(暮らしと資産のコンシェルジュ通信 2020年新春号)
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2019年を振り返ると、5月には新元号「令和」となり、新時代の幕開けに、何となくワクワクした期待感がありました。
ところが、台風15号・19号による広範囲にわたる甚大な被害や、沖縄首里城の火災などの「災害」が強く印象に残る1年となりました。
自然災害は、突如として起こり、私たちの生活に甚大な影響をもたらします。
私たちは、様々なリスクを抱えながら生活しなければなりません。
最近、「VUCA(ブーカ)」という言葉をよく目にするようになりました。
「Volatility(激動)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(不透明性)」の4つの頭文字を取った言葉です。
最近の動きを見ると、自然環境だけではなく、政治・経済などの社会環境分野でも、このVUCAが時代を象徴する言葉として一番しっくりくるように思います。
VUCAと同様に、「レジリエンス」という言葉も注目されています。
レジリエンスは、環境学で生態系の環境変化に対する復元力を表す言葉として使われていました。
それが心理学分野にも展開されています。
レジリエンス研究の第一人者であるペンシルベニア大学ポジティブ心理学センターのカレン・ライビッチ博士は、レジリエンスとは「逆境から素早く立ち直り、成長する能力」と定義しています。
ライビッチ博士は、レジリエンスを高める6つのコンピテンシーを挙げています。
レジリエンスを高める6つのコンピテンシー
①自己認識:大切にしている価値観・人生の目標
②自制心:状況に合わせて感情・思考・行動を律する
③精神的敏速性:多面的に捉え、大局的に対処する
④楽観性:未来は良いものになるという確信
⑤自己効力感:問題に対し、やればできるという自信
⑥つながり:他者とのつながり(ネットワーク)
ライフプランを作ることは、自身の人生の目標を定め、人生を大局的に捉え、状況に合わせて修正する手助けになります。
ライフプランを持つことは、何が起こるのかわからない、不確実な世の中(VUCA時代)を生き抜くために、レジリエンスを高めるのに必要不可欠なものと言えるのではないでしょうか。
令和時代を迎え、私たちLFCは、「VUCA時代を生き抜くためにお客様のレジリエンスを高める」という視点を大切にしたいと思います。
令和2年(2020年)1月1日
FPオフィス Life & Financial Clinic
ファイナンシャル・プランナー
平野 泰嗣 平野 直子
年2回発行しています、「暮らしと資産のコンシェルジュ通信」より、冒頭コラムを転載させていただきました。
暮らしや資産運用に関する情報と私たちLFCの活動報告を掲載しております。
お時間がある時に、ご高覧頂ければ幸甚です。
ダウンロードは、HPのトップページ「新着情報・お知らせ」より、お願いします。
皆さんにとって、新年が健やかで幸多き年になりますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
(YASU&NAO)
読んでくださって、ありがとうございました