決して安くないクラピア専用の防草シート(植栽シート)を敷いたのに、さっぱり根が通らないのはどういうこと?スカスカで見た目も悪いし、こんなんだったらシートを敷かないで直接植えたほうが良かった。
と嘆かれている方が後を絶たない状態が続いています、以前から植栽シートに関してはトラブルが多いので、使わないようにと注意喚起していますが、なかなか伝わらないようです。
埼玉県和光市の広沢エリアにある複合施設「わぴあ」の「わいわい広場」に植えられているクラピアにも通根不良が起きてスカスカ状態になっていることを以前にお伝えしました ↷
住宅の庭にクラピアを植える場合は、よほど雑草に困っていない限り植栽シートは使用しないほうが無難です、後から必ずと言っていいほど後悔します。
植栽シートはいったん敷いてしまうと下の土を触ることが出来ませんので、後から土壌に不具合が起きても何もすることが出来ません。
シートは根の量が少ない
クラピア用の防草シートは使うなと言ったのに
けっきょく剥ぎ取る羽目になります、ならば最初から敷かないほうがマシです、お金と時間と労力が無駄になりますので、何度も言いますが植栽シートは安易に使用しては駄目です。
植栽シートを併用してクラピアを植えて良い場所は、踏圧のあまりかからない畦畔、道路や河川の法面、太陽光発電施設などです。
植栽シート(クラピア専用防草シート)を使用するとクラピアの成長スピードが早くなるといった話を聞きますが、それに関しては確かにその通りです、ただし条件があって上をあまり歩かない場所での結果だと認識してください。
頻繁に歩く場所だと下の土が固くなって植栽シートに根が通らない通根不良が発生します、根が少なくなるので擦り切れたり、木質化が発生してスカスカ状態になると、成長スピードはガタ落ちになります。
植栽シートの使用は粗放管理する場所と割り切って、一般住宅の庭にクラピアを植える場合は植栽シートを使用しないで、生えてくる雑草は手で取るか、クラピアに使える除草剤で対処するようにして下さい。
シートは使い方が難しい
クラピアの失敗例を紹介
生育状況は植え付けた地域の気候及び土壌環境や植栽方法によって左右されます、全てのクラピアがブログの内容と同じになるとは限りませんのでご了承ください、また記事内で使用しているシートは「クラピア用防草シート」ではありません、価格が専用シートの四分の一で売られている、国華園の不織布タイプの「透水防草シート」です。
クラピアと間違えてヒメイワダレソウ(リピア、リッピア)を植えられる方がいますが規制されているので注意が必要です、ヒメイワダレソウは生態系に甚大な被害を及ぼすおそれがあるとして生態系被害防止外来種リストに掲載され、重点対策外来種に指定されていますので植えないようにしてください。
※ クラピア ® は(株)グリーンプロデュースの登録商標です。
※ ミドリス ® は、ミドリス(株)の登録商標です。