新春!(有)さるハゲロックフェスティバル'23 うろおぼえ80年代 | 新・法水堂

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しりあがり寿presents
新春!(有)さるハゲロックフェスティバル'23 うろおぼえ80年代
 
 
2023年1月14日(土)
新宿ロフト
 
奇画:しりあがり寿(有限会社さるやまハゲの助)
幻演師:天野天街(少年王者舘)
 
出演:
【LIVE】
愛してポーポー、あがた森魚、赤帽さん、イカはアドレス忘れドア破壊、ウィリアム・H・メイシーズ、エコーユナイト、岡田靖幸、小野瀬雅生、桑原茂一、こまっちゃクレズマ(梅津和時、ほか)、最低人(吉田隆一+かわいしのぶ)、在庭坂デュオ(長見順+岡地曙裕)、サイモンガー・モバイル、ジューシィ・フルーツ、親戚(しりあがり寿、ほか)、水中、それは苦しい、ザ・スリーメン、団地ノ宮、知久寿焼、南極ロボ、恥御殿、パスカルズ、花井ンジョ美理ーナ、バナナシスターズ(映像)、原マスミ、ハルメンズNAKED(サエキけんぞう+武田理沙)、福原まりノスタルジア、プノンペンモデル、柳家千寿&落語ファンクボーイズ
【トーク】
80年代がやってくる!(糸井重里、細野晴臣 聞き手:しりあがり寿)
80年代プロレスがやってくる!(大日本プロレス 岡林裕二 and "黒天使"沼澤邪鬼 司会進行:DDTプロレスリング 今林久弥)
オーケンの「うろおぼえバンドブーム」(大槻ケンヂ 聞き手:まゆたん)
時代のヘンなものVOW!(渡辺祐、安齋肇 聞き手:しりあがり寿)
山下メロの80年代バブルと平成レトロ「ケーハク無意味ヘタウマ時代」(聞き手:河井克夫)
【演劇・手品 ほか】
劇団さるフェス、KPR/開幕ペナントレース、劇団「地獄中毒」、劇団猫のホテル、顔田顔彦、出前ゲーセン(八谷和彦)
【似顔絵】
朝倉世界一、羽生生純
【フード】
インディーズカレー同盟、たけみごはん

今年で15年目となる「さるハゲロックフェスティバル」、通称さるフェス。今年は3年ぶりに有観客での開催。
 
イベント自体は16時半からスタートだったが、壽 新春大歌舞伎 第二部があったので、1時間近く遅れての到着(今気づいたけど、「寿」つながりのはしごじゃん!)。
まずは「80年代がやってくる!」ということでしりあがり寿さんが聞き手を務めて、糸井重里さん、細野晴臣さんとのトーク。まさかさるフェスで細野晴臣さんが見られるとは!(そして、まさか同じ日の深夜に高橋幸宏さんの訃報が飛び込んでくるとは…)
途中、2ndステージの大日本プロレスの面々が場外乱闘でやってきて、しりあがり寿さんがチョップされる一幕もあり(糸井さんたちが助ける予定だったとのこと。笑)。
 
トーク後、劇団猫のホテルの1回目。
リーディング形式で5分ほどの内容。1986年、暴力団との交際が報道された北島三郎(中村まこと)がNHK紅白歌合戦出場の辞退をめぐって、鳥羽一郎(今林久弥)や山本譲二(市川しんぺー)と話していると、その風潮に反抗して蜷川幸雄(村上航)が紅白審査員辞退を申し出る。
最後は北島のオヤジが祭り上げられて幕。サブちゃんの出場辞退はうっすら覚えているけど、世界のニナガワも辞退していたとは知らなかった(その年は加山雄三さんが少年隊の「仮面舞踏会」を「仮面ライダー!」と紹介したのが一番記憶に残っている)。
 
2ndステージに移動して、イカはアドレス忘れてカギ破壊に続いて、こまっちゃクレズマ。どちらも梅津和時さんと多田葉子さんが参加。
前者はしりあがり寿さんもボーカルに加わって、「雨あがりの夜空に」を披露。梅津さんのサックスでこの曲が聴けて感無量。
イカはアドレス忘れてカギ破壊
 
こまっちゃクレズマ
 
メインステージに戻って知久寿焼さん。
「ロシアのパン」「らんちう」「千年紀の人々」「ムコリッタ」の4曲。
始まる前にさるフェスとも縁の深い映画監督(公式映像を撮影していて、昨年は出演もしていた)が「『☓☓☓☓』のあの役は最初知久さんをイメージしていて…」と仰っていた。
 
再び2ndステージでトーク「オーケンのうろおぼえバンドブーム」を途中から。聞き手のまゆたんはナゴムギャルだったそうで。最後に「オンリー・ユー」(ばちかぶりのカバー)を披露。まゆたん、お歌はあんまりお得意ではない感じ。笑
 
あがた森魚さん。これまたレジェンド的存在。
あがた森魚さんと言えば、まだ東京住みではない頃、ザ・スズナリで上演された『赤色エレジー』を観に行った思い出。
 
劇団猫のホテルの2回目。
『Dr.スランプ アラレちゃん』の主題歌を歌う則巻アラレ(今林久弥)と水森亜土(佐藤真弓)、シーナ(千葉雅子)、鮎川誠(村上航)。ロックフェスティバルでアニソン!?と抗争勃発、そこへ白竜(市川しんぺー)、安岡力也(中村まこと)、内田裕也(森田ガンツ)らが乗り込んできて…。

村上航さんが鮎川誠さんそっくり。
佐藤真弓さんの水森亜土さんもよき。
 
続いてジューシィ・フルーツ。
オリジナルメンバー2人+3人でここ10年ほど活動を再開されているとか(本日1名欠席)。披露したのは「十中八九NG」「そんなヒロシに騙されて」「TOKIO~ジェニーはご機嫌ななめ」「ふりむかないで」。ちなみに「TOKIO」は課題曲になっていて、出演アーティストはどこかしらにこの曲を取り入れる。
Perfumeのライブで「ジェニーはご機嫌ななめ」は聴いたことがあったけど、本家のパフォーマンスを2023年に見ることが出来ようとは。
 
2ndステージで水中、それは苦しい。
後半、パスカルズと被っているのでピークを前半に持ってくるとのことで、早速、課題曲「TOKIO」を柄本時生さんとその家族(明、佑、安藤サクラ)の替え歌にした曲。続いて「保育園落ちた、吉田死ね」。
相変わらずジョニー大蔵大臣さんのギターを掻き鳴らす熱量が凄まじい。バイオリンのセクシーパスタ林三さん、ドラムのアナーキー吉田さんとのバランスが奇跡的。
 
もう一曲聴くかどうか迷いつつメインステージへ。
パスカルズが準備中で既に周りには人だかり。来ておいてよかった。笑
課題曲「TOKIO」を熱唱する石川浩司さん。こまっちゃクレズマの関島岳郎さんがチューバで参加。
やはりさるフェスにパスカルズは欠かせない。この間にワンマンでも見ているけど、ついに有観客のさるフェスが帰ってきた!と実感。
 
恥御殿を2曲ほど見てから、パスカルズのライブにもゲスト出演していた原マスミさんへ。「恋の歌」「夜の幸」「それぞれボレロ」。
恥御殿
原マスミさんの演奏は幻演師さんの横で拝聴。
 
たけみごはんの鹿バーグドッグ。
 
最後はサイモンガー・モバイル。15年皆勤というだけあって、この夫婦ファンクユニットもさるフェスには欠かせない存在。
「塩でなんとか」「ピロリ菌」「昔ほど喰えない」「脱・券売機」の4曲を披露。いつものジングルが「TOKIO」バージョンに。
 
嫁モバイルさんから3rdアルバム『モバイルファンクの闇』を購入して帰宅の途に就きましたとさ。
 
残りは配信で見るぞ!(アーカイブは週明けとのこと)