夢のミルフォードトラック(❁ᴗˬᴗ)♡ -3ページ目

ミルフォードトラック(1日目):QueensTown→Glade House

 

標高:500m 歩行距離:1.6km+(Nature Walk) 天候雨時々曇り気温15°
 

コースQueensTown→Te Anau→Te Anau Down→Glade WharfGlade HouseNature WalkGlade House

 

注意点

①Glade Wharf(船着き場)が冠水していると、靴を脱いで裸足で渡る or 靴のまま濡れるの覚悟で渡るかのどちらかとなる


②Nature Walkは木の間をぬって歩くので、雨だとかなり歩きにくい


③Glade Houseは脱水機もなく、乾燥室の温度が低いので洋服も靴も乾かない


④割り当てられた部屋が通路に面していると足音が響く(就寝時間になれば静かになる)

 

 

天気予報通り雨だった。寝不足のぼんやりした頭でアルティメイトハイクスに到着。名前を告げるとネームプレートが渡された。皆が名前を覚えやすいように常につけておくもので、参加者同士はショップで自己紹介しながら出発を待った。荷物が積み込まれ始めると、参加者たちは次々とバスに乗り込む。これからこのメンバーと5日間過ごすことになる。

 

 

バスの中ではドライバーが運転しながらガイドをしてくれた。今日は移動がほとんどで、歩くのは船着き場から宿泊施設の1.6kmとネイチャーウォークのみ。前日眠れなかったので、バスで仮眠をとることにした。途中ディナーのメインを選ぶ紙がまわってきた。毎日ディナーのメインを3つの中からどれか1つを選ぶことができる。一般的な登山とは全く違う。料理や宿泊施設はホテル並みで、このツアーが人気のあるのもわかる気がした。

 

 

2時間走るとテアナウに到着。そこでランチとなったが、正直あまり食欲がなかった。無理やり少しだけ食べて、あとは出発の時間まで周辺を歩くことにした。いつの間にか雨があがって晴れており、湖はきらきら輝いていた。こんなに晴れているのに、ちょっと移動すると本当に雨なのかな?

 

再びバスに乗り込み30分で船着き場へ到着。荷物が次々と降ろされ、自分の荷物をみつけて船へ乗る。全員が乗船するとすぐに出発した。船は結構なスピードで進むのでそれなりに揺れる。船のガイドが途中速度を落としながらミルフォードトラックについて説明してくれた。

 

小島にポツンと十字架が立っており、それはクィンティン・マッキノンのものだった。マッキノンはスコットランドの探検家で、ミルホードトラックの陸路を捜すレースを勝し最初のガイドとなった。溺死したとされているが、彼の遺体は未だ見つかっていない。一説によれば一人森に入っていったのではないかとも言われている。ミルフォードトラックの陸路を捜し、それを世に紹介したが、意に反して自然が壊されていくのが耐えられなかったのかもしれない。空がどんよりしているせいか、十字架がより悲しく見えた。

 

 

1時間ほどで船着き場に到着した。ガイドから「残念だけど、船着き場が冠水している」と告げられた。誰のリュックでもいいので11個持って渡るよう言われ、参加者は次々と水の中へ入っていく。その中で脱いだ靴を首にかけ、ズボンを腿までまくり渡っている人が見えた。着いて早々濡れたくなかったのでやってみたが、水は氷水のようで死ぬほど冷たかった。しかも砂利で足の裏が痛く早く歩けない。やめればよかった。。。濡れてもいいのでそのまま渡った方が正解だったと思う。

 

 

なんとか岸にたどり着き、靴をすばやく履いて今夜の宿泊地Glade Houseまで歩き始めた。途中で別のツアー参加者達とすれ違った。ミルフォードトラック全行程を歩くのではなく、日帰りの短いツアーもあるらしい。1.6kmはあっと言う間で、Glade Houseに着いてすぐに部屋の場所を教えてもらえた。荷物を置いたら玄関に集まるように言われ、そこで集合写真を撮り、その後希望者はNature Walkに出発する。

 

 

Nature Walkは78人が1つのグループで順々に出発していく。ロッジ周辺の動植物などについて説明を聞きながら原生林の中を歩く。穏やかにゆっくり歩くのかと思っていたら、ガイドがどんどん進むのでペースはかなり速かった。せっかく船着き場で死守したトレッキングシューズも濡れてドロドロになり、靴の中にまで水が入ってきた。ちょっとテンションが下がりかけた時に、最終地点に到着。雨で増水しており、川は激流で迫力があった。これを見れただけでもよかったと思いなおし、Glade Houseへ戻った。

 

 

部屋に戻ってすぐにシャワーを浴び、その後洗濯。Glade Houseでの洗濯は水のみで寒い日はかなりツライ。注意点にも書いたが、脱水機がなく乾燥室の温度も低いので衣類と靴は乾かない。もし洗濯しなくても大丈夫なら、次に宿泊するPompolona Lodgeでまとめてした方がいい。私は最低限の衣類しか持ってこなかったので洗濯したが、朝回収に行ってびっくり。全然乾いていない( ノД`)当然靴も乾いていない。次の日も雨だったので、結局濡れることになるのだが、ミルフォードトラックの宿泊施設の乾燥室は強力と聞いていたので。。。この日だけたまたまなのか、それともこの施設は他より乾きが悪いのか?

 

 

夕食の時間になりダイニングへ。この夜テーブルが一緒になったのはアメリカ人夫婦だった。旦那さんは外科医で奥様は専業主婦。英語は普段使っていなければ、言葉が出ないのは当然だが、簡単な単語すら思うように出てこない。それでも答えを待ってくれて、ゆっくり話してもらえたのでよかった。食事が終わると自己紹介となり、国ごとに前に出て「名前とミルフォードトラックへ来た理由」を話す。参加者はニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、ヨーロッパ、韓国、日本からの37名。正直誰が何を言ったかなんて覚えられないが、強く印象に残ったことさえ覚えておけば後でその人と会話する時に役立つ。

 

自己紹介の後はスライドを使用した明日のコース説明やミルフォードトラックの歴史と次の日の夕食選択をする。雨が多く、進めない箇所が出てくる可能性があるので、もしかすると明日はヘリコプターでの移動になるかもと告げられた。乗る人の組み合わせもあるので体重を聞かれる。ヘリ移動になったら全行程を歩くことができず残念だが、危険を冒して歩くことはできないので仕方ない。

 

部屋に戻って明日の準備をした後はすることがなかった。テレビもインターネットもない生活は久しぶり。だからと言って特に不便を感じることもない。暖房がきかないのでベッドに入って消灯を待つ。部屋が通路に面しており、人が通ると足音が響く。以前に読んだブログに書いてあったが、宿泊施設は先に進むにつれ良くなっていくとあったがその通りだと思う。22時ぴったりに電気が止まって静かになった。前日うまく睡眠がとれていなかったのですぐに眠りにつくことができた。

 

次回はミルフォードトラック2日目。興味のある方は是非ご覧ください。

 

 

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ミルフォードトラック:Pre Track Briefing & Tiki Trail

 

標高:470m 歩行距離:2.5㎞ 天候:晴れ時々雨 気温:16~18°

 

コース:スカイライン展望台→ゴンドラ乗り場

 

注意点
①ゴンドラを使用する場合、事前にWebでチケットを購入しておいた方がよい。

②Tiki Trailは登りの場合は最初、下りの場合は最後の15分の斜面がキツイ。

 

③持っていく荷物はすべてジップロックのような物にいれておくとよい。(配られる大きなビニール袋の底が摩擦等で破れると、中の荷物が濡れる可能性あり)
 

④レンタルの合羽は重くて通気性がイマイチなので、自分の合羽があれば持っていった方がいい。

 


南極に近いせいかクイーンズタウンは晴れていても肌寒い。初夏と油断して夏物しか持ってこなかった。夕方のミーティングまで何をして過ごそうか考え、市内観光はあっという間に終わりそうだったので、ゴンドラで山へ登ることにした。

 

ゴンドラ乗り場はホテルから歩いて5分位の所にあったが、入り口がイマイチわかりにくくてウロウロしてしまった。ようやく乗り場へ到着するとチケット購入の長蛇の列。頂上でマウンテンバイク、リージュ、ジップラインができるので人気のようだ。

 

20分位待ちチケットを購入。チケット売り場の人とちょっと話をしたら「ミルフォードトラックは雨が多いよ」と言われた。これはホテルのフロントの人にも、レストランの人にも言われたことだ。覚悟はしていたが、ここまでみんなが同じことを言うということは本当に多いのだろう。。。ちょっとがっかりしつつ、今更何もできないので気を取り直して頂上へ向かった。

 

ゴンドラは乗り合いだった。係の人に写真を撮るので「もっと近寄って」と言われたが、一緒に乗ったオーストラリアから来た老夫婦は無視していた。ゴンドラが動きだすと「馬鹿馬鹿しい」と一言ボソリ。観光客の写真を撮り、後からいいお値段で販売する観光地あるあるだ。確かにゴンドラに乗り込んだ写真を撮ってもらってもなあという気にもなる。どうせなら頂上を背景にした写真の方がいい。

 

 

5分位で頂上に到着。風は少し強くて冷たいが清々しい。歩きながら美しい風景を写真に収める。リージュ(ゴーカートのようなもの)で走っている人が楽しそうで、やればよかったかなと思った。しかしアクティビティのチケットはゴンドラのチケットと同時に購入しないといけなかったので時すでに遅し。体が少し冷えたのでカフェでコーヒーを飲み、その後建物の中をブラブラしていたら下山ルート(Tiki Trail)があるのがわかった。ゴンドラのチケットは往復でしか購入できなかったので、半券無駄になってしまうが、明日からの準備も兼ねて歩いて下ることにした。

 

 

森の中を歩くと運動不足が解消されていく気がする。マウンテンバイクが横切るところが何か所があるが、それだけを注意すればとても歩きやすい道だった。この道を歩かなければ出会えない景色を見ることができてよかった。ゴンドラを使わずに、登りもこのルートで登ればよかったと途中思ったが、終盤で下りだけでよかったと思うようになった。下りだったので運動靴でも大丈夫だったけれど、登りはきつかったかもしれない。

 

 

ホテルにいったん戻り休憩し、ミーティングの始まる10分前にアルティメイトハイクス本部へ向かった。着いたらまず参加登録フォームに記入する。裏は日本語でどちらの面に記入してもいい。記入が終わると日本人のスタッフに呼ばれ、他の参加者とは別の部屋でミーティングとなった。そこでレンタル品の配布、ルートの説明、質疑応答をしてもらえる。今回はそうでなかったが、日本人のガイドがツアーに同行するシフトにあたることもあるらしい。日本語で説明してもらえたので、ミーティングはあっという間に終了した。

 

このミーティングで念を押されたのは「余分なものは持って行かないこと!」これくらい大丈夫だろうと思うものでも、毎日7㎏以上の荷物を担いで歩くと「持ってこなきゃよかった」とつくづく思う。初めてだとわからないことの方が多いので、どうしても荷物が多くなる。そういう時は1日目のグレイドハウスで余分な荷物を袋にいれて預けると、最終日に宿泊するホテルの部屋に運んでくれる。

 

ただ初日は数キロしか歩かないので、荷物が多少重くても我慢できてしまう。これいらないと思うものは本格的に歩く2日目以降に出てくる気もするが、そうなったとしてもそのままずっと持ち歩くしかない。私の場合は化粧品と整髪料だった。毎日雨だったので、髪や顔に何かつけても全く意味がなく、またシャワーを浴びた後の夕飯時にも化粧を落とすのが面倒でノーメイクだった。日本だと気が引けるスッピンでも外国だと気にならないので、迷っている方は思い切って持っていかない選択をすると身も心も楽になるかもしれない。

 

ホテルに戻ってから「これはいる?or いらない?」で迷いだし、また移動の疲れも出てきてパッキングがなかなか進まなかった。気力も食欲もなくなりグッタリ。こんな調子で大丈夫か?と不安になった。少しやっては休むを繰り返し、終わったのは夜中だった。そこから寝れば問題なかったが、緊張してか全然眠れない。。。寝たという感覚がないまま起床の時間になり、頭がぼんやりしたまま準備をして朝食を済ませ本部へ向かった。

 

 

チェックリストにあり予備があった方がよいもの

下着(グレイドハウスは脱水機がなく、他の施設の乾燥室よりも風力が弱いので1日目に着た服はほぼ乾かない。)

 

チェックリストになく持っていくとよいもの

*靴 or ビーチサンダル

ロッジの廊下を行き来するのに、靴かサンダルがないと裸足で歩くことになる。濡れる可能性もあるので、底の薄い携帯用スリッパはやめた方がいい。かさばるし重いが、クロックスがあったらよかったなと思った。

 

*折りたたみの傘

3日目以外は道が平坦なので、雨の時に傘を差して歩くと濡れずにすむ。(早く歩きたい人には不要)サザーランド滝への往復に使用したが、濡れた衣服を更に濡らさずに済んだのでよかった。

 

*アクションカメラ

写真を撮るのに、カメラを出してしまうという動作を繰り返すと歩くのが遅くなる。また雨の日は特にこの動作が大変になるので、アクションカメラのようなものを装着していると便利。防水性・耐水性に優れたものだと◎

 

*合羽上下

雨が多く1日中雨の中を歩くということもあるので、雨対策として防水のしっかりした合羽上下があると体の負担は少なくなる。

 

*防水手袋

合羽同様、防水のしっかりしたものがあると助かる。レイングローブは少量の雨だと大丈夫だが、多量の雨だと10分位で中まで雨が浸透してくる。

 

次回はミルフォードトラック1日目。興味のある方は是非ご覧ください。

 

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ミルフォードトラックを知ったのは6年前。美容院でふと手にした「ワンダーフォーゲル」(2013年10月号)という雑誌にミルフォードトラックが特集で掲載されていた。あまりに美しくて「こんな場所が本当にあるの?」と思ったほどだった。もし機会があれば行ってみたいとは思ったが、ニュージーランドは遠いし宿泊しながら53㎞も歩けないとすぐに諦めた。それでもその写真があまりに印象的だったので、すぐに雑誌を購入し本棚に置いておいた。

 

気が付いた時にたまに眺めて、本棚に戻すということをずっと繰り返していたのだが、昨年ついに行く決心をした。行くなら今年しかないと自分に言い聞かせ、半年くらい前から準備を始めた。自分なりにトレーニングをして体力をつけていたのだが、体調面で不安があり途中キャンセルしようかと迷ったこともある。それでもここでやめたら一生後悔すると思い、なんとか気持ちを奮い立たせて行くことだけを考えるようにした。
 

写真で見るのと実際に歩くのとでは全然違ったけれど、結果的には行ってよかったと思う。天気はずっと雨で毎日濡れて寒かったし、雑誌で見たような風景は一度も見ることができなかった。「なんでこんな遠くまで来て、こんな条件下で歩いているのか?」と自問しながら歩き続けた。

 

正直ガッカリした部分は多々ある。しかし無事に完歩し貴重な経験ができてよかった。ミルフォードトラックではなかったが、ルートバーンで滑落して亡くなった方が出たというニュースを最終日の朝に聞いた。安全なツアーではあるけれど、やはり登山なのでこのような痛ましい事故も起きる。長年行きたいと思っていた所へ行けて、最後まで歩き切ることができただけでも有難いことだと思う。

 

これから少しずつ登山記録を載せていくので、興味のある方は是非ご覧ください。

 

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