PARCO PRODUCE 2024『リア王』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

PARCO PRODUCE 2024

『リア王』

WILLIAM SHAKESPEARE'S KING LEAR


【東京公演】

2024年3月8日(金)〜31日(日)

東京芸術劇場プレイハウス


作:ウィリアム・シェイクスピア

翻訳:松岡和子 演出:ショーン・ホームズ

美術・衣裳:ポール・ウィルス

音楽:かみむら周平 ステージング:小野寺修二

照明:横原由祐 音響:井上正弘

ヘアメイク:佐藤裕子

美術助手:原田愛 衣装助手:中野かおる

ステージング助手:藤田桃子 通訳:時田曜子

演出助手:陶山浩乃 舞台監督:津江健太

宣伝美術:榎本太郎 宣伝写真:五十嵐隆裕

宣伝スタイリスト:森保夫

宣伝ヘアメイク:西岡達也、岩下倫之

宣伝映像:尾野慎太郎 宣伝PR:る・ひまわり

プロデューサー:佐藤玄 制作協力:伊藤達哉

制作:木村夏、山田紗綾 制作助手:大迫彩美

製作:宇都宮誠樹


出演:

段田安則(リア王)

江口のりこ(長女ゴネリル)

田畑智子(次女リーガン)

上白石萌歌(三女コーディリア)

浅野和之(グロスター伯)

小池徹平(グロスター伯の嫡子エドガー)

玉置玲央(グロスター伯の私生児エドマンド)

高橋克実(リアの忠臣ケント伯)

盛隆二(ゴネリルの夫オールバニー公)

入野自由(リーガンの夫コーンウォール公)

平田敦子(道化)

前原滉(ゴネリルの執事オズワルド)

秋元龍太朗(フランス王)

中上サツキ(貴族/使用人/兵士)

王下貴司(貴族/使用人/兵士)

岩崎MARK雄大(貴族/使用人/兵士)

渡邊絵理(貴族/使用人/兵士)


STORY

老王リアは退位にあたり、三人の娘に領土を分配する決意を固める。二人の姉は巧みな言葉で父を喜ばせるが、末娘コーディリアの率直な言葉にリアは激怒し、彼女を勘当し二人の姉にすべての権力、財産を譲ってしまう。老王の悲劇はここから始まった。【ちくま文庫版『リア王』より】


2022年の『セールスマンの死』の演出・主演コンビが再結集してシェイクスピア四大悲劇の一つに臨む。


舞台前半は白い壁があり、コピー機やOHPがあって無機質なオフィスのよう。壁に文字が書かれたり、突き破って退場したりといった演出もなされる。途中、壁が取っ払われると、素のままの舞台空間が広がり、上手側上空に木が一本出現したりもする。

また、衣裳も現代的で、特にリア王の3人の娘は揃いのピンクのワンピースで見た目にも鮮やか。


と、外見的なところはそれなりに期待できそうなところもあったが、全体的には今ひとつ。先日のはえぎわ×さいたま芸術劇場『マクベス』同様、やはり俳優が弱い。特に声が小さく、私はまだ前方だったからよかったものの後方の席では聞こえないのではと心配になるぐらい。台詞回しも含めて安心して聞いていられたのは前原滉さんぐらいのものだった。


上演時間2時間57分(1時間31分、休憩20分、二幕1時間6分)。