最近公開された「クラピア」開発企業のグループ会社「株式会社エスビーエル」のサイトを見ると、クラピア用防草シートの併用に関しての記事が以前の表記と異なっていました、さっそく何を伝えようとしているのか文章から意味を読み取ってみます。
以前 → 引用先 https://greenproduce.co.jp/method/seat/
今回 → 引用先 https://sbl-ltd.co.jp/public/#features
一つ目
以前は → 直植え工法と比較すると踏圧にはやや弱くなります。
今回は → 直植え工法と比較すると踏圧に弱く、休眠が早くなります。
表現が「やや弱く」から「弱く」に変わりました、実際に弱いのだからこれについては正しい表現に戻っただけです、また休眠についても付け加えられました、これも以前から指摘していたことです、やっと皆様に伝わるようになりました。
下記画像の引用先 → Googleマップ(わいわい広場)
今回は → 公園のイベント広場や遊具周り、ドックランなど、不特定多数の集客を予定する場合や強い踏圧が見込まれる場所には適しません。
今回追加された内容は「イベント広場」「不特定多数の集客を予定する場合」です、これは和光市広沢複合施設「わぴあ」のわいわい広場の惨劇などを見て、新たに付け加えられた最重点注意事項だと思います(わいわい広場の惨劇とは)
こういった場所には「適しません」と言い切っているので、クラピア用防草シートの弱点を正規販売店も完全に認めた形になっています。
以前は → 修景地や個人庭での使用なら問題ありません。
今回は → 全面被覆後であれば修景地や個人庭で使用頂く踏圧は問題ありません。
以前は個人庭の使用は問題ありませんと言い切っていましたが、ちょっと表現があいまいになりました、踏圧のかかりやすい場所では不具合が発生すると繰り返し指摘したので「全面被覆後なら問題ない」としたようです。
そうは言っても、踏圧によって全面被覆せずスカスカ状態になるのが問題なわけですから、根本原因(踏圧)が全面被覆の前に発生する個人庭には、やはり不向きでしょう。
YouTube の「クラピアちゃんねる」に動画を投稿しています
クラピア用防草シートをけっきょく剥ぎました
今年クラピアを植栽予定の方へ注意喚起です、踏圧のかかりやすい場所ではクラピア用防草シートを使用しないでください、使うと必ず通根不良などの不具合が発生します。
踏圧がかかりやすい場所とは、人やペットが頻繁に上を歩くような広場や一般住宅の庭です、庭で子供たちと遊ばれるのであればクラピア用防草シートは使用しないで、苗を土に直接植えてください(苗直植え工法を推奨)
特に寒い地方では通根不良によって根の量が不足したことで凍害が発生しやすく、春の芽吹きが直植えした部分より確実に遅くなります。
高価なクラピア用防草シートをせっかく敷いても、不具合が発生して剥がしたり穴を開けるケースが出ていますので、最初からクラピア用防草シートを使用しない方向で検討してください。
クラピア用防草シートはクラピアガーデンシート、クラピア専用オリジナルシートとも呼ばれていますが、クラピア専用の通根タイプの防草シートのことで、クラピアマルチシート、クラピアバイオシート、植栽シートライト、二層構造防草シートなどを指します。
クラピア用防草シートによる不具合とは:シートに根が通らない通根不良、木質化、被覆密度の低下による茎葉のスカスカや擦り切れ、発根不良に起因する葉枯れ、夏枯れ、凍害、生育不良による病害虫の発生です。
クラピア用防草シートそのものが悪いわけではありません、使用場所を誤ると不具合が発生するということです、このことを記載しているオンラインショップはありませんので、知らずに購入されて泣き寝入りするケースが後を絶ちません。
生育状況は植え付けた地域の気候及び土壌環境や植栽方法によって左右されます、全てのクラピアがブログの内容と同じになるとは限りませんのでご了承ください。
クラピアと間違えてヒメイワダレソウ(リピア、リッピア)を植えられる方がいますが規制されているので注意が必要です、ヒメイワダレソウは生態系に甚大な被害を及ぼすおそれがあるとして生態系被害防止外来種リストに掲載され、重点対策外来種に指定されていますので植えないようにしてください。
※ クラピア ® は(株)グリーンプロデュースの登録商標です。
※ ミドリス ® は、ミドリス(株)の登録商標です。
※ ゴールデンスター ® は、キンボシ(株)の登録商標です。
※ アーシング ®(Earthing)は、(株)アーシングジャパンの登録商標です。