先日はカムチャツカ半島の地震の影響で
日本の多くの場所で津波警報や注意報が出ました。
大なり小なり、影響を受けた方も多かったと思います。
また、暑さが厳しい日が続いています。
夏、真っ盛りですが関東地方は週末に台風の予報が。
東北地方では水不足が心配されていますが
でも台風の勢力が強すぎると、河川の氾濫なども心配になります。
何事も、ほどほどが良いのですが……。
今週も障害戦は土曜日に2鞍、日曜日に1鞍。
未勝利戦は土日の1レースに組まれていますが
今週の初障害馬は美浦所属の関東馬のみ、となっています。
・8月2日(土)新潟1レース 芝2850m 発走09:45
(美浦)
ザロック
→114秒4 11/27・石神深【ダ/中】
ダノンロッキー
→114秒8 6/5・五十嵐【芝/-】
ブライテストドーン
→113秒1 7/10・草野【ダ/マ】
コガクボウ
→115秒2 7/17・草野【ダ/-】
初障害馬は4頭です。
ザロックは昨年11月に障害試験に合格。
その後も平地のレースを使われ続け、今年の年明け初戦のレースでは
11番人気で2着という結果も残しています。
父はダートで名を馳せたコパノリッキー。
産駒はこれまで2頭(スナークユウマとファーストリッキー)が入障して
3回出走していますが、まだ馬券圏内に来たことはありません。
ダノンロッキーを管理する、萩原清調教師。
かつてはロジユニヴァースでダービートレーナーにもなりました。
1996年の厩舎開業以来、障害戦は15勝を挙げていますが
今年はすでにスコラーリで障害未勝利を勝っています。
ダノンロッキーの障害試験は五十嵐雄祐騎手で合格をしていますが
レースでは大江原圭騎手が騎乗予定。
大江原騎手が萩原厩舎の馬に乗るのは、おそらく初となります。
平地で19戦1勝という成績を残したブライテストドーン。
父はマインドユアビスケッツ。
この産駒は、障害戦ではまだ勝ち馬を輩出していません。
また、管理する田島俊明調教師と草野太郎騎手のコンビは
2023年3月以来となります。
コガクボウは3歳馬。平地では4戦しましたが、全て2ケタ着順。
このタイミングで入障となりました。
父はサドラーズウェルズ系のノーブルミッション。
こちらの産駒が障害戦を走るのは、このコガクボウが初めてとなります。
・8月3日(日)新潟1レース 芝2850m 発走09:45
(美浦)
スズカコテキタイ
→113秒5 5/15・伴【ダ/短】
ケイアイカラキア
→116秒9 7/10・五十嵐【芝/-】
ルドヴィクス
→112秒3 7/10・上野【芝/中】
参考
(再)ラパンラピッド
→111秒4 7/17・坂口
日曜日の未勝利戦の初障害馬の3頭は、関東馬です。
平地で6勝を挙げたスズカコテキタイ。
1勝クラスからOP特別まで4連勝するなど、ダート短距離で活躍しました。
この馬の異父兄のシゲルサファイアは障害を2戦、使われました。
その2戦ともシンガリ負けでしたが、弟のこの馬には兄の分まで
障害で好走できるでしょうか。
昨年の8月、新潟での新馬戦でデビューしたケイアイカラキア。
6戦平地を走りましたが、入障となりました。
試験は五十嵐雄祐騎手で合格しましたが、レースでは江田勇亮騎手が騎乗します。
また、ミスターメロディの産駒が障害戦を走るのも、この馬が初めてです。
ルドヴィクスは2020年8月、新潟でのデビューを含め平地で3勝を挙げました。
管理する久保田貴士調教師で障害馬といえば、ロスコフやケンアンビシャスなどの
名前が挙がります。騎手では草野太郎騎手や五十嵐雄祐騎手との関係性が強いですが
今回、手綱を取るのは上野翔騎手。試験からコンタクトを取っていますが
上野騎手がレースで久保田厩舎の馬に乗るのは、初めてかと思われます。
参考までに、ラパンラピッドも7月に障害試験の再審査を受けて合格。
時計は111秒台というものでした。
前走の5月の新潟戦で初障害戦を迎えましたが、前進気勢を欠いて競走中止。
平地調教を含む、障害調教再審査明けが日曜日のレースとなります。
夏競馬も後半戦に突入。
新潟と中京では、暑熱対策の《長い昼休み》が導入されました。
どのように過ごすかは人それぞれ。
これまでどおりのタイムスケジュールで開催される札幌を買う人や
現地(競馬場)に行った人はそこでのイベントに参加をしたりと
いろんな過ごし方があったようです。
障害戦も土曜日は1レースと9レースでの施行というのは
新鮮な感じがしました。
土日とも1レースに組まれた、未勝利戦を振り返りたいと思います。
・7月26日(土)中京1レース 芝3000m
(美浦)
カイタロー
→11人気/中止
(栗東)
ネロコルヴィーノ
→7人気/2着
勝ちタイム:3分17秒0(晴・芝:良)
勝ったのは3番人気のヘザルフェンでした。
初障害だった前走の6月の東京戦で10着からの巻き返し。
2周目の3コーナーあたりで一瞬、離されたようにも見えましたが
最後は上がり最速の脚を使って差し切り勝ち。
飛越も2戦目で上手になっていましたし、勝ちタイムも上々でした。
初障害だったネロコルヴィーノが2着に入りました。
試験タイムは特筆すべきものではありませんでした。
レースでの飛越も上手なものと雑なものが混ざっており
「よくこれで2着に来た」
というのが正直な感想でした。裏を返せば飛越はもっと巧くなる
可能性も秘めており、次も怖い1頭です。
3着は4番人気のレッドファーロ。
レース前は置き障害を不安視する声もありましたが
いざレースにいってみると、違和感なく飛んでいましたし
しっかり最後まで脚を残していました。
この日で障害戦は4戦目、レースも上手になってきました。
単勝オッズ1.5倍と圧倒的な1番人気に推されたフェーングロッテン。
この日の飛越に力強さがなく、勝負どころでも反応がイマイチ。
最後は伸びてはいるものの、勝ち馬から1秒4差の5着まででした。
平地での重賞での好走歴もあるので、障害4戦全てで1番人気になる
人気先行のイメージもあります。
展開や流れが向かなかった、とも思えますが次は嫌ってみるのも
妙味ありかもしれません。
・7月27日(日)中京1レース 芝3000m
(美浦)
リゼレインボー
→13人気/11着
ホウオウフウジン
→11人気/14着
ダイシンネイビー
→12人気/13着
エメラルドラグーン
→14人気/12着
勝ちタイム:3分19秒0(晴・芝:良)
初障害馬で馬券に絡んだ馬はいませんでした。
単勝オッズ2倍を切る人気を集めたタマモエースが
障害11戦目での初勝利を挙げました。
逃げ馬をマークする位置で、2周目3コーナーから並びかけるも
手応えが良いようには見えませんでした。
それでも最後の置き障害を飛んでから先頭に立って押し切りました。
阪神や小倉を主に使われ、およそ半年ぶりの置き障害でのレースでしたが
飛越を見る限り、固定障害の方が合っているようにも見えました。
2着も2番人気のディープレイヤーでした。
ハナを切ってマイペースに落として、勝ちパターンのようにも
見えましたが惜敗。勝ち馬よりも良い手応えで4コーナーを回っており
チャンスはすぐにやって来そうな内容でした。
4着だったスマラグドスは何ヵ所か良くない飛越がありましたが
それでもラストはよく追い込んできました。
飛びが上手になれば勝ち負けできるレベルだと感じました。
次も引き続き、森一馬騎手が騎乗するのであれば、注目したい馬です。
7番人気で5着と掲示板に載った、タイセイジャスパー。
この日は障害4戦目でしたが、レースを使うたびに飛越は巧くなっています。
初戦と2戦目こそ勝ち馬から4秒近く離されていましたが
難波剛健騎手が乗ったここ2走は、1秒8差と今回は0秒5差と
レースぶりが良くなっています。
関東馬ですが難波騎手と手が合っているのかもしれません。
次走の鞍上が気になります。
今週から新潟・中京、そして北海道では札幌での開催となります。
そして暑熱対策で、新潟と中京では昼休みの時間が長くなり
新潟の最終レースは18時25分発走となります。
それに伴い、障害戦も朝の1レースと、16時45分前後の9レースに
組まれる編成となる日もあります。
ジャンプレースが日に2鞍行われることもありますが
これだけ間隔が空くことも珍しいです。
買い逃しをしないように、気を付けたいと思います。
今週の障害戦は中京競馬場での集中開催となります。
土曜日が早速、1レースと9レースに。
日曜日は1レースに組まれています。
・7月26日(土)中京1レース 芝3000m 発走09:35
(美浦)
カイタロー
→115秒7 6/12・上野【ダ/短】
(栗東)
ネロコルヴィーノ
→105秒0 7/10・小坂【芝/-】
中京競馬場の第1レースの発走は09時35分です。
寝坊しないように気を付けたいと思います……。
その障害戦、初障害馬は東西で1頭ずつ、計2頭です。
平地で19戦2勝の成績だったカイタロー。
その2勝はどちらも中山競馬場でのダート1200m戦でした。
父はキンシャサノキセキ。以前はダイシンクローバーが障害重賞を
勝ったこともありましたが、産駒の障害戦での勝ち星は
2023年12月のウラエウスが最後になっています。
関西馬のネロコルヴィーノは2歳の新馬戦、3歳時の未勝利戦で
馬券圏内に来たことはありましたが、勝ち上がることはできず。
格上挑戦もしましたが、このタイミングでの入障となります。
父はスワーヴリチャード。レガレイラやアーバンシックといった
産駒が活躍していますが、障害戦に関してはこれまで出走したのは
カルマンフィルター1頭だけ。2着が1回ありますが、まだ勝てていません。
父に障害戦の初勝利を届けられるでしょうか。
・7月27日(日)中京1レース 芝3000m 発走09:35
(美浦)
リゼレインボー
→116秒3 5/15・草野【ダ/中】
ホウオウフウジン
→115秒8 5/29・坂口【ダ/長】
ダイシンネイビー
→119秒9 6/12・上野【芝/-】
エメラルドラグーン
→114秒4 7/3・上野【芝/-】
日曜日の未勝利戦の初障害馬の4頭は全て関東馬です。
リゼレインボーは2022年2月の新馬戦でデビュー。
平地で1勝して、入障となります。
管理するのは松山将樹調教師。厩舎として最後に障害戦を勝ったのは
2024年7月のガイフウカイセイです。
また、管理馬が障害戦を走るのは、今年初となります。
栗東の矢作芳人厩舎から2021年12月にデビューしたホウオウフウジン。
2024年に美浦の稲垣幸雄厩舎に移籍しています。
2代母にトゥザヴィクトリーという良血馬。
異父兄のメドウラークは七夕賞と阪神ジャンプステークスと
平地と障害と、どちらでも重賞を勝った二刀流でした。
この馬にも障害戦での活躍の期待がかかります。
父シルバーステート、母ダイシンステルラという血統のダイシンネイビー。
障害試験は119秒台と時計が掛かりましたが、この日の馬場状態は不良。
単純に時計が遅いからダメというわけではありませんが
頭の片隅に置いておきたいです。
管理する戸田博文調教師は、この馬が初障害を迎えることで
今月3頭目の入障馬となります。
エメラルドラグーンは3歳馬。
まだ未勝利戦も残っていますが、入障となります。
試験は上野翔騎手で合格をしましたが、他馬に騎乗するため
こちらのエメラルドラグーンには関西所属の田村太雅騎手が騎乗します。
調べた限り、伊藤伸一厩舎の馬に田村騎手が騎乗したことは
過去10年では見当たりませんでした。おそらく初コンビかと思われます。
美浦:0.0.0.10
栗東:1.0.0.9
今回の集計期間は、6/28~7/20で未勝利戦の5鞍が対象です。
初障害ながら勝利したのは、関西馬のオーロイプラータ。
試験の合格タイムは103秒台と、特段、早いものではありませんでした。
やはり時計の早さと結果は、必ずしもイコールではありません。
オーロイプラータを除くと、この期間で馬券になった初障害馬は
東西問わず、現れませんでした。
5鞍あった未勝利戦で、東西合わせて20頭が出走したので
平均すると、1レースに初障害馬は4頭が出走したことになります。
経験馬(ましてや上位に来たことがある馬)と一緒に走るわけですから
初障害馬には厳しい前提条件があります。
それでもなお、初戦から勝ち負けする馬は素質があると思いますし
何とかそれを見抜けたら……という思いでこちらを続けています。
毒にはならないですが、薬にもなりません……。
予想や買い目は自分で決めるのが楽しい、というのが競馬の本質だと
思っているので、引き続きこちらでは私自身の予想は載せずに
客観的な数値やデータといったものをお伝えしていきます。
次の週末からは、3つの競馬場全てが開催場所が変わります。
北海道は札幌へ。そして障害競走が行われるのも新潟と中京になります。
暑熱対策として、1レースと9レースに組まれる日も何日かあります。
引き続き、この夏も障害戦を楽しんでいきましょう!
海の日を含めた3連休だった方も多かったかもしれません。
土日の中央競馬にプラスして、月曜の祝日も盛岡では
マーキュリーカップが行われました。
新谷功一厩舎のワンツー、いわゆる「親子丼」となりました。
中央競馬だけでなく、地方競馬もPATで手軽に買えるシステムは
ありがたいと、個人的には思っています。
土日に行われた障害戦も、外出先で買えたのはPATのおかげ。
的中はしませんでしたが復習をしっかりやって
次につなげたいと思います(苦笑)
こちらでは日曜日の未勝利戦を振り返ります。
・7月20日(日)福島1レース 芝2770m
(美浦)
リプレイ
→11人気/13着
モズクルードラゴン
→14人気/12着
(栗東)
サウンドブライアン
→10人気/9着
ファベル
→5人気/7着
勝ちタイム:3分06秒4(晴・芝:良)
初障害の馬で馬券に絡んだ馬はいませんでした。
勝ったのは4番人気のマイネルメサイアでした。
2月の小倉戦以来でしたが、その際には鼻出血があり
そこから立て直されての一戦でした。
勝負どころの3コーナー過ぎからジリジリ伸びました。
馬は2022年11月の、平地での磐梯山特別以来の勝利となりました。
1番人気のカイコウは向こう正面から仕掛ける、積極策。
その分、最後が甘くなり差されてしまった感もありますが
2戦目で見事な変わり身を見せました。
この馬を1番人気にした日本の競馬ファンは、馬券が上手いです(笑)
ハナを切ったマルベリーシチーは3着でした。
飛越も問題ありませんでしたし、力は出し切れた一戦でした。
2着馬のカイコウに突かれたことで、展開的に厳しくなりました。
ここまで障害で4戦して、全て騎手が違っていますが
2戦続けて3着ということは、癖のない、乗りやすいタイプかもしれません。
2番人気に推されたセファーラジエルは5着。
中団あたりを追走して飛越は問題ありませんでしたが
ペースが上がっても前との差が詰まらず、位置を守っただけ。
レースぶりに進境が窺えないように感じました。
3歳春にリステッドの勝ちがあり、重賞にも出走経験があるので
名前で売れている面もあるかもしれません。
次も人気するなら、思い切って無印にするのも手かもしれません。