エレファントカシマシ 30th ANNIVERSARY TOUR 2017 (11/19) | ラフラフ日記

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主に音楽について書いてます。

これは覚悟ではない。挑戦だ。 からの続き

11月17日、急性気管支炎のため中止になったあゆの宮城公演は、ツアーの「30公演目」だった。ツアーは全 60公演だから、中止になった分を入れると後 31公演あるということになるし、次は、

11月21日 千葉:市川市文化会館 大ホール
11月22日 山梨:コラニー文化ホール 大ホール

が控えている。
だからなおさら心配してしまうのだけど、私は 11月21日の市川公演のチケットを持っていたのだ。

そのチケットの重みを感じながら迎えた 11月19日には、この前あゆを観た大宮ソニックシティで、紅白初出場を決めたばかりの、そして前日に力強い言葉をくれた、エレファントカシマシのライブだった。

これは、紅白出場歌手発表からの私の “エモすぎる” 日々の日記、第2弾である。

エレファントカシマシ 30th ANNIVERSARY TOUR 2017 “THE FIGHTING MAN”
2017年11月19日(日) 大宮ソニックシティ 大ホール




(当たり前だけれど、あゆのときと同じ看板。今回色んな所で、「あ、ここエレカシも」「あ、ここあゆも」ってなる)

あんな生命力に満ちた「奴隷天国」ははじめて聴いた。「死ねーーーっ!」という叫びがこんな風に聴こえるときがあるなんて。自分の細胞がどんどん蘇っていくのを感じた。これってこんな曲だったんだ…。

「死ねー!」とか「同情乞うて果てろ!」とかでこちらの憂鬱を吹き飛ばしてしまうのも、「俺を力づけろよ!」と歌いながらこちらを力づけてしまうのも、エレカシの七不思議だよ。人類の七不思議かも知れない。

宮本さんが「37歳くらいのときに、色々あって、でも、俺はまだまだやってやるぞー!って作った歌です」と言ってやった「ハロー人生!!」。37歳、今のあゆくらいか…とこの日はどうしても考えてしまう。そしたらそれは、“どっこいオレは未だ生きている そうさオレはまだ生きている” と力強く叫ぶ歌だった。

そうさ、オレはまだ生きている!!

そして、MC のところで、宮本さん「俺たちもようやく・・・」で、大拍手。「紅白歌合戦に出ることになりました!」、拍手の嵐。「精一杯歌ってきますんで、楽しみにしていてください!」

新曲「RESTART」。とんでもなかった。CD でも Mフェアでも聴いたけど、ライブで聴いて、とんでもなかった(二度目)。事件ですこれは。私しばらく呆然としてしまいました。マグマの低音。低音のマグマ。

同じく新曲、「今を歌え」が生々しかった。今出来たばかりのような、未完成のようなたどたどしいような、でもすごく、今までに聴いたことのないような生々しさだった。今というのは常に「未知」なのだろう。なんかちょっと「宇宙」を感じたし、まっさらなおろし立てのシャツに袖を通すときに、ひんやりするような何か。

負けるなよ! まだまだ行くぜー!

エレカシが、ミヤジが、叫んだ。

この日はいつも以上に胸に響いてしょうがない。だって、どうしたって想ってしまう。先月、同じ会場で観たあの人のことを。席もほぼ同じ位置だった。

「夢を追う旅人」を歌う前に、「夢を追うって・・・・・・おいしいご飯を食べたいだっていいんだ! 夢を追おうぜ!」。

ツアー、7月の八王子から二度目だけど、とんでもなくパワフルになってた。パワーの坩堝(るつぼ)。



「さあ、ツアー後半
 さらに ド・ドーンとゆくぜ!!」


エレカシの、ミヤジのこの言葉がいつも以上に胸に沁みるよ。
沁みるし、改めてエレカシの、ミヤジのかっこよさが身に沁みてわかる。

こんなマヌケな程当たり前のメッセージが人をふるわせることを、今の私は知っている。



【同ツアーの記事】
エレファントカシマシ 30th ANNIVERSARY TOUR 2017 (7/9)

『Just the beginning -20- TOUR 2017』 (11/21) へ続く