連続テレビ小説『ブギウギ』第20週「ワテかて必死や」(第96回) | 新・法水堂

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連続テレビ小説『ブギウギ』
第20週「ワテかて必死や」(第96回)


作:櫻井剛
音楽:服部隆之
主題歌:「ハッピー☆ブギ」中納良恵、さかいゆう、趣里
語り:高瀬耕造アナウンサー

出演:
趣里(福来スズ子)
藤間爽子(タイ子)
小田ゆりえ(ラン)、辻凪子(マキ)、和海(タマ)、蒼昴(達彦)、要冷蔵(医者)、天野順一朗(映画会社社員)、今仲ひろし(ビーナスレコード社員)、岡田力(劇団モダンタイム劇団員)、澤井梨丘(花田鈴子・幼少期・回想)、清水胡桃(タイ子・幼少期・回想)、和歌山県のみなさん、スリーピース、テアトルアカデミー[加地湊・長谷川杏和・井上陽奏・中尾琉愛](福来愛子)、ルート、関西タレント事務所、日芸プロ、プロジェクト・コア、アートキャップ、アティチュード、舞夢プロ、グループエコー
田中麗奈(おミネ)
市川実和子(羽鳥麻里)
近藤芳正(山下達夫)
草彅剛(羽鳥善一)

STORY
スズ子は、タイ子と語り合う。夢を叶えたスズ子と、どん底にいる自分を比べると惨めで恥ずかしいというタイ子だったが…。一方、羽鳥善一は、作曲が思うように進まずに悩んでいた。そんな時、スズ子が新曲を早く作って欲しいとやって来る。スズ子からおミネの話を聞いた羽鳥は、その瞬間、新曲をひらめく。スズ子の新境地「ジャングル・ブギー」は、圧巻のステージとなる。【NHK公式サイトより】

惨めで恥ずかしいというタイ子に対し、「恥ずかしない!」と言うスズ子は、達彦を立派に育てたタイ子は本当にすごいとタイ子の手を取る。
スズ子は歌手になれたのはタイ子のお陰として、「ワテに義理返させてぇな」と言っていましたが、ここに来て第2回で鈴子がツヤから教わった「義理と人情」が生きてきますねぇ。また、「おせっかいが人を助けることもある」は第7回でのタイ子の台詞を踏まえてのもの。
お互いに「おおきに」と言いながら抱き合うスズ子とタイ子。いや、鈴子とタイ子。タイ子の前では「スターさん」ではなく、昔と変わらない「花田鈴子」なんですよね。

数日後、タイ子は医者の診察を受け、脚気と診断される。いつ治るのかと医者に迫り、焦りは禁物と言われるスズ子を見て笑みを浮かべるタイ子。
スズ子はおミネにタイ子のことを話す。おミネは夜の仕事を辞めたい女の子たちのために職業訓練所を作るのが夢だと語る。スズ子は「ワテに出来ることは何でも言うてください」と申し出るが、おミネは「アンタに出来ることはね、歌だよ」と返す。
おミネたちをワンマンショーに招待する約束をしたスズ子は、羽鳥を訪ねて新曲の催促。山のような仕事を抱えて行き詰まっていた羽鳥だったが、スズ子がラクチョウのおミネと友達だと聞き、以前作曲を依頼された歌詞を探し出す。その中の「ジャングル」という言葉を見た羽鳥はものの1時間で新曲「ジャングル・ブギー」を書き上げる。
この「ジャングル・ブギー」の作詞は誰あろう黒澤明監督。映画『醉いどれ天使』の挿入歌として用いられ、笠置シヅ子さんも出演しているんですよね。いちばん手軽に見られる笠置シヅ子さんのパフォーマンスかも。