川村 湊/集英社新書
【ぞっき本(ぞっきぼん)123p/5】
定価を度外視した安値で投げ売りにされる出版物。
見切り本。
【プリミティブ(primitive)131p/4】
[形動]原始的なさま。また、素朴なさま。
「―な作風」「―アート」
【幽邃(ゆうすい)138p/22】
[名・形動]景色などが奥深く静かなこと。
また、そのさま。
「―な深林にその住居を構えることも」
〈有島・惜みなく愛は奪ふ〉
日本の異端文学
川村 湊/集英社新書
【マイノリティー(minority)120p/4】
少数。少数派。
【マニエリスム(フランスmanirisme)120p/25】
ルネサンスからバロックへの移行期に興った、絵画を中心とする芸術様式。
社会的な混乱による精神的危機を反映し、錯綜(さくそう)した空間構成、
非現実的な色彩法、幻想的寓意(ぐうい)性など、
極度の技巧性・作為性を特色とする。
ポントルモ・ティントレット・エル=グレコなどが代表的画家。
マニエリズモ。
【絢爛(けんらん)120p/26】
[形動][ナリ]
1 華やかで美しいさま。きらびやかなさま。「豪華―」
2 詩歌や文章の表現が、豊富な語彙(ごい)や凝った言い回しなどで
美的に飾られていて、華麗な印象を与えるさま。
「口を衝いて出る言葉々々がどれもこれも―な色彩に包まれていた」〈有島・或る女〉
日本の異端文学
川村 湊/集英社新書
【カースト(caste)118p/8】
《(ポルトガル)casta(血統)に由来》
インド社会で歴史的に形成された身分制度。
インドに侵入したアーリア人が定住する過程で形成されたバルナ(四種姓)を起源とするが、
社会の複雑化や階級の細分化につれて種々の副次的な階層が派生し、
その数は二〇〇〇種にも達するといわれる。
各階層ごとに職業・交際・通婚・慣習などについて厳格な規制がある。
一九五〇年の憲法はカーストに基づく差別を否定したが、なお存続。
インドではジャーティ(生まれの意)という。
【偏倚(へんい)118p/13】
[名](スル)
1 一方へかたよること。
「其の一方に―するが如きことあらず」〈陸羯南・国民論派〉
2 数値・位置・方向などの一定基準や平均値などのかたより。偏差。
【畢竟(ひっきょう)119p/13】
[名]《梵atyantaの訳。「畢」も「竟」も終わる意》
仏語。究極、至極、最終などの意。
[副]さまざまな経過を経ても最終的な結論としては。
つまるところ。結局。「―人は死を免れえない」
日本の異端文学
川村 湊/集英社新書
【糾う(あざなう)105p/10】
糸をより合わせる。縄をなう。
絡ませるようにして交え合わせる。
「禍福は―・える縄のごとし」
【彫心鏤骨(ちょうしんるこつ)108p/9】
心に彫りきざみ骨にちりばめること。
非常に苦心して詩文などを練り上げること。ちょうしんろうこつ。
「―の技巧実に燦爛(さんらん)の美を恣(ほしいまま)にす」
〈上田敏訳・海潮音〉
【陶器(すえき)109p6】
日本古代の灰色の硬質土器。一部轆轤(ろくろ)を利用して作り、
穴窯(あながま)を用いて一二〇〇度くらいの高温で焼く。
朝鮮半島から到来した技術により五世紀に誕生し、平安時代におよんだ。
祝部土器(いわいべどき)。
日本の異端文学
川村 湊/集英社新書
【面罵(めんば)87p/6】
[名](スル)
面と向かってののしること。
「衆人の前で―される」
【涵養(かんよう)90p/13】
[名](スル)
水が自然に染み込むように、無理をしないでゆっくりと養い育てること。
「読書力を―する」
【トポスtopos(ギリシヤ) 105p/9】
場所
日本の異端文学
川村 湊/集英社新書
【混淆(こんこう)74p/6】
[名](スル)
1異なるものが入りまじること。ごちゃごちゃになること。
「玉石が―する」「和漢―文」
【版図(はんと)76p/7】
《「版」は戸籍、「図」は地図の意》
一国の領域。領土。また一般に、勢力範囲。
「―を広げる」
【外連(けれん)42p/10】
1 歌舞伎や人形浄瑠璃で、見た目本位の奇抜さをねらった演出。
また、その演目。早替わり・宙乗り・仕掛け物など。
2 ごまかし。はったり。
「言うことに―がない」
日本の異端文学
川村 湊/集英社新書
【カリカチュア(caricature)68p/11】
特徴を大げさに強調して描いた風刺画。戯画。
カリカチュール。文章や芝居での風刺的な表現にもいう。
[補説] 語源はイタリア語のcaricaturaで、
荷の積み過ぎ、誇張の意。
【人外(じんがい)70p/1】
1人間の住む世界の外。俗世間の外。
また、出家の境涯。
2人の道にはずれていること。にんがい。
【鹹湖(かんこ)72p/8】
→塩湖(えんこ)
湖水の塩分が、一リツトル中〇・五グラム以上の湖。
内陸湖で塩分が濃縮されたものや火山地帯でみられるものがある。
西アジアの死海、日本の蔵王御釜(おかま)など。
鹹水湖(かんすいこ)。鹹湖。塩水湖。
日本の異端文学
川村 湊/集英社新書
【ペダンチスム-pdantisme(フランス)32p/9】
学問や知識をひけらかすこと。
衒学(げんがく)な態度。ペダントリー。
【蠱惑(こわく)45p/10】
[名](スル)
人の心を、あやしい魅力でまどわすこと。たぶらかすこと。
「男を―するまなざし」
【顴骨(かんこつ)58p/26】
《「けんこつ(顴骨)」の慣用読み》「頬骨(きようこつ)」に同じ。
【頬骨(きょうこつ)】
ほおの隆起をなす骨。眼窩(がんか)の底部外方に一対ある。
顴骨(けんこつ・かんこつ)。ほおぼね。
日本の異端文学
川村 湊/集英社新書
【知悉(ちしつ)28p/1】
[名](スル)
ある物事について、細かい点まで知りつくすこと。
「事情を―している」
【燔祭(はんさい)28p/10】
古代ユダヤ教における最も古く、かつ重要とされた儀式。
いけにえの動物を祭壇上で焼き、神にささげた。
【介錯(かいしゃく28p/16)】
[名](スル)
1 切腹する人のそばに付き添っていて、その人が刀を腹に突き刺すと同時に、
その首を斬って死を助けてやること。また、その人。
2 付き添って世話をすること。
また、その人。後見。介添え。