3歳マイル王決定戦のNHKマイルカップは9番人気のパンジャタワーが勝利。
久しぶりに日本人騎手によるGⅠ競走勝利となりました。
管理する橋口慎介調教師は、土曜日のエプソムカップも
セイウンハーデスで制しており、土日で重賞勝利となりました。
目に見えない「ツキ」や「運」というのもあると思います、
連日の重賞制覇はお見事でした。
障害戦は土日で3鞍。
土曜日1レース、日曜日4レースの未勝利戦を振り返ります。
・5月10日(土)新潟1レース 芝2890m
(美浦)
アクアマリンブルー
→13人気/14着
キャプテンローレル
→9人気/7着
マホロバ
→11人気/4着
キタノマキシム
→8人気/12着
ヘヴンリーハンド
→7人気/6着
(栗東)
オリエンタルナイト
→5人気/9着
コーパスクリスティ
→10人気/11着
オーバーザドリーム
→12人気/10着
勝ちタイム:3分11秒4(曇・芝:やや重)
8頭の初障害馬が出走となった、土曜日1レースの未勝利戦。
勝ったのは経験馬、3番人気のコスモチプリアでした。
中団のインでじっくり脚を溜めて、2周目の向こう正面でスパート。
最後は2着馬を5馬身、突き離す強い内容でした。
この勝利、実はゴールドシップ産駒の新潟での障害戦の初勝利でした。
やや重という湿った馬場も良かったのかもしれませんが
強い勝ち方でした。
2着は1番人気のサンダーアラート。
舌を縛ってレースに臨みましたが、スタンド前の最初の障害で
危ない飛越になりました。その後、ハナに立ったものの他馬に
先頭に立たれるなど、出入りが激しい追走となりました。
それでも2着は確保したのは力がある証拠。次も楽しみです。
2番人気のアメリカンピースが3着でした。
ハナを切らず、好位でしっかり折り合えていました。
勝ち馬には離されましたが、2着馬とはアタマ差の接戦でしたが
「交わせるだけの力は残っていたのに、抜こうとしなかった」
という小坂忠士騎手はレース後にコメントしていました。
やはりハナに立って粘るレースが良いようにも感じました。
初障害だったマホロバが4着でした。
草野太郎騎手は「期待していた馬」と話しており、自信を持って
乗っていたようでした。もともと短距離を使っていたのでゲートは早く
出たものの、障害を見て冷静になった、とも話していました。
勝ち馬との着差はコンマ7秒。初戦からこれだけやれました、
慣れが見込める次は、さらに上位が望めそうです。
・5月4日(日)新潟4レース 芝2890m
(美浦)
ラパンラピッド
→9人気/中止
プラチナトレジャー
→6人気/4着
イヴニングスター
→13人気/11着
(栗東)
ラプタス
→12人気/12着
ヴィアルークス
→5人気/3着
タガノバルコス
→3人気/10着
勝ちタイム:3分14秒3(曇・芝:やや重)
ラパンラピットは前進気勢を欠いたための競走中止でした。
勝ったヒルズカーンは障害3戦目での勝ち上がりとなりました。
中団追走から向こう正面で一気のマクり。最後の直線でも
もう一伸びして突き離しました。飛越も問題ありませんでした。
ダノンバラードの産駒として初の障害戦勝利を挙げました。
2着は10番人気のマグナレガリアでした。
先行していましたが、3コーナーあたりから勝ち馬についていって
粘り込みました。1カ所、飛越の危ないところがありましたが
それ以外は概ね、飛びも良かったです。障害4戦目でレースでの
立ち回りも上手になっていました。
初障害だったヴィアルークスが3着と好走しました。
兄に障害重賞勝ち馬のゼノヴァースがいるということで
センスの良さを感じさせる走りでした。
4着以下には7馬身、離しており、初戦からこの走りなら
次も楽しみです。
タガノバルコスも兄に障害重賞の勝ち馬がいる血統で
3番人気に推されましたが、初戦は10着でした。
飛越が高く、飛ぶたびに置かれるようなところがありました。
レースの流れに乗れませんでした。それでも
「大成できるだけの素質がある」
と鞍上の小牧加矢太騎手は話していましたし、障害試験は好時計で
合格していたので、あと数戦は様子を見てみたいです。
今週からは東京競馬場でのGⅠ競走が続きます。
その第一弾、NHKマイルカップが今週は行われます。
レース創設当初は「外国産馬によるダービー」という位置付けで
マル外の馬が多く出走していました。
30回目を迎える今年のマイルカップの外国産馬の出走はありません。
時代によって、レースの持つ意味合いが変わっていくのは
このレースに限らず、よくあることだと思います。
今週の障害戦は、先週同様で3鞍。
土曜日の1レースが未勝利、4レースがOP平場戦。
日曜日は4レースに未勝利が組まれています。
今週は初障害馬が多く、情報量も多くなっています。
・5月10日(土)新潟1レース 芝2890m 発走09:50
(美浦)
アクアマリンブルー
→108秒7 12/11(良)草野【ダ/-】
キャプテンローレル
→109秒7 1/29(良)江田勇【ダ/短】
マホロバ
→117秒0 3/26(良)草野【ダ/短】
キタノマキシム
→111秒6 4/9(良)水沼【芝/-】
ヘヴンリーハンド
→119秒3 4/30(良)石神深【ダ/中】
(栗東)
オリエンタルナイト
→99秒9 3/20(重)森一【芝/長】
コーパスクリスティ
→102秒1 3/27(良)中村【芝/短】
オーバーザドリーム
→99秒6 4/17(良)小野寺【ダ/中】
出走14頭中、初障害馬は8頭と半数以上を占めます。
アクアマリンブルーは2021年1月にデビューしましたが
期間内に勝ち上がれず高知へ転出。その後、JRAに再転入したのが
2022年8月。転出前も後も、美浦の戸田博文厩舎に所属しています。
オーシャンブルー産駒が障害戦を走るのは、セーリング、
クリノブレーヴ、テイエムクロマルに続いて4頭目。
最高着順はテイエムクロマルの3着となっています。
キャプテンローレルも2021年の新馬戦でデビューをしましたが
勝ち上がれず地方へ転出。そして再転入してきたのは2022年12月でした。
その後、1勝クラスを勝利したのが2023年11月。
2勝クラスでは5戦して6着が最高着順でした。
地方転出前は栗東の羽月友彦厩舎でしたが、JRAに再転入後は
美浦の田村康仁厩舎の所属です。
父ドレフォンの産駒はこれまで障害で4勝を挙げていますが
レッドバロッサが3勝しています。
もう1頭は未勝利戦を勝ち上がったドンカルロです。
マホロバの母はシアージュで10戦して3着が1回あるだけでしたが
繁殖入りしてマホロバを含めて8頭がデビューをしています。
マホロバの全兄であるマリスドランジュは障害を5戦走りました。
初障害戦で2着と好走したのは、気にしておきたい点です。
管理する和田正一郎調教師はオジュウチョウサンを石神深一騎手と
育てましたが、マホロバは障害試験から草野太郎騎手が手綱を
取っています。この調教師と騎手のコンビは、今年はストラクチャーで
障害戦を走っていますが、勝利には至っていません。
キタノマキシムは平地で10戦して2着が1回。
1勝クラスへの格上挑戦もしましたが、このタイミングで入障となります。
父のロジャーバローズは2019年のダービーを12番人気で勝利。
そのダービーが現役最後のレースとなり、種牡馬入りしました。
これまで産駒が障害を走ったのはビーンスタークの1頭だけ。
小倉での障害未勝利戦で10着でした。
キタノマキシムは産駒としては2頭目の入障です。
ヘヴンリーハンドを管理するのは美浦の武井亮調教師。
昨年の菊花賞をアーバンシックで勝利し、初のGⅠ勝利を挙げました。
これまで障害では18勝を挙げていますが、今回騎乗する石神深一騎手を
起用することが多く、エルゼロやシャインレッド、レンジストライク、
さらにはシャンボールナイトでも3勝を挙げています。
チェルヴィニアやローシャムパークといった活躍馬を出すハービンジャー。
障害でもニシノデイジーやヨカグラ、ケイティクラバーといった
重賞ウイナーも輩出している、障害が得意な種牡馬です。
オリエンタルナイトを管理する寺島良調教師は、スプリングボックスで
2020年の小倉サマージャンプを勝利しています。
今年も4月にシホノスペランツァで障害未勝利を勝っています。
今年3月に開業した、栗東の佐藤悠太調教師は、田中章博厩舎、
さらに音無秀孝厩舎や寺島良厩舎を経て調教師になられました。
厩舎はすでに障害で1勝を挙げていますが、かつて所属した音無厩舎からの
転厩馬だったレッドバロッサで、三木ホースランドパークJSを勝ちました。
コーパスクリスティは中村将之騎手で試験に合格し
レースでも中村騎手が騎乗する予定となっています。
清水久詞厩舎に所属のオーバーザドリーム。
平地では23戦2勝。勝ったレースはどちらもダートの1700m戦でした。
母のマザーレイクの仔はこれまで9頭がJRAに登録をされています。
サクラバクシンオーを父に持つ一番仔のヴェアデイロスは現役時に2戦だけ
障害戦に出走、6着・4着と勝利を挙げることは出来ませんでした。
清水久詞厩舎はホッコーメヴィウスやエンデュミオンなどOP馬も多く
抱えている厩舎です。今回は小野寺祐太騎手とのコンビ。
このコンビで直近で勝ったは2023年10月に勝ったウィンドリッパーです。
・5月11日(日)新潟4レース 芝2890m 発走11:15
(美浦)
ラパンラピッド
→116秒3 9/26(良)上野【芝/中】
プラチナトレジャー
→112秒9 4/2(不良)伴【芝/中】
イヴニングスター
→116秒8 4/16(良)上野【芝/中】
(栗東)
ラプタス
→101秒5 1/16(良)森一【ダ/短】
ヴィアルークス
→94秒0 3/13(良)森一【芝/マ】
タガノバルコス
→97秒7 4/17(良)小牧加【芝/長】
ラパンラピッドはデビュー戦となった2022年7月の新馬で勝利。
その後、2着や3着はありましたが、1勝クラスでは勝ち切れませんでした。
土曜日に初障害戦を迎えるヘヴンリーハンドと同じく
武井亮厩舎の管理馬となります。試験は上野翔騎手で合格しましたが
レースではヘヴンリーハンドと同じく、石神深一騎手が騎乗予定です。
プラチナトレジャーは平地で4勝。うち3勝を東京コースで挙げています。
管理する国枝栄調教師はサクセッションで障害重賞を制していますし
ブルメンダールもOP特別を勝っています。
蓑島靖典騎手の起用が多かったですが、最近は伴啓太騎手の騎乗も多く
昨年はシャンドゥレール、今年もガンダルフでこのコンビは勝っています。
オークスで同着優勝を飾ったサンテミリオンを母に持つイヴニングスター。
デビュー3戦目で平地の未勝利は卒業しました。
戸田博文厩舎は障害戦には草野太郎騎手も起用されていますが
勝率が良いのは上野翔騎手。厩舎の直近での障害戦の勝ち鞍は
上野騎手で挙げたビートザレコードです。
ラプタスはJRAの重賞は勝っていませんが
地方交流の重賞レース(JpnⅢ)を複数勝っています。
管理する渡辺薫彦調教師は、これまで障害戦での勝ち鞍は8。
中村将之騎手とのコンビが目立っていましたが、ラプタスの
試験は森一馬騎手、レースでは小坂忠士騎手が騎乗します。
渡辺薫彦厩舎の馬に小坂騎手が騎乗した際は0-0-1-7。
唯一の3着は2017年8月のポセイドンバローズでの障害のOP平場戦です。
ヴィアルークスは平地で3勝していますが、全て芝のマイル戦でした。
障害試験は2回目で合格。初回は105秒9でタイムオーバーとなりましたが、
翌週に10秒近く時計を詰めて合格しました。
管理する小林真也調教師は2021年に開業。
解散となった藤沢和雄厩舎からの転厩馬でしたがゼノヴァースで
障害重賞勝利、J・GⅠ2着という成績も残しています。
今年、厩舎を開業した秋山真一郎調教師。
すでに平地では2勝を挙げていますが、厩舎として障害戦に出走させるのは
タガノバルコスが初となります。
そのタガノバルコスの半兄は障害で5勝(うち重賞3勝)のタガノエスプレッソ。
兄に続く障害での活躍が期待されます。
父のキタサンブラックは障害向きの種牡馬と言われており
今年はエコロデュエルが中山グランドジャンプを勝利しました。
パーリーブラック、アンクルブラック、インディゴブラックなど
障害OP馬を多く輩出していますが、初障害戦でいきなり勝ったのは
ウン1頭のみとなっています。
大型連休も終わり、通常モードに戻った方も多いかと思います。
中央・地方問わず、連休中にも大レースがが行われていました。
休みの間も競馬を楽しめたことに、感謝したいと思います。
先週末の障害戦は計3鞍ありましたが
こちらのBlogでは未勝利戦の2鞍を振り返ります。
その2鞍とも、初障害馬が馬券に絡むことはありませんでした。
・5月3日(土)新潟1レース 芝2890m
(美浦)
ディープグラビティ
→8人気/11着
フォルガイル
→13人気/10着
ブルースピリット
→9人気/13着
(栗東)
テトラード
→11人気/8着
ドライグ
→14人気/12着
勝ちタイム:3分08秒9(晴・芝:良)
土曜日1レースの未勝利戦は伴啓太騎手のサルサロッサが勝ちました。
最初のスタンド前の飛越で寄られる不利がありましたが
しっかり我慢をして好位をキープし続けました。
最終障害を飛んで先頭に立って、ギリギリ一杯、残しました。
「小さい馬なので、新潟や福島の置き障害向き」
というコメントを伴騎手はレース後に残していました。
馬体重は前走比プラス10でしたが、太目は無し。
次も置き障害のコースなら楽しみです。
ハナ差の2着は1番人気のホウオウエクレールでした。
僅差での惜敗でしたが、敗因は最終障害を詰まって
飛んでしまった影響かもしれません。
馬体重は勝ち馬と同様に、奇しくも前走比プラス10でしたが
こちらも太目感はありませんでした。
向こう正面で先頭に立って、勝ちに行く積極策でしたが
やはり最後の飛越が、もったいなかったです。
2番人気のサクセスバラードが3着。
ゲートで隣の馬が暴れたことで、この馬も影響を受けて
スタートは一息。それでも中団で脚をしっかり溜めて
外から追い上げました。長く脚を使いましたが残り200mは
他馬と脚色が同じになってしまいました。
飛越は上手でした、次は発馬を決めての走りに期待です。
3番人気に支持されながらも7着に敗れたウィズユアドリーム。
障害入りして初となるチークピーシーズを着用してレースに
臨みました。ハナに立ったものの、向こう正面で交わされると
巻き返す脚もなく、一杯に。
ただサトノダイヤモンド産駒は5頭が入障して4頭が勝ち上がり。
どこかで血の覚醒があるかもしれないので、もう数戦は
追いかけてみても良いと思っています。
・5月4日(日)新潟4レース 芝2890m
(美浦)
レッドランメルト
→3人気/10着
ロードプレイヤー
→9人気/6着
ジーティーオウジャ
→13人気/4着
ビヨンドザタイム
→14人気/12着
(栗東)
ミルトハンター
→8人気/11着
勝ちタイム:3分12秒1(晴・芝:やや重)
土曜日の未勝利戦は1着と2着はハナ差の決着でしたが
日曜日も上位2頭はクビ差の接戦でした。
2番人気のジーククローネが障害3戦目で未勝利を卒業。
1頭になるとフワっとしてしまうので、前に馬を置きながら
乗る作戦だったようですが、向こう正面で先頭に。
その影響なのか、最後は詰め寄られる形になりましたが
ギリギリ残していました。
1番人気のフェーングロッテンが2着でした。
障害初戦は7着でしたが、今回は着順も着差も詰めてきました。
「まだ気性面に不安がある」
と、高田潤騎手はコメントしていました。
それでも平地力はありますし、レースを覚えてきたのであれば
次も上位争いは間違えなさそうです。
3着は4番人気のナムラドーギー。
前の2頭には7馬身離されましたが、これで2戦続けての3着。
バンケットもある中山、置き障害の新潟と、タイプの違うコースで
連続で好走したのは力を付けてきた証拠だと思います。
相手次第で次は勝ち負けできるかもしれません。
13番人気の低評価を覆しての4着は初障害のジーティーオウジャ。
初障害だけに、飛越は安定してない箇所もありましたが
後方追走から脚を溜めて、最後は末脚を伸ばしてきました。
慣れが見込める次走は期待ができそうです。
暦は5月入り、大型連休の真っ最中という方もおられるかと思います。
中央競馬は、春の天皇賞が4日に行われますし、地方競馬もこの時期は
大きいレースが組まれています。
馬券を当てて、良い連休にしたいです。
今週から障害戦は新潟での集中開催。
また、暑熱対策で1レースに組まれる日もあります。
《早起きは三文の徳》となるようにしたいです。
・5月3日(土)新潟1レース 芝2890m 発走09:50
(美浦)
ディープグラビティ
→113秒3 2/5・大江原【ダ/中】
フォルガイル
→112秒3 3/26・水沼【芝/-】
ブルースピリット
→117秒0 3/26・草野【芝/短】
(栗東)
テトラード
→106秒5 1/9・小野寺【ダ/-】
ドライグ
→105秒7 4/17・難波【ダ/短】
土曜日は1レースに未勝利戦、4レースがOP平場戦。
初障害馬は東西合わせて5頭となります。
ディープグラビティを管理する矢嶋大樹調教師。
2024年3月に開業し、これまで障害戦には2頭で4戦使いましたが
まだ勝ち星はありません。
ヨドノマックスとフォーディアライフが障害戦を走りましたが
どちらも他厩舎からの転厩馬でした。
今回のディープグラビティも菊沢隆徳厩舎からの移籍馬です。
フォルガイルは格上挑戦も含めて、平地で10戦しての入障となります。
父レイデオロは今週の天皇賞・春に有力馬サンライズアースを
送り込みますが、障害戦ではまだ産駒に勝ちはありません。
スズノレイライン、マグナレガリアに続いて、産駒としては3頭目の
入障馬となります、どんな走りをするでしょうか。
先日の中山グランドジャンプを制した、岩戸孝樹調教師と草野太郎騎手。
そのコンビで、ブルースピリットが初障害戦を迎えます。
もともとは関西の中内田充正厩舎からデビュー。
3勝を挙げましたが2023年に岩戸厩舎に転厩しました。
転厩後も3勝クラスで2着に入るなど好走もありました。
草野騎手は昨年10月に、パーリーブラックで新潟コースで勝ち鞍があります。
2018年のドバイゴールデンシャヒーンを勝ったマインドユアビスケッツ。
初年度からデルマソトガケがダートで活躍、芝の重賞勝ち馬ホウオウビスケッツも
輩出していますが、まだ障害戦ではこちらも勝利がありません。
昨年10月のディープマインドの3着が最高着順となっています。
大根田裕之厩舎所属のドライグは平地で16戦1勝。
デビュー2戦目、中京のダート1400mでの勝利が平地唯一の勝利となっています。
管理する大根田調教師は、2002年にマグマライフで阪神スプリングジャンプを
勝利していますが、障害戦の直近の勝利は2020年2月のタガノグルナが
最後となっています。ユーカリグニーやオバケノキンタ、
今年もトモジャオッシュを入障させていますが、苦戦が続いています。
・5月4日(日)新潟4レース 芝2890m 発走11:15
(美浦)
レッドランメルト
→112秒9 4/2・上野【芝/中】
ロードプレイヤー
→112秒5 4/9・坂口【芝/中】
ジーティーオウジャ
→114秒5 4/16・水沼【芝/-】
ビヨンドザタイム
→118秒3 4/16・土田【芝/マ】
(栗東)
ミルトハンター
→98秒5 4/10・小牧加【ダ/短】
東京ホースレーシングで1口17万円で募集をされた、レッドランメルト。
1勝クラスから3勝クラスまで一気に3連勝しオープン入りをしましたが
その後は勝ち星を積み上げることができず、障害入りとなります。
管理する国枝栄調教師は2023年にサクセッションで障害重賞も勝利しています。
厩舎の直近の障害戦の勝ち馬シャンドゥレール、ガンダルフは伴啓太騎手との
コンビでしたが、今回は試験でも騎乗した上野翔騎手が騎乗する予定です。
ロードプレイヤーは平地で15戦2勝、2着2回という成績。
勝ち鞍はどちらも芝の1800mでした。
父のグレーターロンドンは重賞勝ちこそ2018年の中京記念のみでしたが
ロンドンプランが小倉2歳ステークスを勝利しています。
障害戦を走っているこの父の産駒はサンマルグレイト、1頭だけです。
サンマルグレイトは障害7戦目で未勝利を勝ち上がっています。
ジーティーオウジャは2023年12月に、美浦・大竹正博厩舎からデビューしましたが
2024年に現在の石栗龍彦厩舎に移籍をしています。石栗厩舎は障害戦には積極的で
ゴールドルパン、コルドゥーンやテイエムナイスラン、ナムラドーギーを
入障させています。
水沼元輝騎手が障害試験から騎乗しており、レースでも騎乗予定です。
石栗厩舎の馬に水沼騎手が乗って勝ったことはありますが
2023年6月、函館競馬場での平地(ダート1000m戦)でした。
障害戦でもコンビは組んだことがありますが、エバーサニーハート、
ジーティージンに続いて、今回が3頭目となります。
父は皐月賞馬ダイワメジャー、母はオークス馬ウメノファイバーという血統の
ビヨンドザタイム。2021年10月の芝マイルの2歳未勝利を同着で勝ち上がりましたが
その後は1勝クラスで2着が1回あるだけでした。
デビュー時は金成貴史厩舎でしたが、2024年に現在の上原博之厩舎に移籍。
上原博之厩舎の馬に土田真翔騎手が騎乗するのは、障害戦では初めて。
これまでは平地で5回騎乗していましたが、馬券圏内には来ていません。
ミルトハンターの母はイナズマアマリリス。
2008年に道営でデビューし、中央競馬でも好走したことで、その秋にJRAに転入。
移籍初戦のファンタジーステークスを勝ちました。
現役の最後の2走は障害戦に出走。勝利は挙げられませんでしたが小倉で2戦、
7着・8着という結果でした。
イナズマアマリリスは繁殖入りして、4頭目に誕生したカモンスプリングも入障。
こちらも障害戦では勝てませんでした。そのカモンスプリングの
全弟がミルトハンターです。母と兄が勝てなかった障害戦での勝利を目指します。
美浦:0.0.0.10
栗東:0.0.0.8
4月のまとめです。
対象としているのは、中山・阪神・京都の主場で行われた未勝利戦。
4/5~4/27に行われた、計5鞍となります。
東西問わず、馬券圏内に来た初障害馬はゼロでした。
一般的に言われているのは、主場4場(東京・中山・京都・阪神)は
固定障害で、障害も大きい。
一方でローカル(福島・新潟・中京)は置き障害で難易度は低い。
小倉はローカルですが固定障害で水濠障害もあり、特殊とされています。
5月の障害戦は、新潟での集中開催となります。
また、暑熱対策で朝1レースに組まれる日も出てきます。
ローカルでの開催となると、初障害馬の成績も変わってくると思うので
注意しておきたいと思います。
2025年4月末までの障害騎手の上位をまとめておきます。
1位
高田 潤騎手 (8-4-1-1-3-6)
2位
小牧 加矢太騎手 (5-4-6-6-4-10)
3位
石神 深一騎手 (4-0-0-2-4-23)
4位
森 一馬騎手 (3-5-3-2-1-16)
5位
上野 翔騎手 (3-4-6-3-3-19)
高田騎手は「着外」より「1着」の数が多いという
驚異的なペースで勝ち星を積み重ねています。
単純計算ですが、このままなら20勝を超える可能性もあります。
また、石神騎手は2着・3着がないという、こちらも特異な結果に。
馬単や3連単の頭として腹をくくって固定する買い方も
アリかもしれません。
5月以降も、全ての人と馬が無事にレースを終えられることを
願いながら、競馬を楽しみたいと思います。