日曜日は春のスプリントG1の高松宮記念が行われます。
連覇を目指す馬、昨年惜敗の雪辱を期す馬などなど
多彩なメンバー構成となっています。
毎年このレースはドバイミーティングと重なることが多いですが
今年のドバイは1週後。そちらも楽しみですが、高松宮記念は
雨降り馬場になる傾向があります。
コースだけでなく、重馬場の適性も大事な予想ファクターになりそうです。

障害戦は今週も土曜日はOP特別。
今週は阪神で三木ホースランドパークジャンプステークス。
日曜日も阪神で未勝利戦が実施されます。


・3月30日(日)阪神4レース ダ2970m 発走11:15
(美浦)
ニシノアウェイク
→111秒6 3/12・草野【ダ/短】
タイセイジャスパー
→111秒6 3/12・上野【ダ/短】
(栗東)
メジェド
→100秒9 3/6・小牧加【ダ/長】
テーオーリカード
→101秒7 3/6・小野寺【ダ/中】
二ホンピロマリンバ
→101秒0 3/13・中村【ダ/中】


初障害馬は上記5頭プラス、関東馬のローンウルフです。
ただ、ローンウルフの障害試験の内容が私が調べたところでは
確認できていません。分かり次第、なるべく早く(レースの前までに)
情報を集めて追記をしたいと思います、ご了承ください。

 

 

【2025.03.29.追記】
ローンウルフ

→111秒7 3/26・五十嵐【芝/-】



ニシノアウェイクは平地で17戦1勝、2着1回、3着1回という成績でした。
管理する伊藤圭三調教師は、実家がサラブレッドの生産・育成を手掛ける
グランド牧場ということもあり、繋がりが強いです。
(ニシノアウェイクはメイタイファームの生産馬)
厩舎としては2023年にエターナルボンド、2024年にはサインオブサクセスが
それぞれ障害戦を勝っています。今年も勝ち馬を出せるでしょうか。

タイセイジャスパーも、ニシノアウェイクと同じく伊藤圭三厩舎の所属馬。
厩舎が障害戦に出走した際の騎手は、上野翔騎手、草野太郎騎手が多く
伊藤圭三厩舎の馬の障害試験にもこの両名で受験、レースでも騎乗予定です。

先週のペガサスJSを制したルリアンを管理している佐々木晶三調教師。
今週は障害未勝利でメジェドを初障害戦に使います。
佐々木調教師は障害戦では白浜元騎手、小牧加矢太騎手を起用することが多く
メジェドも試験は小牧加騎手でした。レースでは小坂忠士騎手が騎乗予定。
かつて小坂騎手は佐々木厩舎のネビーイームに騎乗して

昨年のイルミネーションJSで2着という実績があります。

平地で16戦4勝を挙げたテーオーリカードが5歳のこのタイミングで入障となります。
父パイロはかつて障害戦でも重賞の勝ち馬を輩出したことがあります。
2019年の京都ハイジャンプをシゲルヒノクニが8番人気で制しました。
それ以降はダイメイコスモス、イバルの2頭が未勝利を勝ち上がっています。

二ホンピロマリンバの母は二ホンピロアニカ。兄には障害経験馬が複数います。
長兄の二ホンピロバロン2018年の中山大障害を含め障害戦で7勝。
父メイショウボーラーの二ホンピロボーラーは障害に19戦出走して1勝。
兄に続くような障害戦での活躍ができるでしょうか。
障害試験もレースも、中村将之騎手が騎乗します。

中央競馬の世界は、3月が新年度の始まり。
先週の競馬は新人調教師の初勝利のニュースが多く届きました。
新人の騎手も初勝利を挙げるとインタビューも放送されますが
とても初々しくて、若さがうらやましく感じます(苦笑)

先週はイルミネーションジャンプステークスが行われました。
春の大一番、グランドジャンプへのステップレースという位置付けですが
最近はここを使ってもJ・G1をスキップする陣営も多いですが
勝ったインプレスは4連勝。初の中山コースも関係ありませんでした。

こちらのBlogでは日曜日に中山で行われた未勝利戦を振り返ります。


・3月23日(日)中山4レース ダ2880m
(美浦)
ワタシダケドナニカ
→10人気/中止
グランサバナ
→9人気/12着
ドライブアローカス
→12人気/10着
コスモゴレアドール
→13人気/8着
(栗東)
フェーングロッテン
→1人気/7着
セファーラジエル
→4人気/5着

勝ちタイム:3分17秒7(晴・芝:良/ダート:やや重)

初障害馬ながら上位人気になった馬も多い一戦でした。
ワタシダケドナニカは前進気勢を欠いたための競走中止でした。

勝ったのは障害3戦目、6番人気のガンダルフでした。
これまでは福島・新潟という置き障害のコース。初の固定障害でしたが
「中山の大きな障害の方が、馬が真剣に飛ぶ」
という伴啓太騎手のレース後のコメントがありました。
どうやらこの馬は固定障害の方が向いているのかもしれません。
馬と馬の間を最後は割って伸びてくる、強い勝ち方でした。

2着は放牧明けだった7番人気のノアフェイス。
逃げ馬が競走中止した後は、押し出されるようにハナに立つ展開。
さらに3コーナー手前ではセファーラジエルに内から来られてしまい
息が入りにくい、厳しい展開でした。それでも渋太く2着確保は立派でした。
レースではテン乗りだった坂口智康騎手でしたが、事前に何度も乗っており
癖は把握していたとのこと、次走も坂口騎手の継続騎乗だと楽しみです。

3番人気のネイチャーシップは後方待機策から末脚を伸ばしての3着。
障害2戦目でしたが、レース前の陣営のコメントは
「スピード勝負の小倉より、中山向きのタイプ」
というものでした。置き障害でスピードを活かすコースよりも
本場の方が向いていることが証明され感があります。

4着も障害2戦目のマルベリーシチーでした。
一度使ったことで上積みがあり、大幅にレース内容が前進しました。
レースの流れに乗れて、見せ場を作れました。次が楽しみです。

初障害のセファーラジエルが5着。ワンペースなので早め早めに仕掛けて
「4コーナー先頭を狙っていた」
という中村将之騎手のコメント通り、イメージした乗り方は出来たと思います。
初障害だったことを考えれば及第点。
また、最後の直線はダートではなく芝の方が向いていると思います。

1番人気に推された初障害のフェーングロッテンは7着。
高田潤騎手は今年になってから初障害馬を初戦から馬券圏内に持ってきており
平地の重賞勝ち馬ということもあって人気でしたが、飛越はまだまだでした。
最後の脚比べではしっかり伸びていましたし、一度使ったことで
次は上積みも期待できる内容でした、チャンスはあると思います。

暖かい春の日差しが届く日が増えると、同時にスギの花粉も大量に飛散します。
もう20年以上、スギ花粉に悩まされているのですが……。
帽子やマスクにプラスして、今年から「鼻うがい」を始めました。
効果はあるような……気がしています。今年は鼻よりも目がツラいです。。。

そんな花粉に負けず、今週も競馬を楽しみたいと思います。
土曜日は中山でペガサスジャンプステークス。
日曜日も中山で未勝利戦が行われます。


・3月23日(日)中山4レース ダ2880m 発走11:35
(美浦)
ワタシダケドナニカ
→112秒6 12/11・石神深【ダ/短】
グランサバナ
→115秒8 1/9・江田勇【ダ/中】
ドライブアローカス
→116秒2 1/16・上野【ダ/短】
コスモゴレアドール
→110秒8 3/12・草野【ダ/-】
(栗東)
フェーングロッテン
→98秒4 2/27・高田【芝/中】
セファーラジエル
→99秒4 3/6・中村【芝/長】

ワタシダケドナニカは2022年に美浦の新開幸一厩舎からデビュー。
函館での新馬戦2着の後、2戦目の函館での未勝利戦で勝ち上がり。
その後、平地のレースでは勝ち星は挙げられませんでした。
2023年の夏には、現在も所属している本間忍厩舎に転厩しています。
マインドユアビスケッツ産駒が障害戦を走るのは、この馬が3頭目。
テンカオーライ、ディープマインドがすでに障害を走っていますが
2024年10月のディープマインドの3着がこれまでの最高着順です。

グランサバナは最初の障害試験は2024年10月30日でした。
五十嵐雄祐騎手が騎乗し117秒7という時計でしたが
踏切不安定、内斜飛とされて不合格。
その後、放牧に出され2024年12月に帰厩し、年明けに改めて
障害試験を受験、その際は江田勇亮騎手騎乗でしたが
23日のレースでは五十嵐騎手が騎乗予定となっています。

平地で16戦2勝、2着2回、3着1回の成績だったドライブアローカス。
デビューから15戦は美浦の小笠倫弘厩舎の所属でしたが
前走からは同じく美浦の戸田博文厩舎に転厩しています。
試験は上野翔騎手でしたが、レースでは草野太郎騎手が騎乗予定。
土曜のペガサスジャンプステークスのビートザレコードも
戸田調教師と草野騎手のコンビとなります。

コスモゴレアドールは2歳時の2021年に栗東の吉田直弘厩舎から
デビューするも期間内に勝ち上がれず、地方競馬へ転出。
その際にオーナーもビッグレッドファームから酒井孝敏氏になりました。
南関、そして佐賀競馬を経て2024年にJRAに再転入。
所属は美浦の土田稔厩舎となりました。
試験は草野太郎騎手でしたが、レースでは3キロ減の土田真翔騎手が
騎乗する予定です。

フェーングロッテンは2022年のラジオNIKKEI賞の勝ち馬。
その後も新潟記念や中山金杯で3着、金鯱賞や鳴尾記念で2着など
芝2000mの重賞戦線を賑わせていました。
1つ上の兄にはG1馬ピクシーナイトという良血でもあります。
管理するのは宮本博調教師。
今年も未勝利戦でオステリアが上位に入賞しています。
厩舎の障害戦の最後の勝利は2021年6月、OP平場戦のヒロノタイリク。
それ以来の障害戦での勝利となるでしょうか。

2018年に栗東で開業した高柳大輔調教師、セファーラジエルが初障害戦を迎えます。
これまで障害戦では計9勝を挙げていますが、今回レースに臨む
中村将之騎手とのコンビではまだ勝利を挙げていません。
最高着順は2024年4月、未勝利戦でのエナジーポコアポコでの3着です。
厩舎としては今月9日にテンメジャーガールが障害未勝利を勝っています。

中央競馬は3場開催となり、締め切りに追われ慌ただしく感じられた方も
多かったかもしれません。

土曜の阪神ではJ・GⅡの阪神スプリングジャンプが行われました。
春の大一番、グランドジャンプへの前哨戦ということで
少頭数ではありましたが、白熱したレースとなりました。
全馬、無事に次走を迎えてもらいたいです。

日曜に阪神で行われた未勝利戦を取り上げたいと思います。


・3月16日(日)阪神4レース ダ2970m
(美浦)
リーゼントジャンボ
→6人気/7着
リオンエトワール
→8人気/3着
ホウオウプレシャス
→9人気/6着
ヒルズカーン
→5人気/5着
ハヤブサジェット
→3人気/8着

勝ちタイム:3分29秒1(小雨・芝:やや重/ダート:やや重)

2番人気のトラファルガーが逃切り勝ちでした。
前走は小倉での滞在競馬だった影響か、プラス14キロ。
今回は阪神での輸送競馬ということで、同じだけ14キロ減で出走でした。
もちろん細く見える感じはありませんでした。
襷を抜けてからの障害飛越では左に斜飛する場面も何度かありました。
それでも2着馬が来るとまた伸びて、完勝といえる内容でした。
平地も含めてトラファルガーは嬉しい初勝利となりました。

1番人気のタマモエースは2着。
序盤は脚を溜めて、2周目向こう正面からスパートして最終障害や
4コーナーでは前を交わせそうな手応えも、勝った馬も逃げ脚が止まらず。
とはいえ、これで3戦連続で馬券内の好走となりました。
中京→小倉→阪神とタイプの違う障害コースでの連続好走だけに
次も重い印は必要な馬だと思います。

初障害で馬券内に好走した、リオンエトワール。
飛越はまだ覚束ない場面もありましたが、レースの流れには乗れていました。
最後までジワジワと伸びていたように、障害戦のペースも合いそうです。
初戦が勝ち馬からコンマ7秒差の3着という結果は合格点だと思います。

昨年の12月以来、3ヵ月ぶりのレースだったスペクトログラム。
過去最高体重の516キロは、前走比プラス14キロ。飛越は
「怖がって、障害を見過ぎて飛んでいた」(小牧加矢太騎手)
というように、障害飛越のたびにリズムを崩したようにも見えました。
次は体重が減っていることもですが、まだレース経験が必要にも感じました。
 

今週は土曜日に阪神スプリングジャンプが行われます。
8頭立てと少頭数ではありますが……。
昨年暮れのJ・G1、中山大障害出走馬のうち
優勝したニシノデイジー以外の掲示板に載った4頭が
揃って出走を予定しています。
実力馬が力通りに結果を残すでしょうか。
それとも前哨戦ということで、渾身の仕上げはまだ先で波乱もあるか。
どちらにしても、楽しみな一戦です。

未勝利戦は日曜日の阪神4レースで組まれています。
こちらのBlogでは、そちらを取り上げます。


・3月16日(日)阪神4レース ダ2970m 発走11:25
(美浦)
リーゼントジャンボ
→108秒5 2/19・草野【ダ/-】
リオンエトワール
→116秒6 2/26・大江原【ダ/-】
ホウオウプレシャス
→116秒8 2/26・伴【ダ/-】
ヒルズカーン
→109秒1 2/26・草野【ダ/中】
ハヤブサジェット
→109秒2 2/26・五十嵐【ダ/短】

阪神(関西圏)での未勝利戦ですが初障害の5頭は関東馬です。

リーゼントジャンボのオーナーは横浜ベイスターズの監督、三浦大輔氏。
栗東の矢作芳人厩舎からデビューしましたが、2021年に地方へ転出。
その後、JRAに戻ってきてからは、美浦の小手川準厩舎の所属です。
試験は草野太郎騎手で合格しましたが、レースでは上野翔騎手が騎乗予定。
小手川厩舎に上野騎手が乗っての勝利はまだありません。
2022年9月、障害未勝利でのフィアレスハートの5着が最高着順です。

リオンエトワールは2022年11月のメイクデビューが初出走。
当時は栗東の橋口慎介厩舎からデビューでしたが、2023年の秋に美浦へ。
現在に至るまで、堀内岳志厩舎の所属となっています。
開業以来、堀内厩舎は障害では3勝を挙げています。その際の騎手は
上野翔騎手が2勝、大庭和弥騎手が1勝となっています。
リオンエトワールは試験もレースも、大江原圭騎手が騎乗予定です。

ホウオウプレシャスも期間内の未勝利戦で勝ち上がれず、園田競馬へ移籍。
昨年11月にJRAに再転入となりました。
管理する厩舎も、美浦の栗田徹厩舎から現在は天間昭一厩舎となりました。
この馬は、母プレシャスドロップの9番目の仔で、1つ年上の姉はCBC賞を
勝ったドロップオブライトがいます。
また、1番仔のベストドロップ、2番仔のプレシャスムーンは障害戦への
出走経験がありましたが、どちらも勝利は挙げられていません。

ヒルズカーンは平地で29戦2勝、2着1回、3着3回という成績で入障となります。
管理する松永康利調教師は障害戦には多数、出走をさせていますが
勝ち鞍となると2018年5月、障害OPのビットアレグロまで遡ります。
父ダノンバラードは障害戦ではまだ勝利はありません。
サクセスバラードの3着が最高着順となっています。

ハヤブサジェットの父ダノンレジェンドは短距離の交流重賞で活躍。
産駒からはミッキーヌチバナや南関のサヨノネイチャなど
ダート馬を多く輩出しています。
ダノンレジェンドの産駒が障害戦を走ったのは、これまで2頭。
エイユーストロングとダノンマジックに続いて、ハヤブサジェットで3頭目です。
管理する青木孝文調教師は、J・G1馬のマイネルグロンを手掛けていますし
今年は転厩馬ですがヒートオンビートを初障害戦で勝たせています。