日本語の磨きかた
林望/PHP新書


【僻事(ひがごと)195p/26】
《古くは「ひがこと」とも》
道理や事実に合わないこと。まちがっていること。

【病膏肓(やまいこうこう)に入る195p/9】
《「膏」も「肓」も、病気がそこに入ると、治療しにくい所。中国、春秋時代、晋の景公が病気になったとき、
病気の精が二人の子供となって膏と肓に逃げこんだので、病気が治らなかったという
「春秋左伝」成公一〇年の故事による》
1 病気がひどくなり、治療しようもない状態となる。
2 物事に熱中して抜け出られないほどになる。「付き合いで始めたゴルフが今や―・ってしまった」
 
【脚下照顧(きゃっかしょうこ)200p/8】
禅家で、足もとに気をつけよの意。
自己反省、または日常生活の直視を促す語。

日本語の磨きかた
林望/PHP新書


【蕪雑(ぶざつ)184p/24】
秩序が立たず、みだれること。

繁雑で、整わないこと。

【矜恃(きょうじ)188p/10】
 《慣用読みで「きんじ」とも》
自分の能力を優れたものとして誇る気持ち。自負。プライド。
「―を傷つけられる」

【スノビズム(snobbism)190p/10】
紳士・教養人を気どったきざな俗物的態度。
また、流行を追う俗物根性。

■調べてもわからなかった言葉■
日吉182p/1

日本語の磨きかた
林望/PHP新書


【賞翫(しょうがん)141p/2】
 [名](スル)《近世までは「しょうかん」》
1 そのもののよさを楽しむこと。珍重すること。
「書画を―する」
2 味のよさを楽しむこと。賞味すること。
「旬の味覚を―する」
3 尊重すること。

【過褒(かほう)150p/24】
ほめすぎること。過賞。

【夷狄(いてき)172p/6】
《古代中国で、東方の未開国を夷、北方のそれを狄といったところから》
未開の民や外国人。野蛮な異民族。
えびす。えみし。

日本語の磨きかた
林望/PHP新書


【鞠躬如(きっきゅうじょ)130p/7】

(「如」は語調をととのえるため添えた語)

身を屈めて慎みかしこまるさま。


天網恢恢(かいかい)疎(そ)にして漏らさず132p/6】
[老子(第七十三章)「天網恢々、疎而不失」

天の網は広大で目が粗いようだが、悪人は漏らさず

これを捕らえる。

悪い事をすれば必ず天罰が下る意。

【劈頭(へきとう)140p/2】
(「劈」は裂けるの意)

まっさき。コトの一番はじめ。

日本語の磨きかた
林望/PHP新書


【嚆矢(こうし)19p/58】

物事のはじめ。


【笈(きゅう)23p/4】

行脚僧・修験者などが、旅の際、物を入れ背負って持ち運ぶ、

竹で編んだ箱。おい。


【佳什(かじゅう)87p/9】

すぐれた詩歌。佳作。

海辺のカフカ〈下〉
村上 春樹/新潮社


【ロジック/logic91p/17】
1 論法。論理。「妙な―を振り回す」
2 論理学

【融通無碍(ゆうずうむげ)101p/6】 
 [名・形動]考え方や行動にとらわれるところがなく、自由であること。
また、そのさま。
「―な(の)考え」「―に対処する」

【闊達豁達(かったつ)175p/12】
 [形動][ナリ]度量が広く、小事にこだわらないさま。
「―な気性」「自由―」

■調べてもわからなかった言葉■
プラグマティカル97p/7
オブセッション118p/15

海辺のカフカ〈上〉
村上 春樹/新潮社


【峻別(しゅんべつ)350p/7】
[名](スル)厳しくはっきりと区別すること。
また、その区別。
「公私を―する」

【イノセントinnocent】
1〈人が〉無罪の,潔白な;(…の)罪を犯していない
2〈人が〉純潔な,清浄な
3〈行為などが〉悪意[悪気]のない;〈人が〉無邪気な,無心な,天真らんまんな
4〈事が〉無害の,毒にならない;医〈腫瘍(しゅよう)が〉悪性でない

【浅学非才/浅学▼菲才(せんがくひさい)389p/13】
学問や知識が浅く才能がないこと。
また、自分の才能をへりくだっていう語。非才浅学。


 

■調べてもわからなかった言葉■
メタフォリカル387p/7

海辺のカフカ〈上〉
村上 春樹/新潮社



【アイロニー/irony343p/8】
《「イロニー」とも》
1 皮肉。あてこすり。
2 反語。逆説。
3 修辞学で、反語法。
4 ソクラテスの問答法。
無知を装いながら、知者を自認する相手と問答を重ね、
かえって相手が無知であることをあらわにし、
その知識が見せかけのものでしかなかったことを悟らせる。


【アレゴリー/allegory353p/17】
寓意(ぐうい)。諷喩(ふうゆ)。
また、たとえ話。寓意物語。

【アナロジー/analogy353p/18】
1 類似。
2 類推。類比。