2000年前のパリの道を辿ってみた

8月26日(水)

天気:晴れ

パリの起源について、

昨日の続きです。

パリの成り立ちからある道、

サン・ジャック通りを

古代の人々と同じように

歩いてみました。

シテ島、ノートルダム寺院近くの橋、プティ・ポンから南に伸びる道「サン・ジャック通り」

古代の地図を見ると、

まずルテチア(パリの古称)は

幹線道路のサン・ジャック通りに

沿って街が作られていきます。

古代のパリの地図。今のカルチェ・ラタンの高台に施設が作られました

地図上では、サン・ジャック通りを南下すると、まず①のThermes【公共浴場】があります

古代の地図に沿って、

実際の道を歩いてみると、、、

地図通りサン・ジャック通りから

少し入った所に、

ありました、Thermes de Cluny。

突然廃墟が出現します。これが公共浴場の遺跡です

こちらのThermes de Clunyは、

現在クリュニー美術館になっており、

中世の美術品を展示しています。

さらに古代地図上では

少し先に巨大なThermes(②)が

あるはずですが、

ここは今はコレージュ・ド・フランスの敷地と

なっております。

フランス学問界の頂点に位置する国立高等教育機関「コレージュ・ド・フランス」

更に坂を登って

③のFORUM【フォーラム】跡地を

探してみましたが

ここは跡地は見当たりませんでした。

フォーラムの痕跡は何も残っていません

そして、サン・ジャック通りから

少し離れた場所にある

④のリュテス闘技場跡。

ここは、遺跡として

しっかり残っていました。

ローマ時代から残る円形の闘技場です

結構リアルに残っています

闘技場内は、今は広場に。学生らしき方々が、フランス発祥の球技、ペタングをやっていました

約2000年前に

先人たちもこの道を

歩いていたんだなと思うと

感慨深いものがあるのでした。

ちなみに、古代のパリの大きさは

下のパリのイラストの

赤丸の範囲です。

今のパリのシテ島と5区の一部が、パリの起源。かなり小さい！