魔法の秘密基地。
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ちいさなけもの

横浜に引っ越して2ヶ月が経った。
当初は“資格の勉強しなきゃ”とか“就活しなきゃ”とか意気込んでいたけど日々流されていく。
夜勤だからお酒飲みながら焼き鳥食べたい、などと叶わぬ事を夢見る。

買い出しに行こうとアパートを出ると
“みゃおー みゃおー”と聞こえた。
負けじとみゃおみゃお鳴いてみた。

ちいさなけものが現れた。子猫である。しかもガリガリ。最初は警戒していたが、相手の真似をしながら近付いた。
焼き鳥ストレス対策の為につくねを作っていたのを思い出した。
持っていって与えると
“んみゃいんみゃい”とか言いながらガツガツ食べた。
本当に言うんだなー。噂には聞いてたけど。
まだ欲しそうな目をする。
この、欲しがり屋さんめ。
ツナ缶と蒸しパンをあげた。
撫でろ、と言わんばかりに体を擦り付けてくる。
抱け、と言わんばかりに膝に前足を乗せ、顔を舐めようとしてくる。

会社の寮だから飼ったら追い出される。間違いなく苦情が来る。ちいさなけものを置いて部屋に戻る。背後からはいつまでもにゃおにゃおにゃおにゃお後追いの声。

久々に貧乏なのを悔やんだ。この歳になってもお金がなくてもなんとかなる、としか思っていなかった。
部屋に戻り泣きながら電話をした。
泣きすぎて頭が痛い。
結果、お金持ちになる、なって猫と住むと決めた。

ちょうど“猫と庄造と二人のおんな”を読んでいた。初の谷崎潤一郎。
雪の日には“雪のひとひら”。初のポールギャリコ。

最近良い本に出会えるようになった事が嬉しい。

みたい!

あー
歌川国芳の絵が観たい!
日経おとなのOFFで展覧会情報を仕入れようとぺらぺらしていた。

ふざけているのか大真面目なのかわからないけど金魚がぴちぴち踊っていた。

是非、観たい!

猫も踊っていた。

嗚呼、観たい!

ポーラ美術館のモネも観たい。小さい頃、何故かモネが大好きだった。睡蓮や聖堂の絵はコピーを当時おねだりして買ってもらって額にいれていた。

10月末にじいさんが倒れた。心不全だ。
今は回復して退院をし、家で過ごしている。よって関東行きも遅れた。遅らせた。鬱状態になりながらも決めた。

しかしまぁ我が儘放題、好き勝手ですぐに短気を起こす。最初は子供を諭すようになだめていたが…面倒すぎて育児放棄。
母親と“痴呆になるのは時間の問題”と話しながら戦々恐々としている。
皆こんな問題と直面しているのかと思うと頭が下がる。

やっぱりあほと老人はあまり好きになれない。

どうせ滅ぶなら

人間、必ずいつかは死を迎える。
刻一刻とその時に向かって泣いたり笑ったりしながら歩き続ける。
神様がいるとしたら人生の中身なんて知ったこっちゃないのだ。

だからこそしょーもない事ばかりに一生懸命になろうと思う。


今日ハガキが届いていた。家の浄水器のカートリッジの交換をした方がいい、という。
このカートリッジ、その名を“ぬーぴゅ”という。
何かお感じにならないだろうか。
ハガキには
“あなたのぬーぴゅ、汚れていませんか?”と書いてある。

なんと破廉恥な!

妹に顔を赤らめながら言うと
“姉ちゃんは頭がおかしい”と言う。
だって“ぬ”って文字、日常じゃ使わないでしょ。“ぴゅ”だなんて何だか不潔。力説に力説を重ね、

“病院行きなよ”

“俺のエクレア”の時もそうだった。大体“俺の”なんて付けてしまったらやらしいよ。
“やさしくとろけるケンちゃん”という豆腐もある。

何を言ってるんだ!何の事だ!!

語感や言い回しが下ネタにしか聞こえないのだ。
人に解ってもらえないのが悔しい。すごく悔しい。
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