27日の香港で行われた、クイーンエリザベス2世カップで
リバティアイランドが競走中止。残念ながら予後不良となりました。
2歳G1だけでなく、3歳クラシックも勝利して、三冠牝馬に。
その強さには驚かされましたし、ジョッキーカメラが導入された直後で
川田騎手の「お嬢さん」と呼び掛ける内容も話題となりました。

常に競馬は、こういった事故が一定の確率で起こってしまうと
改めて思い知らされました。
平地・障害問わず、無事にレースを終えて厩舎に帰ることは大変であり
大切なことだと感じました。
リバティアイランドの強さ、すごさは語り継いでいきたいと思います。

当Blogでは、日曜日の未勝利戦を振り返ります。


・4月27日(日)京都4レース ダ2910m
(美浦)
バンクサイド
→10人気/6着
(栗東)
ユウトザキンパツ
→9人気/11着
スズカハービン
→8人気/4着
レッドファーロ
→2人気/12着

勝ちタイム:3分21秒3(晴・芝:良/ダート:良)

初障害馬が馬券には絡むことはありませんでした。

勝ったのは6番人気、障害2戦目のアルマーザアミールでした。
中山での初障害戦は3秒近く離された9着。
それでも2戦目の変わり身があり、勝ち上がりました。
飛越は問題ありませんでしたし、上積みが大きかったようです。
サトノダイヤモンド産駒は今年になってサンデーヒーロー、
ダイスアローリングに続いて、3頭目の勝ち馬となりました。

2着は3番人気のトゥラッタッタでした。
冬の小倉で2戦し、今回は京都への遠征競馬となりました。
その影響か、馬体重は16キロ減。それを見て狙いを下げてしまいました。
早め早めの積極策で、渋太く粘りましたが最後は息切れ。
それでも一戦ごとにレースぶりは良くなっていますが、次走は馬体重に
注目したいです、これ以上、減るようでは少し心配です。

単勝2.1倍の1番人気に推されていたゲインサポートは3着でした。
障害初戦だった4走前こそ9着と大敗しましたが、それ以降は連続して馬券圏内に。
今回も勝ち馬とはコンマ6秒差でした。
飛越はレースのたびに上手になっているので、次も上位争いは可能だと思います。

今回8着に敗退したアニージョは昨年夏、8月に走った初障害戦以来となる
障害2戦目でした。去勢手術明けで馬体も大きく減らしていました。
特筆すべきは、その初障害だった8月の新潟戦です。
8月25日に行われた8頭立ての未勝利戦ですが、すでに6頭が未勝利を卒業。
詳細はレース結果を確認して頂きたいですが、アニージョに負けた馬も
未勝利を勝ち上がっている馬もいます。
能力はあるはずなので、数戦は追いかけたいと思います。

今週から主場の開催は東京と京都に替わります。

この土日はG1競走は行われませんが、日曜日の香港でのG1競走が
馬券発売されます。
遠征している日本馬にも、頑張ってもらいたいです。

障害戦は今週は土日とも京都での開催。
土曜日はOP平場、日曜日は未勝利戦が行われます。


・4月27日(日)京都4レース ダ2910m 発走11:30
(美浦)
バンクサイド
→116秒7 4/2・上野【ダ/-】
(栗東)
ユウトザキンパツ
→102秒0 4/3・西谷誠【ダ/-】
スズカハービン
→103秒2 4/10・難波【芝/中】
レッドファーロ
→102秒1 4/10・西谷誠【ダ/長】

2022年10月に、竹内正洋厩舎からデビューしたバンクサイド。
JRAで6戦した後に、地方競馬へ移籍。
盛岡・水沢で5戦、その後大井で11戦を走った後にJRAに再転入。
デビュー時と同じく、竹内正洋厩舎に戻っての初戦が入障戦です。
試験は上野翔騎手で合格をしましたが、レースでは伴啓太騎手が騎乗予定。
竹内調教師の馬に伴騎手が騎乗するのは、障害戦では初となります。

ユウトザキンパツは平地の未勝利クラスで2着と3着が1回ずつありましたが
勝ち上がれなかったことで、入障となります。
父トゥザワールドは重賞勝ちこそG2の弥生賞のみでしたが
皐月賞や有馬記念で2着に好走したことで種牡馬入り。
現在は用途変更で乗馬となっていますが、限られた産駒から
昨年はケンアンビシャスとゴールドブリーズが障害戦で勝ち上がりました。

スズカハービンは平地で21戦2勝、2着2回という成績でした。
兄のスズカデヴィアスは2018年の新潟大賞典を勝っただけでなく
オーストラリアで6戦し帰国。その後に入障して初障害戦を勝利。
平地でも障害でも勝利を挙げた二刀流でした。
また一番上の兄、ラスカルトップも障害を4戦走りました。
勝ち鞍こそありませんでしたが、全て掲示板に載りました。
この馬はどんな走りをみせるでしょうか。

父ハーツクライのレッドファーロは平地で4勝を挙げました。
所属する松永幹夫厩舎では、かつてJ・G1で2着があったブラゾンダムールが
居ました。その時の主戦騎手だった西谷誠騎手が試験から騎乗しており
レースでも乗る予定となっています。
西谷誠騎手は、障害戦の通算勝利数が現在198勝となっています。
あと2つで区切りの勝利になります、そこに近づけるでしょうか。

春の大一番、中山グランドジャンプが終わりました。
最後の直線の置き障害でアクシデントが発生してしまいました。
全馬完走とはなりませんでしたが、勝ったエコロデュエルと草野太郎騎手は
悲願のJ・G1勝利となりました。ジョッキーカメラも公開されています、
ぜひご覧になって頂きたいです。

日曜日は阪神競馬場で未勝利戦が行われました。
そちらを振り返りたいと思います。


・4月20日(日)阪神4レース ダ2970m
(美浦)
シュウズダイヤ
→14人気/14着
デスティネ
→11人気/11着
マイネルクロンヌ
→9人気/13着
(栗東)
ロードプレジール
→4人気/7着

勝ちタイム:3分24秒6(曇・芝:良/ダート:良)

初障害で馬券に絡んだ馬は居ませんでした。

1番人気に支持されたテイエムマジックが人気に応えて未勝利を勝ちました。
スタートは一息でしたが、それも想定の範囲内だったようで
「1周目はリズム重視、2周目から動ていく」
という作戦を難波剛健騎手は考えたようで、勝負どころからもしっかり
伸びて完勝でした。最後のダートコースを走るのも良かったようです。

2番人気のタマモエースが2馬身半差の2着となりました。
襷で押し上げて2番手へ。後続に突かれて位置を下げる場面もありましたが
早めに動いて、勝ちにいくレースをしていました。
3着馬には詰められましたが、バテたわけではなく自身も伸びていました。
未勝利戦なら、もう順番待ちといえるかもしれません。

急遽の乗り替わりで高田潤騎手が騎乗したネイチャーシップが3着でした。
順回り・逆回りともインコースで脚を上手く溜めての追走。
最後は外に出して良い伸び脚を見せました。
突発的な乗り替わりでも、力を出せた一戦になりました。

次走で狙ってみたいと思ったのは5着だったメネラオス。
今回は障害4戦目でしたが、一戦ごとに勝ち馬からの着差を詰めています。
初障害戦こそ5秒以上、離されましたがそこからは3秒4、2秒0として
今回は勝ち馬からは0秒7差としました。鞍上の森一馬騎手も
「一戦ごとに学習して成長している」
とコメントしており、そろそろ次は馬券圏内に来るかもしれません。

今週は3歳牡馬クラシックの第一弾、皐月賞があります。
もちろんそちらも楽しみですが……。

年に2回のJ・G1、中山グランドジャンプを心待ちにしていました。
連勝中の馬もいれば、過去にJ・G1を勝った馬もおり多士済々。
J・G1に限った話ではありませんが、全ての人馬が無事にレースが終わることを
願いながら、楽しみたいと思います。

日曜日は阪神で未勝利戦が組まれています。
いつも通りこちらのBlogでは、その日曜日の初障害馬を深堀りします。


・4月20日(日)阪神4レース ダ2970m 発走11:25
(美浦)
シュウズダイヤ
→117秒4(良)12/25・上野【ダ/-】
デスティネ
→116秒4(良)1/16・草野【ダ/-】
マイネルクロンヌ
→112秒3(良)3/26・五十嵐【ダ/中】
(栗東)
ロードプレジール
→99秒8(良)12/26・西谷誠【芝/長】

関西圏での障害未勝利戦ですが、初障害馬は関東馬の方が多くなりました。

シュウズダイヤは平地で4戦しましたが、勝ち上がれずに入障となります。
上野翔騎手が障害試験に合格させましたが、レースでは井上敏樹騎手が騎乗予定。
管理する戸田博文調教師の馬に井上騎手が障害戦で騎乗するのは初となります。
オルフェーヴルの産駒はトゥルボーやロスコフなど重賞勝ち馬を

複数、輩出しています。この馬はどんな走りをするでしょうか。

デスティネは牡8歳、2019年に大井でデビューし、翌年はブルーバードカップに勝利。
47戦を消化して、昨年末にJRAに転入。年明けに試験に合格しています。
父はリアルインパクト。この産駒の障害戦での成績は1勝。
2023年4月にトライフォーリアルが勝ち上がっています。
デスティネの妹であるクリノヴィーナスも難波剛健騎手を背に
障害戦を3戦走りましたが、勝ち星は挙げられませんでした。

マイネルクロンヌは2019年に手塚貴久厩舎からデビューしましたが
2020年の秋に青木孝文厩舎に移籍しています。
父オルフェーヴル、母ナナヨーティアラという血統。
2020年の福島記念を制したバイオスパークの全弟になります。
オルフェーヴル産駒が阪神コースの障害戦に直近で出走したのは
2024年3月の未勝利戦、イクスプロ―ジョンが2着しています。

ロードプレジールの母は2014年のクイーンステークスを制したキャトルフィーユ。
妹は昨年のターコイズステークスを勝利し、先日の阪神牝馬ステークスも2着した
アルジーヌという血統です。
管理する中内田充正調教師の障害戦の主戦は西谷誠騎手で
ロックユーやダノンジャッカルなどに騎乗しています。
このコンビでの最後の勝利は2024年1月のヴァリアメンテ。
それ以来の勝利となるでしょうか。

日曜日に3歳牝馬クラシックの一冠目、桜花賞が行われました。
雨降る中での桜花賞となりましたが、勝ったのはモレイラ騎手騎乗の
エンブロイダリーで、モレイラ騎手は桜花賞連覇。
高松宮記念に続いてのG1勝利はお見事でした。

障害戦は土日とも中山で実施。
土曜日のOP平場戦はミヤジシャルマンが勝ちました。
J・G1の直前のOP平場戦ということで、メンバーのレベルは
少し落ちるものでしたが、勝ちっぷりは良かったので今後も期待です。

こちらの当Blogでは、日曜日の未勝利戦を振り返ります。


・4月13日(日)中山4レース ダ2880m
(美浦)
カイザーブリッツ
→8人気/10着
ジッピーレーサー
→10人気/13着
(栗東)
ワンダージュノ
→13人気/11着
スタボーンイメル
→11人気/12着

勝ちタイム:3分13秒0(雨・芝:良/ダート:良)

初障害馬で上位に来た馬は居ませんでした。

勝ったのは障害3戦目のシホノスペランツァ。
3歳時は菊花賞に出走してアスクビクターモアの5着という
戦績も残している馬でした。
中村将之騎手から今回は高田潤騎手に乗り替わっての勝利。
高田騎手は土曜日のミヤジシャルマンに続いて
土日で連勝でした。

5番人気のヒルズカーンが2着でした。
最初の障害飛越はタイミングが合いませんでしたが
何とか折り合って追走。最終コーナーでは勝ち馬と
一騎打ちとなり、振り切られる形となりました。
それでも、勝ちに行くレースをしての2着、地力強化が窺えます。

3着は障害2戦目のコスモゴレアドール。
2戦続けて中山コースに出走でしたが、上積みも大きく
最後までしっかり伸びて馬券圏内まで来ました。
土田真翔騎手も手の内に入れた感があります、次も怖いです。

4着だったスペクトログラムは前走時は
「障害飛越の際に、見てしまい慎重になる」
というのがレース後のコメント。今回は
「ゲートにまだ改善の余地がある」
というものでした。
好走には様々な条件が付くようで、人気先行のタイプかもしれません。
次も人気するようなら嫌うのもありだと思います。

2番人気のノアフェイスは水濠障害でミスがありました。
全体的に飛越も不安定でしたし、坂口智康騎手のレース後コメントも
「歩幅が大きい馬なので、雨の中のレースは良くなかった」
というものでした。良馬場向き、雨降り馬場は良くない、ということを
覚えておきたいと思います。