絶対猫政
動物の本能は素晴らしい。
調子が悪くなると 草を食べたり 動かず体力温存、そして時計がなくても 時間を把握している。
人間はどこで この素晴らしい機能を置いてきてしまったのだろう。
早起き母のアラームがなる10−15分前に 猫娘たちは 扉からするりと侵入し 私の布団に寄ってくる。
気配がするのだ。
そして アラームがなり
「おはよう」
と猫娘たちに声をかけ ご飯の奉仕 トイレの掃除 朝のルーティーンが始める。
週末は 平日起床時間 プラス30分多めに寝ることが 密かな私の楽しみの一つ。
いつもと同じ時間 猫娘たちは 寄ってくる。
しかし アラームが鳴らないことに 異変を感じたのか うろうろし出し
「起きてー お腹すいたー」
とにゃーにゃーいいだす。
『すまない、、もう少しだけ寝かせて』
と心で謝罪し 寝たふりを続ける。
そのうち 猫娘たちの気配が消える。
『あぁ、、諦めてくれたのね、しばし 待ってておくれ』
と またウトウトしかけた時 腹部に衝撃が走る。
何事かと 目をさますと 一匹猫が私の腹に、もう一匹は ベットの上から 私を見下ろしていたのだ。そう、ベットからダイブしてきたのだ。
(私と子たちは布団で寝ている)
「奥さん、いつまで寝てるんだよ、もう起きる時間じゃないか、あまり こっちを甘く見てもらっちゃ困るよ、
もう一発 お見舞いしてやってもいいんだよ」
ともいいそうな 冷淡な4つの瞳が 母に圧力をかけてくる。
慌てて起き出した様子を見て 納得したのか 態度が一変、ゴロゴロと喉を鳴らし すり寄ってきたのだ。
この事件から私は 平日も週末も一定の時間に起床することが マストになった。
太郎は 『老い』を盾に 『俺は 何も知らない、猫たちが勝手にやってることだ』と 政治家並みの知らん顔を決め込んだいた。
夜中に何か会議があったのかもしれない。
いいのだ、猫娘たちの愛のある脅迫のおかげで 私は『早起きは三文の徳』を365日 感じ続けることができる。
今日も 従順な僕となり 奉仕させて頂く。
愛したもの負け。
スクールバス
地域によって条件は異なるだろうが 三姉妹の学区では1.5マイル以上 学校から距離があると 無償でスクールバスが提供される。
中には 底意地の悪い子が バス内で 意地悪をする、という話も よく聞く。
すぐさま注意をしてくれるドライバーさんもいれば あまり関心がない人もいる。
毎年 ルートが異なるので 生徒たちの顔ぶれも変わる。
今まで 順調にきていたが 昨年度は 特に 長女が不満爆発だった。
元気すぎるレベルではなく 迷惑行為、誰かの悪口や アメリカでは 禁じられているなんとかワードを連発するボーイズが一緒だったらしい。
六年生の威厳で 長女が
「そんなんあかんやん」
と言おうとも ドライバーさんも 優しすぎるのか 注意しても効果なし。
ある日 長女が ご立腹で帰宅。
「もう辛抱たまらん うるさすぎる、ドライバーさんが注意しても効果なし。校長にチクる」
と 学校から支給されている電子機器で 校長に直談判メールを送り出した。
英語の弱い母に頼ることなし。
私の時代では考えられない事態だ。
しかし いいことだとも思う。
先生を尊敬する気持ちは大切だが フランクに伝えることができるって素敵。
翌日 校長自ら バスに乗り込まれ 注意して下さったよう。
長女は
「このちくり魔」
と嫌味を言われたらしいが
「校長を味方につけた私の勝ちやわ」
とやけに余裕だった。恐るべし。
長女は飄々としているが 『私結構イケてる』の謎の自信があるので ある意味羨ましい。
次女は 以前 ヒソヒソ話をされていただけで 涙いっぱい溜めて帰ってきた。
『我が娘命』 の夫(過保護)は その話を聞いて 翌日 バスドライバーさんに
「うちの娘が辛い目にあった、意地悪な子とは席を離して欲しい」
と こちらも直談判に行っていた、、。
すごいな、、。
今年度からは 長女は中学生、バス内で 庇ってくれる姉はもういない。
次女の成長が楽しみだ。
3歳違いの三姉妹、昨年は 最初で最後の『同じスクールバスでの通学』だった。
揃ってバスに乗り込む、帰ってくる姿は なんだか感慨深かった。
将来 老婆になっても スクールバスを見かけた時 必ず思い出すに違いない、『奇跡の一年』を。
雪に興味津々。
遅れてやってきたブーム
鬼滅の刃が流行り出した頃、日本人も多いシカゴ郊外でもじわじわその波がきた。
何人かの友人は
「面白いけど 結構残虐なシーンがあるよ」
「うちの子は怖くて観れなくなった」
やら その時は あまり グッとこなかったので スルー。
三姉妹、特に上二人は 学校でも聞いてくるのか、興味津々。
「観たいなぁー」
と言ってきたが
「あかん、人殺しがテーマや、怖い怖い 夜鬼が来る」
と 親の権限を大いに利用し 禁じた。
昨年、無限列車の映画がこちらでも上映された。
今度は「感動した」との声を たくさん聞き 私も興味を持ち始めた。
お友達が 全巻あるというので お借りして読み始めることに、、睡眠時間を割いて二日で読み干してしまった。面白すぎてどうにも止まらなかった。8巻では涙があふれ出た。
あんなに 理不尽な理由で 三姉妹に禁じていた母であったが
「ちょっと、あんたら こういう素晴らしい本を読まないとあかん 人様のだから 汚さず読みなさい」
と 悪代官並みの手のひら返し。
しかし 残念な日本語レベル、なんとなくは絵を見て わかった感はあるが 現実は ぼんやりレベル。
特に 蛇柱伊黒さんの過去シーンは 理解に苦しんでいた。
「だから、ベースメントで プリズンみたいな場所に キープされていたんや」(地下牢の説明)
と、ルー大柴さんの弟子みたいな文脈で 母も三姉妹に説明。
日本の〜時代(大正昭和、、)もわかっていないので 日本の背景が掴みにくいのだろう。
ありがたいことにNetflixでシーズン1を見つけ 三姉妹は よりよく理解が深まった。
スクリーンタイムを設けているのだが 母もどハマりしているので
「今日だけ特別に もう一話だけ観ようか」
と 溺れる母と三姉妹。
夫も 始めは一緒に観ていたが そこまでわからず、何回も 止めて
「どういう意味? 訳して、」
としつこかったので 叱責し 追放の刑。
去年の誕生日プレゼントは 三姉妹 オール鬼滅グッツで まだ好きではあるが 『女心と秋の空』のように 新しい漫画にもうつつをぬかしている。
母だけが 高い送料かけて 全巻揃えた鬼滅を 今だに 何十回も読み 泣いている。
今夜も 煉獄さんと天元様の夢を見たい。
お母さんだって楽しみが必要。
脳内の『秘密の花園』は誰にも侵すことはできない。
どうしても 学校行事ハロウィンで鬼滅の服が着たいというので 一から手作りした。
子供服で大体の型紙を作る、、お母さんは家庭科2だったよ、、。
アイロンでくっつくシートに これまたクリカットで頑張る。
なかなか悪戦苦闘した、、。
母、頑張りました!!
しかし 当日 雨でパレード中止、、。
人生って時に辛し。




