こんにちは、リブラです。今回は、ティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説の続きです。

 

ツール18 被害者の役割をやめる

・感謝と許しを学ぶ

 

感謝とは、今この瞬間、あなたに喜びをもたらしてくれるものに好意的に目を向け、意識的に承認することです。

感謝に焦点を当てると、自己憐憫から抜けだせます。

 

感謝に焦点を当てていると、あなたは「この状況にはどんな恵みやチャンスが隠されているだろうか?」と自問するようになり、その質問に答えるときには、自分を被害者だと思うことはできなくなります。

 

被害者意識を癒す最善の方法は、許すことです。許しとは、過去の自分と和解することです。

誰かを許すとき、あなたはずっとそれに囚われた思いの囚人だったことに気づくでしょう。

 

ほんとうに誰かを許すとき、そこにネガティブな感情はもはや存在しません。その代わり深いやすらぎを感じます。

許しとは解放であり、自由なのです。完全な許しに到達したとき、残っているのは感謝だけなのです。

 

しかし、他人を許すこと以上に重要なのは、自分自身を許すことです。

許すのが他人であろうと自分であろうと、許しは常に一方的な行為です。

 

他人あるいは自分を許すために、相手が目の前にいる必要はありません。

許しはわたしたちの内側で、自分自身のために起こります。

 

許しが起こることで解放され、わたしたちは前に進めます。

 

完全な「許し」は、創造主が人間に与えるもので、通常人間にはできないと思われています。

でも、わたしたちは完全な「許し」をするときがあります。

 

完全な「許し」をする瞬間に深いやすらぎを覚えるのは、魂意識が主導で愛の意図からそれをしているからです。

エゴから主導権を奪還し、「大いなる存在」とひとつになる「本来の自分」を思い出すからです。

 

完全な「許し」はとても難しいけれど、それができたらアセンション級の価値があります。

他者を許すのが難しいときは、そこに怒りを感じている内側の自分を客観視してみましょう。

 

そして、その怒りの感覚と同じものを過去に遡り辿ってみましょう。

その怒りの感覚は、おそらく過去にも何度となく経験しているはずです。

 

その怒りの根っこには、弱くて自分を守ることができない無力なインナーチャイルド(内なる子ども意識)がいます。

インナーチャイルドは、心の傷となる出来事の記憶とともに潜在意識の奥底に閉じ込められ、忘れられています。

 

その出来事と似た感情の動きがあると、インナーチャイルドは怒りの感情とともに浮上してくるのです。

インナーチャイルドがほんとうにほしいのは相手の謝罪ではなく、自身の大人意識の共感です。

 

共感によってインナーチャイルドも人生を共に歩む存在として許されれば、その怒りはもう必要ないので手放せるのです。

 

ですから「許し」は、自分自身を許すことが大切なのです。

自分を許そうと他人を許そうと、「許し」をすることは人間を超える神技なので、「許し」が起きれば奇跡が起きます。

 

「許し」はこの世で最もパワフルなエネルギーワークです。

それでも、自分自身を許すことができないときは、「感謝」からとりかかるとよいでしょう。

 

「許し」も「感謝」も意識的に承認するので、自発性(自ら進んでやること)が養われます。

自発性が鍛えられると、被害者意識に陥りにくい状態をつくってくれます。

 

自ら進んで自らの意思で何でも選択し決定する気持ちよさを身に着けると、被害者意識でそれを逃すのはもったいないと思いようになります。

 

「感謝」なら、いつでもどこでも何からでもできます。

思いつくままに、自身を取り巻く様々なものに「感謝」してみるとよいでしょう。

 

キレイで安全な水が好きなだけ使えること。太陽の光を浴びられること。命令しなくても身体が生きるための複雑な働きを営んでくれること・・・。当たり前と言ってしまったら、そこで終わってしまいます。

 

しかし、それをひとつひとつ意識に浮上させて承認し「感謝」するならば、様々なものに支えられて生かされているの感じるでしょう。

 

わたしは臨床検査のためにヒトの身体のしくみを学んだとき、なんてすごい乗り物を与えられいるんだろうと思いました。

一生かかっても解き明かせない神秘の小宇宙をひとつ与えられたようなものです。

それが24時間無休でわたしのために働いてくれているのです。

 

約37兆2千億個の細胞たちの主人として就寝前に「感謝」を送ると、翌朝目覚めた瞬間からこの細胞たちと共同創造の1日が始まるという意識が出ます。このすごい乗り物に相応しい生き方をしようと気分も上がります。

 

意識的に「感謝」をしていると、物事の悪い面よりも良い面に目を向ける習慣ができ、明るい未来をイメージしやすくもなります。

思考やイメージの具現化サイクルが速くなってきているこの時期、あらゆるものに「感謝」を送る習慣がつくだけで、望ましい現実の現象化も促進されることでしょう。

 

次回は「パスワーク」、次々回は「アラン・チューリングのホロスコープ」、その後「自分を愛せなくなった人々へ」に続きます。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーでは、あなたの心のしくみをホロスコープで解説し、

心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようにサポートします。

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新メニュー(*月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、*キローンの苦手意識を強みに変えるワーク)

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。