ふぇりっくす日記 -25ページ目

ふぇりっくす日記

2013~ MMORPG「ArcheAge」のプレイ感想
2014~ ゲームブログのはずが迷走中

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あまり更新できないかもしれない。

今のうち、大事と思う事を簡単に。



国際政治学者、三浦瑠麗さんの著書 「シビリアンの戦争」

岩波(左派より)から出版されている本。


民主主義社会に於いては、軍関係者が戦争に慎重であるのにシビリアン(政治家含む)が、戦争への道を突き進んでしまうことがある。


イラク戦争など幾つかの事例を提示。

戦争に至るプロセスを解説している。


その中でもフォークランド戦争については、日本の尖閣と重ね合わせて考えてみれば、様々な事を示唆しているように思える。

外交的に片が付いた可能性のある問題。

この守れた平和を、国家の面子(とサッチャー政権の支持率)でもって秤にかけて、世論受けする「強いイギリス」を体現するために戦争に舵を切っていく。


戦争に慎重な軍人の意見を採用せず、少数派である積極的な軍人を抜擢。

その意見を採用してサッチャーはGOサインを出す。

ここも、今の日本の政権を連想させる何かがある。(内閣法制局関連)


民主主義がどこで狂っていくのか、そのプロセスと構造的問題。

彼女が先日 「文藝春秋SPECIAL」 で発表した徴兵制肯定論は、この本を読んでいないと唐突過ぎて理解に苦しむかもしれない。


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日本に平和のための徴兵制を

http://hon.bunshun.jp/articles/-/2668



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一般の国民と、軍人の意識の乖離。

痛みが共有できない社会階層の分断化。


時の政権の思惑や、マスメディアの在り方も絡めて、民主主義社会の暴走を防ぐために何が必要かを模索。

その帰結としての徴兵制。



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以後は個人的に思うこと。



徴兵制に対しては

「こんな時期に物騒な…。」 と見られて当然だろう。


日本では長らく憲法9条が、戦争の道を回避する強力な歯止めになってきた。


それが安保法制通過によって9条は形骸化されつつある。

政権は憲法改正も視野に入れて動いている。


これからの歯止めは憲法9条ではなくて、民主主義の成熟にかかってくる。


従って日本の民主主義の中に、どれだけ歯止めとなる仕掛けを組み込むか。

また、「仕組み」だけではなく「中身」をどうやって充実させていくか。


ここが重要になってくる。


また逆説的に考えれば今までは9条があったが故に、我々は世界中の現実を自分のこととして受け止め損ねてきたのではないか。政治に積極的に関与することを避けてきたのではないか。


スイスには徴兵制があり、若者の政治への関心は高い。


日本も同じ様に…とは単純に運ばないだろうけれど、真剣に議論する時期に来ているのかもしれない。


徴兵制=軍国主義ではなく、徴兵制=民主主義の成熟、に繋がる可能性もある。


自身の感覚としては、やはり徴兵制には違和感がある。

しかし9条の代替となる歯止めが求められるならば、一考の価値は、確かにあるのだろう。



三浦さんの提案する徴兵制は

「壮青を問わず、富める者も貧しい者も、また男女の別なく徴兵制を施行してコスト認識を変えさせる」

国民全体でリスクや痛みを共有するというもの。








早いもので、10月。

読書の秋というほど読書もしておらずですが、益々読めなくなりそうです。


多忙とかは無いんだけど(苦笑)、それなりにやることが。




ブログ。

時間もですが、テーマが無い。

安保法制関連をおっかけ続けるのも、気持ちが持続しない。(現状してない)


維新分裂騒動から、なにか切れました。




最終的には9月27~29日の神奈川新聞の、三浦瑠麗さん(国際政治学者)と、倉持鱗太郎さん(弁護士、衆院で意見陳述)の対談記事。


これが良いまとめになってたかな。


http://www.kanaloco.jp/sp/article/124047



神奈川県民なので、上・中・下、紙面で全部読めました。

ごちそうさま。





三浦さんの安全保障に関する意見がいちいちもっともで、もちろん立憲主義は大事で私は手続き論を重視するのだけど、6.4か、下手したら限りなく5.5に近いところで揺らいでます。


(つい最近まで立憲主義8 安全保障2 くらいだったはず。

それが拮抗したのはほとんど三浦さんのせい)



彼女は、まさかの徴兵制論者なのだけど、著書 「シビリアンの戦争」 を読んだら、徴兵制にすらかなり納得してしまう。


国内政治的には明らかにリベラル。

クォータ制をしばらく認めるジェンダー論だし、日本会議的イデオロギーにも染まってない。

(嫌悪してる節すらある)


櫻井よしこタイプとは明らかに違う。


PRESIDENTに靖国問題で寄稿すれば、宗教右派というワードをさらりと使う。

いろいろな意味でストンときます。


というか 日本会議的な右派が、いちいちアレルギー感情を刺激するだけで、これが普通なんだよなぁ。




神奈川新聞に話を戻しま。


二人の会話の中で、改憲が遠のいたとも見れるし、逆に盛り上がってしまった反対派の欺瞞をついて 「自衛隊が合憲と読める憲法」 穏健な改憲案で進められるかもしれないとも。


…なるほどの話。

議論の中で欺瞞はさんざ突かれたわけで、反対派が乗らざるを得ない空気は作れるのかもしれない。


自民党改憲草案がロクでもないこともあり、(三浦さんも毎度ボロカスに評価)、それを一端置く意味でも、自衛隊を普通に認める改憲だけ進めるのも良いか。今更だが…。



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SEALDsの奥田君に殺害予告が出たり…

話し合いで落ち着くのでなく、潰し合いが普通になりつつある。


世の中の出来事を真面目に見ていくと、鬱になりそうです。


あまり見れないというのは、わりと幸いなのかもしれない。

ハフィントンポスト


福山雅治氏の結婚で菅義偉官房長官

「子供産んで、国家に貢献して」

http://www.huffingtonpost.jp/2015/09/29/suga-fukuyama-masaharu_n_8217466.html


文字だけ引用


菅義偉官房長官は9月29日放送の「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ)に出演し、歌手の福山雅治さんと俳優の吹石一恵さんの結婚について、「ハハハ、本当、良かったですよね。結婚を機に、やはりママさんたちが、一緒に子供を産みたいとか、そういう形で国家に貢献してくれればいいなと思っています。たくさん産んでください」と発言した。

この発言について、「違和感を感じる」「政治家の口にすることではない」などの指摘が相次いだ。


菅氏はその後の記者会見で記者から、「女性からすると、子供を生むことが前提というような発言ではないか」と問われ、「そういう趣旨ではない」と説明。「結婚や出産は個人の自由。子供を生みやすく育てやすい社会を作るのが政府の役割。女性の輝く社会をつくるように努力していくことが政府の方針だ」と述べた。

「国家に貢献となると、産めよ増やせよという政策を連想する人もいるのではないか」との質問には、「まったく当たらないと思う」と発言。「結婚について聞かれましたので、国民の皆様から見ても大変人気が高いビックカップルですので、世の中が明るくなって、まさに皆様が幸せな気持ちになってくれればいいなと思っている中での発言だった」と釈明した。


引用終了




菅さんに悪気が無いのは分かるけど・・・。

違和感を感じる人が居るのも分かるけど・・・。



より深刻なのは、

旦那より福山さん命だったママさんとか発狂するんやなぃかな…。w




「福山雅治が結婚したので、帰ります」

女性たちの福山ショック【20選】

http://grapee.jp/93736

重苦しいニュースばかり続いてましたが、明るい出来事が。

福山さん結婚、おめでとう!












福山雅治&吹石一恵、結婚!
悲嘆の声続々と「お母さんの生き甲斐が…」


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150928-00000014-cine-movi





「自分は結婚に向いてない性格」 などと言ってたので、下手したら一生独身なのかと心配していましたが…。


これはおめでたい。(=´∀`)人(´∀`=)




でも相手の女優さん、名前しか知らんッ。(*´Д`)












きっと新庄さんも大歓喜しているはず…!










新庄さんは大の福山ファンで、大リーグに行くきっかけが Squall を聴いたことらしい。
(本人談)



なんで、あの曲で大リーグなんだよ。(*´Д`)











ケントギルバードさん、ブログ。

http://ameblo.jp/workingkent/entry-12076051696.html


2番目の「憲法9条こそ憲法違反」。

先日の朝生でケントさんは同様の事を話し、小林よしのりさんが同意してました。






9条単体(非武装路線)が無謀すぎる意味でも、他の条文や国際法との整合性を狂わせるとの指摘を見ても、「9条がおかしい」はわりと受け入れられる話です。


悪名高い自民党の改憲草案を見ても、9条に関する部分は改憲に乗って良いと思います。

(他は、わりと恐ろしい草案だけど…)


そのような観点からすれば、ケントさんと小林さんの合意は自然なこと。



ただし、それは改憲の話をする場合。

安保法制の賛否とは切り分けて考えるべきでしょう。


切り分けないと、なんだかおかしな話に見えてきます。

朝生でも論点になってた手続き論での立場の違いで、見解は分かれてくるということです。

ケントさんと小林よしのりさんが同意できたのは 「9条はおかしい」 について。


小林さんは、「だから安保法制より先に憲法改正を」 と言うタイプ。

立憲主義重視。私もここは同じ。


「9条はおかしいから変えよう」 と手続きを守ったうえで変えることと

「9条はおかしいから無視しよう」 と開き直っちゃうことは全然違う。


ケントギルバードさんや小川和久さんの 「憲法9条こそ違憲」 については、もっともだと思う反面で 「だけど開き直りの口実にするならダメだぜ?」 と釘を刺したくもなります。

当然ケントさん達は 「9条こそが違憲だから無視しろ」 とはどこにも書いてないのだけど、それに似た開き直りを誘導しているのでは…? と、読めなくもありません。


(ケントさん達の意図は違ったとしても、場合によっては、そう見えてしまうということ)



「9条はおかしい」 を改憲議論の材料にすることは理解を得られると思います。

普通に考えておかしいものはおかしい。

少なくとも、読んで自然に自衛隊が合憲と分かる文章に変えないとおかしい。

しかし現状でおかしいからと、それを安保法制の賛成材料にすることは筋が悪い。


筋が悪いだけならまだよくて、集団的自衛権が違憲と認識する人には、むしろ逆効果でしょう。

立憲主義を軽視しているように見える。


憲法解釈を変えることは 「それが可能であれば」 もちろん認められる。

しかし集団的自衛権に関して言えば、解釈で踏み込める余地は無し。

(このあたりのことは、木村草太さんの著書に詳しくあります)


解釈を変えることが短絡的にダメなのではなく、解釈余地が無いものを越えてしまうから認められないという立場がある。


たとえば宮崎哲弥さんのような識者ですら 「憲法解釈を全く変えてはいけない立場」 の論破を試みている時がある。

これはなんだか、残念なほどにクリティカルを外してる様に思います。


繰り返しですが、単純な意味で解釈を変えることがダメなのではなく、もう解釈余地が無いものを越えてしまうから認められないという立場がある。


木村草太さんのような条文に触れながらの具体的な論理構成があります。

そこを崩さないと、別の場所で印象操作に終始しているように見えてしまいます。

改憲の後にしか認められない安保法制なのに、小川さんの様に 「ハードルが高い改憲を持ち出すことは実質的に反対論」 と賛成に回るように促されても、それは憲法違反を唆す悪魔のささやきに近いものがあります。


「立憲主義を守れ」 という立場の人からは、懐疑の目を向けられても致し方ないでしょう。








ケントさんや小川さんを否定したいわけじゃないので、二つ補足。




1、

憲法はともかく安全保障の議論であれば、私はケントさんや小川さんの意見にわりと同意できます。手続き論では小林よしのりさんに近いが、安全保障では三浦瑠麗さんに近い立場です。

日米同盟強化肯定、核武装いらない。


三浦さん側に転向できれば有難いのだけど、現状では無理。

立憲主義と安全保障の板挟み状態です。


世論調査で 「安保法制は必要、しかし今国会成立は反対」 の傾向が強いことが示されました。 その平均値に近い思考回路のひとつが私のような考えで、その場合、ケントさんや小川さんの説ではジレンマを乗り越えるに至らず。


傾聴に値する説なのだけど、鍵の形が合わない。





2、

安倍政権に関して言えば、砂川裁判を根拠にした合憲論は取り下げないものの(いちど合憲と説明したものを、同じ人に違憲と言われてもお互いに困るが…)、しかし政府は国民の理解を得るための姿勢を、それなりに示した様にも思います。


もちろんホルムズ海峡や邦人保護など、説明の矛盾は目立ちます。

説明不足8割との世論調査結果も納得です。

ですので自民党が評価に値する点を考えれば、それは野党との修正に応じたということ。


最終的には元気会提案の修正案。

「例外なき事前の国会承認」 「90日ごとのチェック」 「事後検証」 などの項目を受け入れることで落ち着きました。


※追記

(90日ごとのチェックは、最終的に180日ごとのチェックで与野党の合意となりました。)


その前には、参院の議論が始まる頃のTV番組で、総理は維新案との修正協議に積極的な姿勢を示していました。

結局は維新の分裂で修正協議が頓挫したものの、当時の安倍総理の心情としては、国民の多くが合憲と認める範囲で法案を通したかったと理解できます。


このことは、今なお強硬な反対派に対しても、その態度を解きほぐす材料になり得えるはずです。

安全保障で国論を二分させるよりかは、丁寧に説得していくべきかと思います。



自民党に良いボール(対案、修正案)を投げれば、返ってくるものもある。

それが示せた修正は大きい。


もちろん視点を変えれば、廃案路線の訴え(デモ等)があるから、それがテコになって与党が修正に応じたとも言えます。


これは以前からブログに書いてる事です。

加えて、実際に与党と粘り強く交渉した元気会の山田太郎議員の見解でもあります。


どんな有識者が 「デモは意味があるor意味が無い」 と語る事より、橋下市長のような調整能力に乏しい政治家が語る事よりも、交渉の当事者の言を私は重く受け止めます。





修正に対しては、「全面賛成or全面反対」 という分かり易い立ち位置の人には腹立たしいかもしれません。

しかし私のように立憲主義と安全保障の板挟みになってた人にすれば、修正を経た適当な落とし処に有難さを感じます。


今でも板挟みのままではありますが、ちょこっと楽になった状態ですね。