連続テレビ小説『ブギウギ』第21週「あなたが笑えば、私も笑う」(第97回) | 新・法水堂

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連続テレビ小説『ブギウギ』
第21週「あなたが笑えば、私も笑う」(第97回)


作:櫻井剛
音楽:服部隆之
主題歌:「ハッピー☆ブギ」中納良恵、さかいゆう、趣里
タイトル制作:牧野惇 時代考証:天野隆子
風俗考証:刑部芳則 大阪風俗考証:谷直樹
語り:高瀬耕造アナウンサー

出演:
趣里(福来スズ子)
水上恒司(村山愛助・回想)
藤間爽子(タイ子)
小野美音(花田愛子)、蒼昴(達彦)、孫高宏(プロデューサー)、レ・ロマネスクTOBI(監督)、渋谷天笑(助監督)、梅林亮太(映画スタッフ・畑中)、柴野航輝(タナケンのマネージャー)、内藤大帆(羽鳥カツオ)、春増のどか(羽鳥イネコ)、山下晴愛(羽鳥カツコ)、松竹撮影所俳優部、キャストプラン、劇団ひまわり、オフィス・ミナミカゼ、劇団東俳、舞夢プロ
生瀬勝久(棚橋健二)
水川あさみ(花田ツヤ・写真)
市川実和子(羽鳥麻里)
近藤芳正(山下達夫)
草彅剛(羽鳥善一)

資料提供:原健太郎
大阪ことば指導:一木美貴子
青森ことば指導:和海
所作指導:藤間豊宏 料理指導:広里貴子
舞台演出:荻田浩一 歌唱指導:ゆうき
医事指導(花田愛子):矢木崇善
裁縫指導:堺幸子
ヘアメイク(羽鳥善一):永嶋麻子

制作統括:福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
美術:淀裕矢 技術:東川和宏
音響効果:山田悠夏
助監督:長澤康貴 制作担当:森岡あゆみ
編集:松屋周平 記録:外川恵美子
撮影:竹内北斗 照明:山本大貴
音声:渡辺暁雄 映像技術:前田惇徳
VFX:北昌規 音楽録音:野口康史
美術進行:加藤雪夫 装置:宮崎昭徳
装飾:森上陽子 衣装:森津妙子
メイク:山隅美紀 かつら:松本誠也
演出:盆子原誠

STORY
「東京ブギウギ」に続き、「ジャングル・ブギー」もヒットさせたスズ子は、仕事に育児に大忙しの日々を送っている。ある日、タイ子がスズ子の家を訪ねてくる。すっかり体調も回復したタイ子は、ある決断をしていた…。一方、スズ子は、タナケン主演の映画に出演することになる。スズ子は、まだ小さい愛子を現場に一緒に連れていくことにするが、撮影中に事件が起こる。【NHK公式サイトより】

昭和24年(1949)夏。
先週から1年あまりが経ち、愛子も代替わり。小野美音ちゃんが演じることはtwitterで知っていたので、てっきり4、5年経ったところから始まるのかと思いきやたった1年なのですね。
2歳にはちょっと見えませんが、のっけから障子をビリビリにするというお転婆ぶり。おかっぱも可愛らしく、こんな子に「ごめんなしゃい」と言われたらスズ子も叱るに叱れませんよね。

そこへやってきたのがタイ子と達彦。

タイ子は生まれ故郷である大阪に帰って一からやり直したいという報告にやってきたとのこと。旅館の女中として働くとのことで、ひとまずそこまで回復してよかったよかった。達彦も学校に通えますね。

スズ子が2人を見送るカットで気づきましたが、まだ「村山」の表札はそのままなのですね…。

などと思っていたら、今度は愛子が小麦粉を頭からかぶって真っ白け。スズ子も笑うしかありませんな。


羽鳥家の三兄妹も代替わり。

羽鳥善一の新たなる代表曲「青い山脈」を歌う一同。いくら名曲でも9回も歌わされて子供たちもいい迷惑ですな。笑

映画の撮影が決まったというスズ子に愛子を預かろうと提案する麻里。しかしスズ子は自分がそばにいないと泣いたら手がつけられないからと現場に愛子を連れていくとのこと。

夜。愛助の写真を見ながら、「その子と一緒なら何があっても生きていけるはずや」という言葉を思い出すスズ子。確かに愛子の存在がなければ、愛助を喪った悲しみから立ち直れていなかったかもしれませんねぇ。


そして条映撮影所で映画の撮影がスタート。

作品のタイトルは『タナケン福来のドタバタ夫婦喧嘩』で、長屋に暮らす夫婦の悲喜こもごもを描いた人情喜劇。…って今更プロデューサーが撮影初日に主演俳優に言いまっかいな。いかにもな説明台詞でんなぁ。

スズ子はお米という役で、タナケンの要望で台詞は関西弁に。以前、舞台でも関西弁でやっていますからね。ちなみにスズ子は映画は初めてとのことでしたが、笠置シヅ子さん自身は1939年公開の『弥次喜多大陸道中』で映画初出演、前回も書いた通り、黒澤明監督の『醉いどれ天使』にも出ていますね。

ふと気づけば愛子の姿がなく、焦るスズ子。とそこへ愛子を連れてきたのが畑中という若いスタッフ。山下もあれやこれややることがあるので愛子につきっきりというわけにもいかず、プロデューサー命令で畑中が愛子の面倒を見ることに。


撮影は繕いものをして稼ぐ妻の待つ家に手拭いを売りに出かけていた夫が帰ってくるシーンから。店賃を払わなければならないのに、売上を全部酒に注ぎ込んでしまったようで…。

さしものスズ子も映画の撮影には緊張したようですが、タナケンからは堂々としたものだったとお褒めの言葉。

とそこへ山下がやってきて、愛子が怪我をしたとの報せ。プロデューサーと畑中が頭を下げる中、スズ子はすぐに撮影現場に戻ろうとするも、プロデューサーは大事があってはいけないと明日の撮影も休みにしたと言う。なかなかよくできたプロデューサーさんですが、スズ子は初日からこれでは撮影を続けていけるだろうかと不安そうな表情。愛子もスズ子にしがみついていましたが、さてどうなりますか。