16日の土曜日は新潟で障害重賞、新潟ジャンプステークスがあり
障害5勝目となったインプレスが勝利しました。
春のJ・GⅠでも3着と好走しており、1番人気に応えました。
全8戦、全てで手綱を取る小牧加矢太騎手はこの新潟での重賞は
2年連続で制覇となりました。

こちらでは、日曜日の未勝利戦を振り返ります。


・8月17日(日)新潟1レース 芝2850m
(美浦)
ロードヴァレンチ
→4人気/7着
スラーヴァ
→13人気/12着
ダークンストーミー
→8人気/中止
ポッドエルマー
→10人気/8着
(栗東)
コパノニコルソン
→7人気/10着
ソルアマゾン
→11人気/3着

勝ちタイム:3分07秒9(晴・芝:良)

初障害馬は6頭でした。馬券圏内に来た馬もいました。

障害6戦目だったアルデドゥオーモが勝ち上がりました。
これまで手綱を取ってきた五十嵐雄祐騎手から伴啓太騎手へ
乗り替わり、さらに初の置き障害戦となりましたが
難なくクリア。ラストはクビ差、差し切っての勝利でした。

2着は1番人気のネロコルヴィーノでした。
途中からハナに立つ展開となり、早めに目標にされる形でしたが
初戦同様に、今回も巧い飛越を見せていました。
次走も上位争いは必至とみます。

初障害ながら3着に好走したソルアマゾン。
単勝180倍超、11番人気の低評価を覆す走りでした。
正直、障害試験の内容などから買える要素は見つけられませんでした。
良馬場で101秒台の試験タイムは、ごく普通のもの。
平地では1勝クラスに昇級後は2ケタ着順ばかり。
これが障害戦の面白さでもあり、難しさだと感じました。

7着ロードヴァレンチも初障害でしたが、勝ち馬からは1.4秒差でした。
飛越は上手でしたし、4番手と前付けもできていました。
まだリキんで走っている場面もあったので、障害のペースに慣れてくると
未勝利での勝ち負けはできると思います。
3戦目になると人気になるかもしれないので

次の《障害2戦目》で狙いたいです。

今週は土曜日に新潟ジャンプステークスが行われます。
暑熱対策で2023年は午前の4レースに組まれましたが
昨年と同じように、今年も夕方5時前の第9競走に組まれます。

日曜日の未勝利戦は朝の1レースに行われます。
こちらは発走は午前9時45分。買い忘れないようにしたいと思います。


・8月17日(日)新潟1レース 芝2850m 発走09:45
(美浦)
ロードヴァレンチ
→114秒5 12/18・草野【ダ/中】
スラーヴァ
→116秒7 5/15・坂口【ダ/-】
ダークンストーミー
→111秒9 7/24・上野【ダ/短】
ポッドエルマー
→111秒9 7/24・水沼【芝/-】
(栗東)
コパノニコルソン
→101秒1 8/7・小牧加【ダ/中】
ソルアマゾン
→101秒8 8/7・難波【ダ/中】

今週の初障害馬は関東馬4頭、関西馬2頭の計6頭です。

2021年7月の新潟でデビューしたロードヴァレンチ。
新馬戦でシンガリ負けを喫するとすぐに去勢されて騙馬に。
効果がありその後、平地では4勝を挙げる活躍をしました。
障害試験は昨年12月に合格しましたが、合格後も平地を2戦走り
このタイミングでの入障となります。

2023年9月に、石毛善彦厩舎からデビューしたスラーヴァ。
その後、同じく美浦の村田一誠厩舎に転厩しましたが
期間内でJRAで勝利を挙げられず、地方競馬へ転出。
その後、今年の1月に再度JRAに戻り、高橋文雅厩舎に所属しています。
父はシャンハイボビー。これまで産駒は2頭が入障しています。
シンティエンディーが3戦、ネイキッドが1戦して、全て着外です。

ダークンストーミーは平地で20戦2勝を挙げた、サトノアラジン産駒。
その2勝はどちらもダートの1200m戦でした。
管理する小笠倫弘調教師は過去にトゥルボーで障害重賞を2つ勝っています。
また、今年2025年は障害OPをブリエヴェールで1勝しています。

デビューから3戦は関西の大久保龍志厩舎に所属していたポッドエルマー。
近2走は美浦の加藤和宏厩舎に移籍をして出走していました。
障害試験から所属の水沼元輝騎手が稽古をつけており、レースでも騎乗予定です。
水沼騎手が最後に障害戦を勝利したのは、2024年2月の小倉での未勝利戦。
1年以上、勝利から遠ざかっていますが、この馬の走りはどうなるでしょうか。

ソフィアルージュの12番仔として誕生したコパノニコルソン。
異父兄のトップエトワールは障害を3戦走りました。
最高着順は2着でしたが、コパノニコルソンの走りはどうなるでしょうか。
管理する宮徹調教師と小牧加矢太騎手のコンビはこれまでは
ホウオウエクレール1頭だけ。(0-4-2-1)と勝ち切れていませんが
コパノニコルソンとのコンビも楽しみです。

ソルアマゾンを出走させるのは、2023年に開業した小栗実調教師。
これまで障害戦ではメルテミアでの1勝のみとなっていますが
この馬はもともと鈴木孝志厩舎で障害試験に合格していました。
小栗厩舎は今年1月に障害試験に合格し、2月の小倉での障害未勝利に
ミグラテールを出走させましたが、競走中止となりました。
厩舎としての障害戦出走は、それ以来となります。

8月、盛夏の時期を迎えていますが地域によっては大雨による
甚大な被害に見舞われている場所もあります。
被災された方にはお見舞い申し上げます。

先週の競馬は3歳限定のダート重賞はドンインザムード号が。
そしてサマースプリントシリーズのG3戦はインビンシブルパパ号が
それぞれ勝ち上がりました。秋への飛躍が楽しみになりました。

障害戦は土曜日にOP平場戦。日曜日に未勝利戦が
どちらも中京競馬場で行われました。
日曜日の未勝利戦を振り返ります。


・8月10日(日)中京1レース 芝3000m
(美浦)
ショウナンハクウン
→6人気/10着
アドミラブルエース
→7人気/5着

勝ちタイム:3分19秒3(曇・芝:良)

2番人気のディープレイヤーが6戦目で未勝利を卒業しました。
道中は2番手を追走して、飛越も問題ありませんでした。
良い手応えで最終コーナーを回って、危なげない勝利。
ただレース中に鼻出血を発症しており、出走制限がかかります。
一息入れての立て直しになると思いますが、今回のレースは
とても上手に立ち回っていました。

ハナを切って逃げ粘った3番人気のレッドファーロでしたが
こちらも鼻出血を起こしていました。
こちらも来月10日までの出走制限となります。
それでも3着以下の後続には8馬身差をつけました。
次も未勝利戦であれば、上位争いは間違えなさそうです。

障害2戦目のミラキュラスドラマが3着。
飛越は前走より巧くなっていました。スムーズに飛べていましたし
前半は脚を溜めて、ラストはしっかりと伸びてきました。
次走も引き続き小野寺祐太騎手が継続騎乗となれば
楽しみな存在だと思います。

人気を集めたラズルダズルは6着でしたが度外視できる内容でした。
2周目の向こう正面の飛越の際に着地でバランスを崩してしまい
鐙が外れるアクシデントがありました。もともと力はある馬、
今回の着順の影響で次走で人気が落ちるようなら積極的に狙いたいです。
 

次の週末、暦は山の日も含めた3連休となります。
3連休どころか、夏休みとして長期のお休みという方も
多いかもしれませんね。お休みの方も、お仕事の方も
暑さ対策をしっかりして過ごしましょう。

競馬は土日で開催で、障害戦は今週は2鞍。
土曜はOP平場戦、日曜は未勝利戦で、どちらも1レースです。


・8月10日(日)中京1レース 芝3000m 発走09:35
(美浦)
ショウナンハクウン
→119秒5 6/12・上野【ダ/短】
アドミラブルエース
→111秒6 7/31・大江原【ダ/-】

初障害馬は2頭、どちらも関東馬です。

2022年のデビュー時は加藤士津八厩舎からデビューした
ショウナンハクウン。すぐに転厩となり、美浦の大竹正博厩舎に
所属して平地では1勝を挙げています。
この馬の2代母はラヴズオンリーミーで叔父にリアルスティール、
プロディガルサン。そして叔母にはラヴズオンリーユーという
良血馬がズラリと並びます。
大竹調教師と上野翔騎手のコンビはアランデルで2勝しています。

ホッカイドウ競馬で2021年にデビューしたアドミラブルエース。
その後は南関東に移籍をして、2025年3月にJRAに転入。
平地を2戦使っての入障となります。
父はワールドエース。これまで障害戦で勝ち上がった産駒は
タマモナセバナル、ワールドスケール、タマモエースの3頭。
そのうちワールドスケールはOP平場も1勝しています。
また、タマモナセバナルは2021年の夏の小倉での初障害戦で
勝利しました。アドミラブルエースの初戦はどうなるでしょうか。

8月に入って関東では気温が40℃を超える場所も多く
まさに灼熱の暑さとなっています。
かと思えば北海道や東北地方では、記録的な雨のニュースも。
どんどんこの国の気候は熱帯化してるような気がします。
この時期に競馬を楽しめるのは大変ありがたいですが
人も馬も、安全を最優先で進めていってもらいたいです。

先週の障害戦は計3鞍行われましたが、未勝利の2鞍を振り返ります。


・8月2日(土)新潟1レース 芝2850m
(美浦)
ザロック
→7人気/13着
ダノンロッキー
→6人気/6着
ブライテストドーン
→12人気/10着
コガクボウ
→14人気/12着

勝ちタイム:3分02秒8(晴・芝:良)

障害3戦目のロードプレイヤーが勝ち上がりました。
安心して見ていられる飛越で2周目の向こう正面から押し上げて
逃げ馬を捕まえに行く積極策でした。
5馬身差の快勝、勝ちタイムも上々でした。
父グレーターロンドンの産駒はサンマルグレイトに続いて
障害戦2勝目となりました。

1番人気のホウオウエクレールが2着でした。
好スタートでゲートを出て、一旦は抑えましたが1周目のスタンド前で
一気にハナに立つ、強気のレースぶりでした。
障害初戦こそ9着と大崩れしましたが、それ以降は2着4回、3着2回と
全て馬券圏内を守っています。その2着・3着に負けていても
その着差は全て1秒以内。あと足りないのは運かもしれません。

3着はヴラディアが入りました。
2周目の向こう正面で危ない飛越があり、位置を下げる場面もありましたが
最後はしっかり伸びて3着を確保しました。
もともとは初障害戦から3着とセンスがあるのは間違えないですが
時に掲示板を外すような負けもある馬。
まだ全幅の信頼を置くのは危険な気がします。

4頭いた初障害馬で、最先着をしたのは6着のダノンロッキーでした。
飛越は悪くありませんでしたし、2周目3コーナーの手応えは「お?」と
思わせるものでした。最後の直線も伸びており、次に期待が持てる
内容に見えました、次は積極的に狙ってみたいです。


・8月3日(日)新潟1レース 芝2850m
(美浦)
スズカコテキタイ
→8人気/13着
ケイアイカラキア
→14人気/12着
ルドヴィクス
→3人気/1着

勝ちタイム:3分05秒6(晴・芝:良)

初障害のルドヴィクスが1秒9の大差をつけての勝利となりました。
離れた2番手を追走、持ったままで4角先頭、そのまま押し切りました。
「今日は楽な競馬をし過ぎた」
と鞍上の上野翔騎手に言わせるほどの楽勝でした。
飛越も安定していました、先々は大きいところも期待できる走りでした。

2番人気のサニーオーシャンが安定した飛越を見せて2着でした。
レースぶりは悪くないですし、今回は相手が悪かった、という内容でした。
気性の悪さを見せなくなったことで安定感が出てきました。
次も要注意の1頭です。

3着は12番人気のグローリーアテインでした。
今回は障害戦は3戦目。初戦こそ勝ち馬から12秒近く離されましたが
レースに慣れが出てきて、今回は流れに乗れていました。
脚を上手に溜めて追走できました。
金子光希騎手が障害戦ではずっと手綱を取っています。
次も継続騎乗となると、心強いと思います。

1番人気のコンクエストは大差でのシンガリ負けでした。
3コーナーで不利を受け、また鼻出血もあり、今回は全く良いところが
出せないまま終わってしまいました。
出走制限の処分も下されました、立て直しての巻き返しに期待します。