滋企画
『OTHELLO』
作:ウィリアム・シェイクスピア(松岡和子訳による)
演出:ニシサトシ
照明:岩城保 音響:島貫聡
舞台美術:香坂奈奈 振付:枝見衣利子
衣装:テヅカアヤノ(TeXi's)
舞台監督:守山真利恵
宣伝美術:西泰宏(うさぎストライプ)
相談:朝比奈竜生
制作:河野遥(ヌトミック)
出演:
佐藤滋[青年団](オセロー)
伊東沙保(イアゴー/デスデモーナ)
永井茉梨奈(ロダリーゴー(+副官キャシオー))
中川友香(ロダリーゴー(+侍女エミリア))
佐藤友(ロダリーゴー(+娼婦ビアンカ))
STORY
地中海の海洋都市国家ヴェニス(ベネチア)のムーア⼈将軍オセローが、「嫉妬」(=“green-eyed monster”・緑の⽬の怪物)に狂わされて、愛する妻デズデモーナを殺す。密かに彼を憎む部下イアゴーに策略を弄されて。「でっちあげられた浮気」の動かぬ証拠となったのは盗まれた一枚のハンカチ。それは夫から最愛の妻への最初の贈り物だった。愛し合う⼆⼈は、いかにして殺し殺されたか?【公式サイトより】
滋企画第2弾。
第1弾の『K2』の時と同じく通常の公演とは違う劇場の使い方で、今回は入口の左側に舞台、右側に客席という配置。舞台上にはパイプ椅子のみ。
最初と最後に竹内まりやさんの「プラスティック・ラブ」が流れる本作、冒頭はしばらく暗闇の中で会話が繰り広げられたり、デスデモーナとイアゴ―を一人の役者が演じたり、ロダリーゴーが3人いたり(しかも衣裳はジャージ)、はたまた今が何幕何場かということを口にしたりとひねったことをやってはいるのだが、序盤の30分ぐらいは初日ということもあってか、役者のトチリも多くどうにもこうにも退屈で仕方なかった。それがイアゴーが企みを滔々と述べるあたりから持ち直し、何とか最後まで観ることができた。
それはとりも直さず伊東沙保さんのお陰。イアゴ―とデスデモーナというまったく立場の異なる2人を神言に演じ分けていた。
それにしても『カラオケ行こ!』から中二日で久保田早紀さんの「異邦人」を聞くことになろうとは。
上演時間2時間2分。