町田康 | 魔法の秘密基地。

町田康

最近町田康を初めて最初から最後まで読んだ。
くっすん大黒。
“告白”を持ってたけど分厚すぎて挫折していた。河内弁なのか?読みにくいし。

結果、面白すぎて告白に手をつけ始めた。
面白い。すげー面白い。なにより熊太郎が自分のように思える。一生懸命頭の中で考えてることはあるけど、いざ口にした時に思考の断片、欠片だから変人扱いされる。それで悩む。読書の楽しみのひとつに“あ!自分だけじゃなかったんだ!”というのがある。低俗な楽しみなのかもしれないけれど。

人生の意味を考えたり、理由を捻り出したり…そういう事は“あ、死ぬのかな”と思った時に初めて考えればいい。途中でうんうん悩むからおかしな事になる。
町田康の小説もそうなのかもしれない。何か学ばなければ、実にせねばと思うと肩透かしをくらう。カバーの内側に“人はなぜ人を刺すのか”的なことが書いてある。
書くな、そんなこと。
考えてしまうやろ。本を読むという行為を今まで少し勘違いしていたかもしれない。
意味を考えるのは超無意味だ。

11月20日にまた会社を辞める。きっと一週間もしたら私は佐賀からいなくなる。
派遣の人が大田区の仕事を勧めてくれた。
親が出ていく前に動物園に行こうとかおかしな事を言う。妹が帰らぬ人になって帰ってくるんじゃないかとかおかしな事を言う。

方言が本当に久しぶりに優しく耳の中で丸くなる。