美浦:0.0.0.10
栗東:0.0.0.8

4月のまとめです。
対象としているのは、中山・阪神・京都の主場で行われた未勝利戦。
4/5~4/27に行われた、計5鞍となります。

東西問わず、馬券圏内に来た初障害馬はゼロでした。

一般的に言われているのは、主場4場(東京・中山・京都・阪神)は
固定障害で、障害も大きい。
一方でローカル(福島・新潟・中京)は置き障害で難易度は低い。
小倉はローカルですが固定障害で水濠障害もあり、特殊とされています。

5月の障害戦は、新潟での集中開催となります。
また、暑熱対策で朝1レースに組まれる日も出てきます。
ローカルでの開催となると、初障害馬の成績も変わってくると思うので
注意しておきたいと思います。

2025年4月末までの障害騎手の上位をまとめておきます。

1位
高田 潤騎手   (8-4-1-1-3-6)
2位
小牧 加矢太騎手 (5-4-6-6-4-10)
3位
石神 深一騎手  (4-0-0-2-4-23)
4位
森 一馬騎手   (3-5-3-2-1-16)
5位
上野 翔騎手   (3-4-6-3-3-19)


高田騎手は「着外」より「1着」の数が多いという
驚異的なペースで勝ち星を積み重ねています。
単純計算ですが、このままなら20勝を超える可能性もあります。

また、石神騎手は2着・3着がないという、こちらも特異な結果に。
馬単や3連単の頭として腹をくくって固定する買い方も
アリかもしれません。

5月以降も、全ての人と馬が無事にレースを終えられることを
願いながら、競馬を楽しみたいと思います。

27日の香港で行われた、クイーンエリザベス2世カップで
リバティアイランドが競走中止。残念ながら予後不良となりました。
2歳G1だけでなく、3歳クラシックも勝利して、三冠牝馬に。
その強さには驚かされましたし、ジョッキーカメラが導入された直後で
川田騎手の「お嬢さん」と呼び掛ける内容も話題となりました。

常に競馬は、こういった事故が一定の確率で起こってしまうと
改めて思い知らされました。
平地・障害問わず、無事にレースを終えて厩舎に帰ることは大変であり
大切なことだと感じました。
リバティアイランドの強さ、すごさは語り継いでいきたいと思います。

当Blogでは、日曜日の未勝利戦を振り返ります。


・4月27日(日)京都4レース ダ2910m
(美浦)
バンクサイド
→10人気/6着
(栗東)
ユウトザキンパツ
→9人気/11着
スズカハービン
→8人気/4着
レッドファーロ
→2人気/12着

勝ちタイム:3分21秒3(晴・芝:良/ダート:良)

初障害馬が馬券には絡むことはありませんでした。

勝ったのは6番人気、障害2戦目のアルマーザアミールでした。
中山での初障害戦は3秒近く離された9着。
それでも2戦目の変わり身があり、勝ち上がりました。
飛越は問題ありませんでしたし、上積みが大きかったようです。
サトノダイヤモンド産駒は今年になってサンデーヒーロー、
ダイスアローリングに続いて、3頭目の勝ち馬となりました。

2着は3番人気のトゥラッタッタでした。
冬の小倉で2戦し、今回は京都への遠征競馬となりました。
その影響か、馬体重は16キロ減。それを見て狙いを下げてしまいました。
早め早めの積極策で、渋太く粘りましたが最後は息切れ。
それでも一戦ごとにレースぶりは良くなっていますが、次走は馬体重に
注目したいです、これ以上、減るようでは少し心配です。

単勝2.1倍の1番人気に推されていたゲインサポートは3着でした。
障害初戦だった4走前こそ9着と大敗しましたが、それ以降は連続して馬券圏内に。
今回も勝ち馬とはコンマ6秒差でした。
飛越はレースのたびに上手になっているので、次も上位争いは可能だと思います。

今回8着に敗退したアニージョは昨年夏、8月に走った初障害戦以来となる
障害2戦目でした。去勢手術明けで馬体も大きく減らしていました。
特筆すべきは、その初障害だった8月の新潟戦です。
8月25日に行われた8頭立ての未勝利戦ですが、すでに6頭が未勝利を卒業。
詳細はレース結果を確認して頂きたいですが、アニージョに負けた馬も
未勝利を勝ち上がっている馬もいます。
能力はあるはずなので、数戦は追いかけたいと思います。

今週から主場の開催は東京と京都に替わります。

この土日はG1競走は行われませんが、日曜日の香港でのG1競走が
馬券発売されます。
遠征している日本馬にも、頑張ってもらいたいです。

障害戦は今週は土日とも京都での開催。
土曜日はOP平場、日曜日は未勝利戦が行われます。


・4月27日(日)京都4レース ダ2910m 発走11:30
(美浦)
バンクサイド
→116秒7 4/2・上野【ダ/-】
(栗東)
ユウトザキンパツ
→102秒0 4/3・西谷誠【ダ/-】
スズカハービン
→103秒2 4/10・難波【芝/中】
レッドファーロ
→102秒1 4/10・西谷誠【ダ/長】

2022年10月に、竹内正洋厩舎からデビューしたバンクサイド。
JRAで6戦した後に、地方競馬へ移籍。
盛岡・水沢で5戦、その後大井で11戦を走った後にJRAに再転入。
デビュー時と同じく、竹内正洋厩舎に戻っての初戦が入障戦です。
試験は上野翔騎手で合格をしましたが、レースでは伴啓太騎手が騎乗予定。
竹内調教師の馬に伴騎手が騎乗するのは、障害戦では初となります。

ユウトザキンパツは平地の未勝利クラスで2着と3着が1回ずつありましたが
勝ち上がれなかったことで、入障となります。
父トゥザワールドは重賞勝ちこそG2の弥生賞のみでしたが
皐月賞や有馬記念で2着に好走したことで種牡馬入り。
現在は用途変更で乗馬となっていますが、限られた産駒から
昨年はケンアンビシャスとゴールドブリーズが障害戦で勝ち上がりました。

スズカハービンは平地で21戦2勝、2着2回という成績でした。
兄のスズカデヴィアスは2018年の新潟大賞典を勝っただけでなく
オーストラリアで6戦し帰国。その後に入障して初障害戦を勝利。
平地でも障害でも勝利を挙げた二刀流でした。
また一番上の兄、ラスカルトップも障害を4戦走りました。
勝ち鞍こそありませんでしたが、全て掲示板に載りました。
この馬はどんな走りをみせるでしょうか。

父ハーツクライのレッドファーロは平地で4勝を挙げました。
所属する松永幹夫厩舎では、かつてJ・G1で2着があったブラゾンダムールが
居ました。その時の主戦騎手だった西谷誠騎手が試験から騎乗しており
レースでも乗る予定となっています。
西谷誠騎手は、障害戦の通算勝利数が現在198勝となっています。
あと2つで区切りの勝利になります、そこに近づけるでしょうか。

春の大一番、中山グランドジャンプが終わりました。
最後の直線の置き障害でアクシデントが発生してしまいました。
全馬完走とはなりませんでしたが、勝ったエコロデュエルと草野太郎騎手は
悲願のJ・G1勝利となりました。ジョッキーカメラも公開されています、
ぜひご覧になって頂きたいです。

日曜日は阪神競馬場で未勝利戦が行われました。
そちらを振り返りたいと思います。


・4月20日(日)阪神4レース ダ2970m
(美浦)
シュウズダイヤ
→14人気/14着
デスティネ
→11人気/11着
マイネルクロンヌ
→9人気/13着
(栗東)
ロードプレジール
→4人気/7着

勝ちタイム:3分24秒6(曇・芝:良/ダート:良)

初障害で馬券に絡んだ馬は居ませんでした。

1番人気に支持されたテイエムマジックが人気に応えて未勝利を勝ちました。
スタートは一息でしたが、それも想定の範囲内だったようで
「1周目はリズム重視、2周目から動ていく」
という作戦を難波剛健騎手は考えたようで、勝負どころからもしっかり
伸びて完勝でした。最後のダートコースを走るのも良かったようです。

2番人気のタマモエースが2馬身半差の2着となりました。
襷で押し上げて2番手へ。後続に突かれて位置を下げる場面もありましたが
早めに動いて、勝ちにいくレースをしていました。
3着馬には詰められましたが、バテたわけではなく自身も伸びていました。
未勝利戦なら、もう順番待ちといえるかもしれません。

急遽の乗り替わりで高田潤騎手が騎乗したネイチャーシップが3着でした。
順回り・逆回りともインコースで脚を上手く溜めての追走。
最後は外に出して良い伸び脚を見せました。
突発的な乗り替わりでも、力を出せた一戦になりました。

次走で狙ってみたいと思ったのは5着だったメネラオス。
今回は障害4戦目でしたが、一戦ごとに勝ち馬からの着差を詰めています。
初障害戦こそ5秒以上、離されましたがそこからは3秒4、2秒0として
今回は勝ち馬からは0秒7差としました。鞍上の森一馬騎手も
「一戦ごとに学習して成長している」
とコメントしており、そろそろ次は馬券圏内に来るかもしれません。

今週は3歳牡馬クラシックの第一弾、皐月賞があります。
もちろんそちらも楽しみですが……。

年に2回のJ・G1、中山グランドジャンプを心待ちにしていました。
連勝中の馬もいれば、過去にJ・G1を勝った馬もおり多士済々。
J・G1に限った話ではありませんが、全ての人馬が無事にレースが終わることを
願いながら、楽しみたいと思います。

日曜日は阪神で未勝利戦が組まれています。
いつも通りこちらのBlogでは、その日曜日の初障害馬を深堀りします。


・4月20日(日)阪神4レース ダ2970m 発走11:25
(美浦)
シュウズダイヤ
→117秒4(良)12/25・上野【ダ/-】
デスティネ
→116秒4(良)1/16・草野【ダ/-】
マイネルクロンヌ
→112秒3(良)3/26・五十嵐【ダ/中】
(栗東)
ロードプレジール
→99秒8(良)12/26・西谷誠【芝/長】

関西圏での障害未勝利戦ですが、初障害馬は関東馬の方が多くなりました。

シュウズダイヤは平地で4戦しましたが、勝ち上がれずに入障となります。
上野翔騎手が障害試験に合格させましたが、レースでは井上敏樹騎手が騎乗予定。
管理する戸田博文調教師の馬に井上騎手が障害戦で騎乗するのは初となります。
オルフェーヴルの産駒はトゥルボーやロスコフなど重賞勝ち馬を

複数、輩出しています。この馬はどんな走りをするでしょうか。

デスティネは牡8歳、2019年に大井でデビューし、翌年はブルーバードカップに勝利。
47戦を消化して、昨年末にJRAに転入。年明けに試験に合格しています。
父はリアルインパクト。この産駒の障害戦での成績は1勝。
2023年4月にトライフォーリアルが勝ち上がっています。
デスティネの妹であるクリノヴィーナスも難波剛健騎手を背に
障害戦を3戦走りましたが、勝ち星は挙げられませんでした。

マイネルクロンヌは2019年に手塚貴久厩舎からデビューしましたが
2020年の秋に青木孝文厩舎に移籍しています。
父オルフェーヴル、母ナナヨーティアラという血統。
2020年の福島記念を制したバイオスパークの全弟になります。
オルフェーヴル産駒が阪神コースの障害戦に直近で出走したのは
2024年3月の未勝利戦、イクスプロ―ジョンが2着しています。

ロードプレジールの母は2014年のクイーンステークスを制したキャトルフィーユ。
妹は昨年のターコイズステークスを勝利し、先日の阪神牝馬ステークスも2着した
アルジーヌという血統です。
管理する中内田充正調教師の障害戦の主戦は西谷誠騎手で
ロックユーやダノンジャッカルなどに騎乗しています。
このコンビでの最後の勝利は2024年1月のヴァリアメンテ。
それ以来の勝利となるでしょうか。