学の一派。
禁欲、克己を直徳の理想とした。