『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(本広克行監督) | 新・法水堂

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『踊る大捜査線 FINAL』


2012年日本映画 126分
監督:本広克行 脚本:君塚良一
製作:亀山千広、永田芳男
シリーズ音楽:松本晃彦 音楽:菅野祐悟
撮影:川越一成 照明:加瀬弘行
美術制作:後藤正行 美術監督:梅田正則
美術プロデュース/デザイン:棈木陽次
美術:大倉謙介 録音:加来昭彦
編集:田口拓也 選曲:藤村義孝
VFXスーパーバイザー:石井教雄
音響効果:大河原将 キャスティング:吉川威史
助監督:北川博康 制作担当:町田虎睦
主題歌:「Love Somebody CINEMA Version IV」織田裕二

出演:
織田裕二(強行犯係係長警部補・青島俊作)
深津絵里(盗犯係巡査部長・恩田すみれ)
柳葉敏郎(警察庁長官官房審議官警視監・室井慎次)
ユースケ・サンタマリア(湾岸署署長・真下正義)
小栗旬(警視庁刑事部捜査一課管理官警視・鳥飼誠一)
伊藤淳史(強行犯係巡査部長・和久伸次郎)
内田有紀(同・篠原夏美)
小泉孝太郎(交渉課課長警視・小池茂)
香取慎吾(捜査一課警部・久瀬智則)
筧利夫(警察庁長官官房付警視監・新城賢太郎)
真矢みき(警視庁警視長・沖田仁美)
水野美紀(真下雪乃)
北村総一朗(指導員・神田総一朗)、小野武彦(湾岸署副署長・袴田健吾)、斉藤暁(指導員・秋山春海)、佐戸井けん太(警務課課長警部・魚住二郎)、小林すすむ(盗犯係係長警部補・中西修)、甲本雅裕(強行犯係巡査部長・緒方薫)、遠山俊也(盗犯係巡査部長・森下孝治)、川野直輝(強行犯係巡査部長・栗山孝治)、滝藤賢一(同研修生・王明才)、津嘉山正種(警察庁長官・池神静夫)、大和田伸也(警察庁次長警視監・安住武史)、大杉漣(警察行政人事院情報技術執行官・横山邦一)、山路和弘(警視庁警務部長・福田徹)、貴山侑哉(警視庁刑事部捜査第一課・細川典文)、ムロツヨシ(警視庁刑事部交渉課警部補・倉橋大助)、すわ親治、掛田誠、前原実(暴力犯係係長・仙波)、真柴幸平(暴力犯係・川村)、佐藤正行(同・赤羽)、山口年男(同・黒田)、赤池公一(同・緑川)、白木隆史(湾岸署員)、森啓一郎(盗犯係)、山本栄治(同)、久保貫太郎(同)、本間剛(刑事課)、浜田学(警視庁捜査一課)、佐藤誠(同)、大波誠(同)、迫田孝也(同)、浜田信也(湾岸署署員)、古川りか(本庁捜査員)、李千鶴(同)、幸田尚子(同)、中野剛(同)、青山草太(同)、西ノ園達大(同)、岩田知幸(同)、反田孝幸(同)、安部賢一(同)、浦田キンタ(同)、日比大介(同)、花戸祐介(同)、小橋めぐみ(交通課・野添久美子)、川田希(警官)、広澤草(同)、川隅奈保子(同)、荻野友里(同)、鄭亜美(同)、東加奈子(同)、平田薫(同)、小松彩夏(同)、神農幸(同)、柊瑠美(同)、山本真由美(同)、小泉麻耶(同)、川村紗也(同)、谷麻紗美(同)、水野綾子(同)、一双麻希(同)、丸山陽子(同)、葉加瀬マイ(同)、新生かな子(同)、渡部彩(同)、吉田エマ(同)、茨木菜緒(同)、久松信美、笠木泉(会計課・山路史子)、岡部たかし、黒岩三佳、盛隆二、石田剛太(交渉課・渡辺敬祐)、管勇毅、児玉貴志、永野典勝、吉見一豊、平井真軌、井上肇、武野功雄(日本科学未来館警備員)、林和義(立ち番警官)、檜山裕司、三橋潔、角谷栄次、やまもとまさみ、大和田健介、谷合純矢(真下勇気)、三上市朗(三井一郎)、永野宗典(バスの運転手)、北山雅康、青木忠宏、美知枝、三浦俊輔、岩手太郎、田口主将、猫田直、野口かおる(大宮駅の売店のおばちゃん)、坂口辰平、渡邉とかげ、坂田聡、内野智、矢崎まなぶ、セーンジャー、長島悠子、星野照美、瑠美子、ミギタ明日香、青海衣央里、田島冴香、大田景子、笠井信輔[フジテレビアナウンサー](アナウンサー)、戸部洋子[フジテレビアナウンサー](同)、山﨑夕貴[フジテレビアナウンサー](同)、貞包みゆき(同)、小島一宏(同)、岩本幸子(同)、渡辺真理(同)、井上浩、宮本充、金房求、関秀人、古賀清、高草量平、桂佑輔、大庭裕介、西田麻耶、わたせりお、穂坂ゆき、佐藤梨菜、真部小夜(ミ★popメンバー)、福井みちこ(同)、鮎川桃太郎(同)、坂本まり之助(同)
   
STORY
警視庁湾岸署管轄内で開催されている国際環境エネルギーサミットの会場で誘拐事件が起こり、さらに数時間後には被害者が射殺体で発見されるという事件が発生。警察が押収した拳銃が使用されたと見られ、全ての捜査情報を文面にて管理官・鳥飼へ報告すること、所轄の捜査員には情報開示されないことが捜査会議にて発表される。異例と言える捜査方針が敷かれる中、第2の殺人事件が発生。さらに、今では湾岸署署長となった真下の息子が誘拐されるという第3の事件までも起こる。青島は疑念を抱きつつも事件解明に向け懸命に捜査するが……。【「キネマ旬報映画データベース」より】

大人気シリーズ完結篇。

連続テレビから15年。
昨今のテレビ局主導の日本映画界を象徴するような作品が幕引きをするというのは、やはり感慨深いものがある。前作の時にも書いた通り、和久さん亡き後の本シリーズは今一つという感が否めないが、まずは青島刑事、ご苦労様。

まぁでも最後にしては特に大掛かりな事件でもなく、そこそこの出来。
前作のように無駄に長くない分、それなりに楽しめたが、もう少し謎解きの面白さを味わわせて欲しかった。警察内部の闇を描くという部分でも『相棒』シリーズに軍配が上がってしまうなぁ。
あと、刑事を辞めたすみれ(どうでもいいが出すのは「辞表」じゃなくて「退職願」でしょ)が故郷の大分に帰るバスに乗った後で、真下の息子の誘拐と青島が警察手帳を取り上げられたことを知るのだけど、犯人が潜む倉庫へ突入して青島の危機を救うのはいくら何でも無理がある。場所は和久から聞いていたとしても、倉庫の中の状況までは分かっていないのにバスで突っ込むなんてのは無謀すぎ。大体、運転手とか乗客を降ろしてきたみたいだけど、すみれさん、バスなんて運転できたの?笑

大人の事情で出られなかった水野美紀さんも最後ということもあってか登場。
なぜか一人のシーンばかりだったけど。
小林すすむさんはこれが遺作に。今月はじめのスペシャルドラマでも思ったけど、やはり顔色が悪いよなぁ。エンディングクレジットでは「小林すすむさんの思い出とともに」という弔辞。