日本のラジオ
『蛇ヲ産ム』
2024年3月15日(金)〜19日(火)
新宿眼科画廊スペース地下
作・演出・制作:屋代秀樹(日本のラジオ)
宣伝美術:郡司龍彦 宣伝写真:須田俊哉
舞台写真:保坂萌 衣装協力:神威少女パンク。
出演:
沈ゆうこ[日本のラジオ](語り手)
日野あかり[日本のラジオ](語り手のパート仲間・アカメさん(仮名))
松浦みる[青年団](薬剤師・山田(さんだ))
神藤さやか[神威少女パンク。](アカメさんの義妹・エリさん(仮名))
こばやしかのん(エリさんの友人)
加糖熱量[裃-這々](エリさんの友人の恋人)
安東信助[日本のラジオ](肉屋の常連、エリさんの友人の恋人の先輩社員・メンチさん)
STORY
結婚を機に夫の生まれ故郷である田舎町で暮らし始めたアカメさん(仮名)は、引っ越してきてから体調の異変を感じるようになる。肉屋のパート仲間に勧められ、この町では誰もが世話になっている漢方薬局さんだ薬品に行き、薬剤師に薬を出してもらうアカメさんだったが、その後、パートの仕事を無断欠勤するようになる。店長に言われてパート仲間が家に様子を見に行くと、そこにはアカメさんの義妹・エリさん(仮名)がいた。
日本のラジオ、最新作。
客席は対面式。舞台にはスツールがいくつか並べられているのみ。
沈ゆうこさんが語り手となり、とある田舎町にある漢方薬局を舞台にした奇妙な出来事が描かれていく。新作ではあるがもはや古典の雰囲気すら漂い、その語り口と役者たちが醸し出す雰囲気によって、恐怖がひたひたと押し寄せる。
中では、日野あかりさんは全身の雰囲気とちょっとした表情の作り方が抜群で、だんだん病んでいく女性を公演。薬剤師を演じた松浦みるさんは表向きはまともなのだけど、一癖も二癖もありそうな感じがよかった。
それにしても『イノセント・ピープル』、『コップくんのひみつ』、そして本作と昨日今日で観た3作品に保坂萌さんが関わっているというというね。働くなぁ。
上演時間1時間17分。