連続テレビ小説『ブギウギ』第18週「あんたと一緒に生きるで」(第84回) | 新・法水堂

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連続テレビ小説『ブギウギ』
第18週「あんたと一緒に生きるで」(第84回)


作:足立紳
音楽:服部隆之
主題歌:「ハッピー☆ブギ」中納良恵、さかいゆう、趣里
語り:高瀬耕造アナウンサー

出演:
趣里(福来スズ子)
水上恒司(村山愛助)
黒田有(村山興業東京支社長・坂口)、友近(看護婦・東)、三浦誠己(村山興業社長秘書室長・矢崎)、中川浩三(産婦人科医・村西)、中谷悠希(羽鳥カツオ)、髙田幸由(羽鳥イネコ)、河野咲良(羽鳥カツコ)、Dプロモーション、日本放映プロ、アティチュード、日芸プロ、ピカロ、ルート、劇団ひまわり、NAC
市川実和子(羽鳥麻里)
近藤芳正(山下達夫)
小雪(村山トミ)

STORY
スズ子の『ジャズカルメン』の舞台が終わって3ヶ月、愛助はまだ東京に戻ることはできずにいた。一方、スズ子も大阪の愛助のもとを訪ねたいと希望するが、出産予定日まであと10日で認めることはできないと医師に言われてしまう。スズ子のもとには、愛助から良くなりつつあるとの内容のハガキが届くばかりで、スズ子は愛助に何かあったのではないかと心配し、山下と坂口を問い詰める。【NHK公式サイトより】

昭和22年(1947)5月。
『ジャズカルメン』が終わって3ヶ月が過ぎても愛助は東京に帰ってこず、スズ子が大阪に行くこともいつ陣痛が始まってもおかしくないと反対される。
一方、大阪の療養所でうなされる愛助を看病するトミ。矢崎は結婚は別として2人を会わせてあげたら、愛助の体調が持ち直すのではと提案するも、愛助自身が「スズ子さんが今の僕の姿を見たらおかしなってまう」と拒絶。安心して赤ちゃんを産んでほしいから絶対内緒だと釘を刺す。
確かにショックは受けるでしょうけど、いたずらに不安を煽るのもなぁ。難しいところではありますが。

スズ子は山下と坂口を問い詰めるも埒が空かず、今からに大阪に行くと言い出す。2人は慌てて止めに入り、とうとう山下が愛助の容態があまりよくないことを教える。2人は動揺したスズ子を支えて椅子に座らせ、水を飲ませると、愛助を信じて出産のことだけ考えましょとなだめる。

ただでさえ妊娠・出産は不安なことが多いでしょうに、お相手が病気でずっと不在となればどれだけしんどいことか。スズ子ももっと早くに大阪に行くことにしたらよかったのに。


どうしたらいいか途方に暮れるスズ子は麻里を訪ねる。大きいお腹に興味津々な子供たちにスズ子の顔もほころぶ。

スズ子はカツオたちの顔を見たくなったと来訪の理由を言うも、下手な嘘はつかなくていいと麻里はまるっとお見通し。

事情を聞いた麻里は、カツオを産むとき不安だったことを打ち明け、小さな支えになったのがお腹の中にいるカツオだったと話す。スズ子は涙を拭い、「ワテがおろおろしてたらこの子まで不安になってまう」と気を取り直す。2人は羽鳥がいなくてよかったと笑い合う。

今回初めて単独登場の麻里さん、やはりこういうときに頼りになるのは女性の先輩ですな。音楽のことばかり考えている羽鳥と子供を育てていけるのかと不安に思っていたにもかかわらず3人も育てているのですから、肝がすわっていますよね。笑


スズ子に返事を書こうとするも喀血する愛助。

そうとは知らず、愛助の丹前を押し抱きながら、「神様、どうか愛助さんをお守りください」と祈るスズ子。お腹が動くのを感じ、「絶対ようならなあかんで」と愛助に向けて言うスズ子でしたが、その願いが聞き入れられることはないのよね……。