連続テレビ小説『ブギウギ』第25週「ズキズキするわ」(第119回) | 新・法水堂

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連続テレビ小説『ブギウギ』
第25週「ズキズキするわ」(第119回)


作:足立紳
音楽:服部隆之
主題歌:「ハッピー☆ブギ」中納良恵、さかいゆう、趣里

出演:
趣里(福来スズ子)
水澤紳吾(小田島大)、三浦獠太(柴本タケシ)、森永悠希(股野義夫・写真)、吉柳咲良(水城アユミ・回想)、このか(花田愛子)、井上一輝(小田島一)、笠間優里(羽鳥イネコ)、牧芽依奈(羽鳥カツコ)、陰山泰(一井・回想)、えなりかずき(二村・回想)、国木田かっぱ(三谷・回想)、伊藤えん魔(四条・回想)、テアトルアカデミー、アティチュード、関西タレント事務所、DIVA、劇団東俳
木野花(大野晶子)
菊地凛子(茨田りつ子)
市川実和子(羽鳥麻里)
草彅剛(羽鳥善一)

STORY
水城アユミ「ラッパと娘」を歌わせてほしいと頼まれたスズ子は、困ってしまい結論を出せずにいた。記事にまでなってしまったため、スズ子は羽鳥善一に相談に行く。しかし、羽鳥は、そんな大事なことを軽く言わないでほしいと、厳しい言葉を投げかける…。一方、愛子は、体育の時間のかけっこが楽しみで学校に行っていたが、ある日、落ち込んで帰ってくる。【NHK公式サイトより】

股野とアユミに「ラッパと娘」を歌わせてほしいと頼まれた件をめぐり、羽鳥のもとへと向かうスズ子。
スズ子が「先生に確認してみんことには」と答えたと聞いた羽鳥は、「そんなに軽く言わないでほしいな」とたしなめる。
スズ子としては自分も羽鳥の歌を歌わせてもらっているという気持があったのかもしれませんが、羽鳥としてはスズ子が歌ってこそ完成なわけで、「君と僕の歌」なんですよねぇ。
更にはアユミの歌がスズ子よりもよければ、「君は戻る場所がなくなるかもしれない」と厳しい言葉。いつになくシリアスな羽鳥先生でしたが、「ラッパと娘」がスズ子の歌があって完成というなら、いくらアユミがうまく歌おうとも関係ないのでは???

帰宅してタケシと話していると、愛子が元気のない様子で帰ってくる。一によれば、足の速い転校生にかけっこで勝てそうにないということで落ち込んでいたようで。
夕食時、「負けたってええやんか」と愛子には言うスズ子でしたが、ベッドで眠る愛子を見て「負けるんは恥ずかしいな」とポツリ。ここは自分とアユミのことを重ね合わせているのでしょうけど、勝敗のつくかけっことつかない歌では比べられないと思いますけどね。スズ子にはスズ子の歌があるわけで。
というか、小田島親子は住み込みなのね。笑

続いてスズ子が相談したのが茨田りつ子。
りつ子は本音では歌わせたくないくせに、羽鳥ならきっと止めてくれるだろうと甘えていたのだとズバリ。
「比べられるのが怖いだけ」「自分の弱さに目を向けなさい」とズバズバ斬っていくりつ子。
中でも、以前のスズ子ならワクワクしたはずであり、肉体の衰えなんかより逃げることの方が100倍みっともない、ワクワクした気持がないなら尻尾巻いて逃げろという言葉は刺さったようで、「もっと言うてください」とスズ子。
いやー、痛快でしたね、りつ子姐さん笑。りつ子自身、他人と比べることがない分、スズ子のことも客観的に見ることができているのでしょうね。