お布団『破壊された女』Aキャスト | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

お布団

『破壊された女』

The Demolished Woman



2024年5月23日(木)〜6月2日(日)

サブテレニアン


作・演出:得地弘基(お布団)

音響・照明:櫻内憧海(お布団)

演出助手:香川知恵子、冨田粥

制作:河﨑正太郎(譜面絵画)


出演:永瀬安美


STORY

女がいる。女は壊れてしまったのだった。あるいは、壊れゆこうとしている。または、いま壊れつづけている。女は〈彼女〉について語りはじめる。徹底的に壊し、そしてまた壊された〈彼女〉についての話を。そして、あなたたちはそれを見る/聞く。【公演チラシ「イントロダクション」より】


2019年に初演された作品を屋根裏ハイツの村岡佳奈さんとのWキャストにて再演。


図らずも宝宝『おい!サイコーに愛なんだが涙』に続いて本日2本目の一人芝居となったが、テイストはまったく異なっていた。


本作は

第一章 病人たちのキリスト

第二章 存在細断刑

第三章 魂のない時代

の全三章で構成され、宝宝がどちらかと言うとパーソナルな物語だったのに対し、こちらはもっと観念的な一人語りが続く。

登場人物も世界を滅ぼそうとした《彼女》と《彼女》を信仰していた女、《彼女》について語る女の身体の持ち主である私といった具合で、固有名詞が与えられているわけではない。正確には劇中で二度、固有名詞は出てくるが、それらはいずれも演じる役者の名前が使われることになっており、代替可能なものである。

物語としてはもちろん、宝宝の方がコミットしやすいが、こちらはこちらで永瀬安美さんの言葉に引き込まれた(内容が理解できたかどうかはともかく)。


上演時間1時間5分。