蜷川実花展 Eternity in a Momemt 瞬きの中の永遠 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

TOKYO NODE 開館記念企画

蜷川実花展

Eternity in a Momemt 瞬きの中の永遠



2023年12月5日(火)〜2024年2月25日(日)
TOKYO NODE GALLERY A/B/C

アーティスト:蜷川実花

エグゼクティブ・ディレクター:宮田裕章

クリエイティブ・ディレクター:桑名功

セットデザイナー:ENZO

照明監督:上野甲子朗 音楽監督:剣持学人

映像ディレクター:名児耶洋、ZUMI

テクニカルアートディレクター:上田晋也

ディレクター:澤田雅之、打越誠

プロジェクトマネージャー:金谷英剛


蜷川実花さんがクリエイティブチームEiMとして挑んだ体験型展覧会。


全部で11の作品を展示。

1. 残照 Afterglow of lives

2. Unchained in Chains

3. Breathing of Lives

4. Flashing before our eyes

5. Intersecting Future 蝶の舞う景色

6. Fading into the Silence

7. Luminous Echoes

8. 瞬く光の中で In shimmering light with you

9. Blooming Emotions

10. 胡蝶のめぐる季節 Seasons: Flight with Butterfly

11. Embracing lights


《Breathing of Lives》


《Flashing before our eyes》は天井と壁全体に映像画映し出され、寝転がって鑑賞も出来る。


《Intersecting Future 蝶の舞う景色》はかなりの混雑で歩くのもやっと。


《Blooming Emotions》もクッションが置いてあって、天井の楕円形のスクリーンに映し出される映像を鑑賞。

窓からは東京タワー。

一昨年、東京庭園美術館で開催された「蜷川実花 瞬く光の庭」でも展示されていた《胡蝶のめぐる季節》も再見参。


蜷川実花さんは花や蝶、金魚といったモチーフを用いることが多いが、今回の展覧会を通じて蜷川さんは移りゆくものの中に「美」を見出すアーティストなのだろうなと強く感じた。花も開花するまでに時間がかかり、咲き切ったと思ったら、今度はだんだん枯れていく。そしてまた次の生命へと受け継がれていく。本展のポスターは鮮やかに咲き誇る花と枯れた花が対比されているが、花にしても生き物にしてもやがては死を迎えるからこそ生が際立つ。その意味においては、今回のようなインスタレーション作品の方が写真や映画より蜷川さんの思いが伝わるような気がした。