魔法の秘密基地。 -2ページ目

酒と涙

残すところあと2ヶ月。
2011年も気付けばあと少しだ。
そんな事を考えながら久しぶりに芋焼酎を飲んでいる。ぴりりれんこんをツマミに。これが美味い!赤唐辛子&青唐辛子に漬けてあったらしく、当たり前だけど辛い。
しかし目の前の温かい黒霧島は減るはずもなく、ただただ煮えたぎる全身の血を感じながら眠りにつくのだろう。

なにしろ酒なんて飲めないのだから。あーしんど。

今年はよく泣いたな。
毎年そう思っている気がする。去年も、一昨年も、その前も。よく泣く。安い涙を鱈腹流す。どれだけ涙を流せば気がすむのだろう。
混乱だったり、罪悪だったり、後悔だったり、苦しみだったり、悲しみだったり。

今年は最後に嬉しい涙を流したいな。
そして酒が強くなりたいな。無理かな。

町田康

最近町田康を初めて最初から最後まで読んだ。
くっすん大黒。
“告白”を持ってたけど分厚すぎて挫折していた。河内弁なのか?読みにくいし。

結果、面白すぎて告白に手をつけ始めた。
面白い。すげー面白い。なにより熊太郎が自分のように思える。一生懸命頭の中で考えてることはあるけど、いざ口にした時に思考の断片、欠片だから変人扱いされる。それで悩む。読書の楽しみのひとつに“あ!自分だけじゃなかったんだ!”というのがある。低俗な楽しみなのかもしれないけれど。

人生の意味を考えたり、理由を捻り出したり…そういう事は“あ、死ぬのかな”と思った時に初めて考えればいい。途中でうんうん悩むからおかしな事になる。
町田康の小説もそうなのかもしれない。何か学ばなければ、実にせねばと思うと肩透かしをくらう。カバーの内側に“人はなぜ人を刺すのか”的なことが書いてある。
書くな、そんなこと。
考えてしまうやろ。本を読むという行為を今まで少し勘違いしていたかもしれない。
意味を考えるのは超無意味だ。

11月20日にまた会社を辞める。きっと一週間もしたら私は佐賀からいなくなる。
派遣の人が大田区の仕事を勧めてくれた。
親が出ていく前に動物園に行こうとかおかしな事を言う。妹が帰らぬ人になって帰ってくるんじゃないかとかおかしな事を言う。

方言が本当に久しぶりに優しく耳の中で丸くなる。

3月のこと

最近ちゃんと本が読めるようになった。
これから“白痴”を読む。吉本隆明に興味を持った。そして今は徳間書店から出ている、“日本の天皇”を読んでる。安っぽいムック本だけど、無知な自分には教えてもらうことがたくさんある。正直震災が起こるまでは、何故年寄り達がありがたがるのか理解不能だった。
書店に並んでる表紙を見て、何故だかほっとして、何故だか泣きそうになった。

“3月のこと”
小谷美紗子さんの曲だ。ライブで聴いてはいたけど、今YouTubeで聴ける。
綺麗事を言うのは勇気が必要だ。そう思うのは自分がひねくれているからかもしれない。
人間、そんなに綺麗じゃないから何だかむず痒くなるし、イイ人だと思われるのは嫌だ。
しかし、あの時は綺麗事に頼らなければ何もかもが崩壊してしまう気がしていた。
今でもそうだ。
祈りに似た気持ちだ。戦争とは違って明確な敵がいない。
勿論、政治家だとか、電力会社だとかあると思う。だから“敵を作ってしまえば良い”と矛先を向けるのだ。
敵のいない戦いはしんどい。矛先を何処に向けていいか解らない。

この曲を良いという人も、悪いという人も居るだろう。
歌詞に“それでも言い切ろう 最後は心だもの”とある。
言葉や歌が擦り抜けるかもしれないと解って歌った曲だと思う。

それがわかった時、やっぱりまた泣いた。