青年団 第101回公演
『阿房列車』

2024年5月8日(水)~15日(水)
こまばアゴラ劇場
原作:内田百閒 作・演出:平田オリザ
舞台美術:杉山至 舞台監督:中西隆雄
照明:西本彩 衣裳:中原明子
宣伝美術:kyo.designworks 票券:服部悦子
制作:太田久美子
出演:
中藤奨(夫)
たむらみずほ(妻)
田崎小春(若い女/売り子)
STORY
目的もなく旅に出た二人は、列車の中で不思議な若い女と出会う。何か事件が起こるわけでもない日常の延長のような列車の旅のなか、車窓の向こうから様々な風景が浮かび上がってくる。【公式サイトより】
こまばアゴラ劇場サヨナラ公演第3弾。
1991年、平田オリザさんが初めて他劇団に書き下ろした作品で、青年団版の東京公演は今回が初めて。
舞台は汽車の客室。向かい合わせの座席、窓の左右にランプ、天井からは裸電球がぶら下がり、床は板敷き。荷物棚にはボストンバッグが1つ。客車の下には線路、その周りに砂利。車輪のようなものも転がっている。開場時から夫がまず座席に座り、遅れて妻が座る。
列車内が舞台ということもあり、『銀河鉄道の夜』に近いものを感じる。旅行中らしい夫婦は生きているのか死んでいるのか、若い女も実在しているのかしないのか。はたまた束の間に見た夢の世界なのか。
こちらも1時間強の上演時間ではあるが、何とも不思議な味わいのある作品だった。キャストも3人ともうまいしなぁ。
原作も読んでみるとしよう。
上演時間1時間7分。