次の日曜日は3歳牝馬路線の最終戦の秋華賞でもありますが
ジャンプレースファンからすると、東京ハイジャンプも気になります。
土曜日に行われることが多い障害重賞ですが、珍しく日曜日に
ジャンプ重賞が施行されます。
土曜日に未勝利戦、日曜日にJ・GⅡという今週の障害戦。
今週も全ての人馬が無事にレースを終えられることを願いながら
競馬を楽しみたいと思います。
・10月18日(土)京都4レース ダ2910m 発走11:25
(栗東)
コレペティトール
→96秒5 6/5・井上【芝/マ】
アスクオンディープ
→99秒5 10/2・小牧加【芝/中】
ランスオブサターン
→98秒2 10/9・中村【ダ/中】
芝の重賞勝ち馬でもあるコレペティドール。2024年の京都金杯を制しました。
もともと平地力がある馬ですが、しらさきステークスで
人気薄で3着に好走した際は障害練習の効果として注目を集めました。
半兄のアメリカズカップも2017年のきさらぎ賞の勝ち馬でもあり
競走生活の晩年は障害戦にも出走。3戦して3回とも2着と
勝ち切るまではいきませんでした。弟はどうなるでしょうか。
2022年1月の新馬戦でデビュー勝ちをしたアスクオンディープ。
その際は藤原英昭厩舎の所属でしたが、その後は河内洋厩舎を経由して
現在は、前川恭子調教師が管理をして入障となります。
1つ年下の弟はダートの重賞を勝っているエンペラーワケアがいます。
9月の中山戦でも前川恭子調教師はシルヴァーデュークを入障させました。
小牧加矢太騎手騎乗で3着でした。アスクオンディープも小牧加騎手が
合格させ、レースでも騎乗予定です。
ランスオブサターンは2回目の試験で合格。
1回目の試験は103秒台の時計でしたが、踏切不安定・外斜飛で不合格。
翌週にすぐ合格となりました。
平地は25戦3勝。勝った3戦は全てダート戦でした。
初勝利は不良馬場、1勝クラスと2勝クラスは重馬場での勝利だったので
障害戦でも道悪になった際は要注意かもしれません。
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日本列島の周辺に台風が発生したというニュースもありましたが
無事に3連休の競馬の開催が終わりました。
真ん中の日曜はジョッキーベイビーズや、競馬を題材にしたテレビドラマの
『ロイヤルファミリー』の1回目の放送がありました。
また連休最終日には盛岡での南部杯もあり、競馬の話題に事欠かない
3連休でした。
障害戦は3連休の開催で3鞍行われました。
日曜日の京都、月曜日の東京での未勝利戦をこちらでは振り返ります。
・10月12日(日)京都4レース ダ2910m
(美浦)
ブラックバラード
→12人気/4着
(栗東)
シーク
→6人気/12着
勝ちタイム:3分18秒1(曇・芝:良/ダート:良)
上位人気の3頭が、ワンツースリーという結果でした。
ディープインパクト産駒の7歳牡馬、ヴィアルークスが勝ち上がりました。
初障害だった前走は5月の新潟戦でしたが、その時も勝ち馬からはコンマ6秒差。
全兄のゼノヴァースは2022年の東京ハイジャンプ1着、中山大障害でも2着と
血統的な背景からも期待されていました。
兄に近づけるような走りをこの後も期待したいです。
フォーディアライフは2戦続けてハナを切る競馬。
9月の中山が4着、そして今回は京都への遠征競馬でしたが2着に残りました。
最後、脚が甘くなる(バテる)傾向がある馬でしたが、今回は勝ち馬に
交わされても、バタッとは止まりませんでした。
レースぶりに進境が窺える内容だったと思います。
障害戦13戦目のオステリアが3着でした。
掲示板を外したのは4回と、常に善戦はしますが、裏を返せば勝ち切るための
ワンパンチが足りていないとも言えます。ラストに切れる脚があるわけではないので
前に行って残るようなレースをして欲しいですが……。
初障害のブラックバラードが12番人気の低評価を覆す4着でした。
前走比プラス16キロの458キロは、減っていたのが戻ったものだと思います。
(平地の勝利を挙げた際の体重は456キロでした)
飛越は巧いですし、最後も目立つ伸びを見せていました。
初戦の固定障害でこれだけやれたのは大きいと思います、次も期待大です。
・10月13日(祝)東京4レース ダ3000m
(美浦)
ペンティメント
→7人気/7着
ボエーム
→13人気/13着
ニシノリアリティ
→9人気/9着
(栗東)
カールスタード
→8人気/12着
ビリオネアボーイ
→11人気/10着
メイショウコガシラ
→6人気/11着
勝ちタイム:3分21秒6(晴・芝:良/ダート:良)
初障害馬は6頭でしたが、馬券に絡んだ馬は居ませんでした。
また、馬券に絡んだ上位3頭は全て、セン馬という結果でした。
障害4戦目のジーティーオウジャが平地も含めて、初勝利を挙げました。
今年の6月以来の休み明けで、馬体重は過去最高の526キロでしたが
太目感はありませんでした。好位で追走から、最後のダートコースでの
脚比べでもしっかり伸びました。水沼元輝騎手なので3キロ減の恩恵も
大きかったと思いますが、馬自身もレースを一戦ごとに覚えての
見事な勝利だったと思います。
圧倒的な人気に支持されたテーオーリカード。
障害3戦目で初めてハナに立って自分でレースを作りました。
最終コーナーを回ったところでは、勝ちパターンのようにも見えましたが
勝ち馬は3キロ減。最後の最後は斤量の差も大きかったかもしれません。
力は出し切れており、未勝利卒業は時間の問題だと思います。
14頭立ての14番人気だったトーアマリシテンが3着に入りました。
石神深一騎手が入障以来ずっと手綱を取り続けている点や
兄も障害馬のトーアモルペウスという血統的な背景もあり
買える要素はゼロではありませんでしたが……。
気性の悪さが目立っていましたが、飛越は上達しており
すんなり先行できれば次も期待できると思います。
初障害で気になった馬を1頭、取り上げておきます。
ペンティメントは勝ち馬から7秒離された7着でしたが
最後はしっかり脚を使えて、伸びていました。
前走の7月の平地戦で18キロ減っていた体重が、今回はプラス14。
体重も戻していました、慣れも見込める次、もしくはその先あたりで
馬券に絡んでくるかもしれません、長い目で追いかけたい馬です。
今週末の中央競馬は3日間開催。土日月で行われます。
この時期の毎年の風物詩、ジョッキーベイビーズも日曜日に行われます。
未来のGⅠジョッキーが隠れているかもしれません、こちらも楽しみです。
障害戦は土曜が京都でOP平場。日曜が同じく京都で未勝利。
そして月曜は東京で未勝利戦が組まれています。
・10月12日(日)京都4レース ダ2910m 発走11:20
(美浦)
ブラックバラード
→111秒8 9/18・伴【芝/中】
(栗東)
シーク
→100秒0 9/25・小牧加【芝/-】
日曜日の京都での未勝利戦の初障害馬は東西から1頭ずつです。
ブラックバラードの平地成績は11戦1勝。
昨年の夏の函館で未勝利を勝ち上がりました。
管理する嘉藤貴行調教師は、2022年に開業してから
障害戦はヒストリアノワールの1勝のみとなっています。
厩舎として久しぶりの障害戦勝利を目指します。
シークは父キズナ、母セレブラールという血統で障害OPのサイードの全兄弟。
管理するのもサイードと同じく角田晃一調教師です。
異父姉にベルカントとイベリスという重賞ウイナーもいる血統で
いろんなタイプの馬を出す血統です。
ちなみにサイードの障害初戦は4番人気で2着でした。
・10月13日(祝)東京4レース ダ3000m 発走11:20
(美浦)
ペンティメント
→111秒6 7/31・伴【ダ/中】
ボエーム
→112秒6 8/21・坂口【ダ/-】
ニシノリアリティ
→112秒5 10/2・江田勇【ダ/-】
(栗東)
カールスタード
→100秒4 9/18・小牧加【ダ/中】
ビリオネアボーイ
→100秒9 9/25・小牧加【芝/-】
メイショウコガシラ
→102秒7 10/2・森一【ダ/中】
月曜の東京で初障害戦を迎えるのは6頭です。
嘉藤貴行厩舎は、日曜日も京都でブラックバラードを入障させますが
月曜日も東京でペンティメントが初障害戦を迎えます。
父のレッドファルクスはスプリンターズステークスを連覇しました。
種牡馬入りし、産駒が障害戦を走ったのは2頭。
ピンポイントドローとエレガントウインクで
前者は4戦目で障害未勝利を勝ち上がりました。
4歳牡馬のボエームはデビュー後にJRAでは勝ち星を挙げられず盛岡に移籍。
7戦2勝の戦績を残してJRAに再転入をしました。
JRAでは転入前も後も、石栗龍彦調教師が管理しています。
テイエムナイスランやコルドゥーンといった障害のOP馬もいますが
厩舎最後の障害戦の勝利は2024年9月、コルドゥーンが勝った障害未勝利まで
さかのぼることになります。
このレースで石栗厩舎はジーティーオウジャ(障害4戦目)との2頭出しです。
ニシノリアリティも期間内で勝利を挙げられずに、地方に転出。
門別で5戦2勝としてJRAに再転入。こちらもJRAでは一貫して
田村康仁調教師が管理をしています。
父のSaxon Warriorの産駒が障害戦を走るのはニシノリアリティが初です。
試験は田村厩舎に所属している江田勇亮騎手が合格させましたが
レースでは五十嵐雄祐騎手が騎乗予定です。
シルクレーシングで1口8万円で募集されたカールスタード。
デビューは栗東の吉岡辰弥厩舎からでしたが、この入障のタイミングで
武幸四郎厩舎に転厩となりました。
開業以来、武幸四郎厩舎は障害ではミヤジタイガで2勝を挙げていますが
これは岩本市三厩舎から引き継いだ馬。
自厩舎で馬を作って入障させての障害戦勝利はまだありません。
鞍上は小牧加矢太騎手が予定されていますが、小牧騎手が土曜日にのる
シークも初障害馬。土日とも初障害馬に騎乗となります。
American Pharoah産駒の外国産馬のビリオネアボーイ。
障害試験はカールスタード同様に小牧加矢太騎手が受験して合格。
こちらのビリオネアボーイはレースでは小坂忠士騎手が騎乗します。
管理するのは新谷功一調教師。2020年に開業して以来、まだ障害戦では
勝ち星を挙げていません。サンライズアキレスの3着2回が最高着順。
通算でも0-0-2-14と、出走機会もこれまで16回しかありません。
障害戦に積極的な厩舎ではありませんが、どんな結果になるでしょうか。
平地で26戦3勝、2着4回、3着2回だったメイショウコガシラ。
管理する本田優調教師は初めて勝利した重賞は
2008年、バトルブレーヴで勝った小倉サマージャンプでした。
また、2015年には京都ジャンプステークスでダンツミュータントで
森一馬騎手で制しています。その後もナギサとのコンビで3勝しており
本田厩舎の障害戦の主戦騎手となっています。
メイショウコガシラの障害試験も、森一馬騎手で受験して合格しています。
日曜日の夜は凱旋門賞が行われ、今年も日本馬3頭が遠征。
ビザンチンドリームの5着が最先着という結果でした。
レース直前から雨が降り始め、ゴールする頃には止んだりと
天候も目まぐるしく変わり、人馬とも大変だったと思います。
まずは無事に帰国してもらいたいです。
障害戦は土曜日にOP平場、日曜日は未勝利戦が行われました。
・10月5日(日)東京4レース ダ3000m
(美浦)
ピコイチ
→10人気/14着
(栗東)
ウォーターリーダー
→7人気/11着
勝ちタイム:3分26秒5(晴・芝:良/ダート:良)
1番人気のプラチナトレジャーが3馬身差をつけての勝利でした。
前走は2着でしたが、負けたジオフロントは前日の土曜日のOP戦1着。
OPでも勝ち鞍を挙げた馬の2着なら、未勝利クラスでは順当勝ちでした。
国枝栄調教師は、障害レースは今年の2勝目。
3月のガンダルフ以来の勝利でしたが、その時と同じく
鞍上は伴啓太騎手でした。
障害5戦目、5番人気のタイセイジャスパーが2着でした。
障害試験に合格させたのは上野翔騎手。初障害戦こそコンビを組みましたが
それ以降の3戦は違う騎手でレースに臨みました。
久しぶりの上野騎手とのコンビが良かったのか、折り合いも付いていましたし
最後までしっかり力を出し切れた一戦でした。
3着は2番人気のファベル。
中山戦でも2着、今回が3着と本場の固定障害で連続好走となりました。
飛び負けていませんでしたし、何より飛越が上達しています。
脚も最後までしっかり使えていましたし、次も上位争いだと思います。
3番人気のネイチャーシップは4着でした。
6月の東京戦は1番人気に支持されたものの落鉄の影響もあり5着。
そこからの久しぶりの実戦でした。力は出せたものの
勝ち馬からはコンマ8秒差。大崩れはしませんが、勝ち切るまでには
もうワンパンチが必要かもしれません。
暦は10月になり、週末には凱旋門賞もあります。
今年も日本の馬が出走し、馬券の発売も行われます。
慣れない環境で走るだけでもすごいことなので
いつも以上に無事を願いながら、レースを観たいと思います。
障害戦は今週からは第4レースに戻る番組になっています。
土日とも東京競馬場で行われます。
土曜はOP平場戦、日曜は未勝利戦となります。
・10月5日(日)東京4レース ダ3000m 発走11:35
(美浦)
ピコイチ
→112秒0 7/24・坂口【ダ/-】
(栗東)
ウォーターリーダー
→102秒3 9/25・難波【ダ/短】
初障害馬は東西から1頭ずつの、計2頭です。
ピコイチは大井の澤佳宏厩舎からデビューしたのは2023年6月。
その翌年に道営の田中淳司厩舎、園田の長倉功厩舎と所属を変えて
今年の6月にJRAに転入してきました。
父のヘニーヒューズの産駒は障害戦はあまり得意ではないようで
最後に勝ったのは2020年のレンジストライクまでさかのぼります。
産駒の出走そのものは一定数あり、9月もエクロジャイトが入障し
中山での初障害戦は6着でした。
安田隆行厩舎からデビューしたウォーターリーダーでしたが
厩舎の解散に伴い、藤野健太厩舎に移籍をしました。
先週もイーサンバーニングを初障害戦に使った藤野厩舎でしたが
そちらは障害試験もレースも小野寺祐太騎手でした。
今回のウォーターリーグは難波剛健騎手が障害試験から乗っており
レースも騎乗予定ですが、藤野厩舎の馬に難波騎手がレースで乗るのは
今回が初めてとなります。