『Just the beginning -20- TOUR 2017』 (9/7) | ラフラフ日記

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ayumi hamasaki Just the beginning 第2章 ~sacrifice~
2017年9月7日(木) パシフィコ横浜 国立大ホール


※ 一曲目の曲名(及び演出)書いてあります。

5月からはじまった浜崎あゆみのツアー『Just the beginning -20-』、9月からは「第二章」で、パシフィコ横浜からはじまりました。その二日目の公演に行ってきました。

第二章には副題がついていて、「sacrifice」とあります。辞書には、「生け贄」「犠牲」と書いてありました。第一章からのつながりを感じさせる言葉です。

今回のツアーは全60公演ということで、日程的にバンドメンバーの方たちはどうなんだろうと気になっていました。よっちゃん(野村義男)のサイトをチェックすると、あゆのライブの日と重なっている日にライブがあります。すると、あゆから今回は「初バンドメンバーなし」であることが告げられました。

もともとバンド演奏が好きであることもさることながら、バンドで歌うあゆが大好きなので、残念というよりは心配に近い気持ちを少し抱いてしまいました。どんな形式でも楽しめる気はするのですが、あゆの魅力が損なわれてしまうのでは?あゆの方向性が私が思う方とは違う方へ行ってしまうのでは?といったような不安というか。昨年の TAツアーでバンドが数曲のみだったことを思い出しました。

しかし、そのときとはちょっと違う気持ちの自分がいました。バンドがいないことは残念だけど、あゆが「それでもライブをやる」ということが重要に思えたからです。思えば、一番最初のツアーは「バンドなし」じゃなかったでしたっけ。それが今や、バンドメンバーじゃ間に合わないくらいのライブアーティストで、けれど、それじゃあ他のメンバーで…とすんなりなれないバンドスピリット。

あゆの言葉も、「そこがどんな未知の世界であっても間違いなく生け贄になって全て捧げる自信、あるよ」と、「生け贄」なんて言葉、後ろ向きに捉えがちな気がするけど、あゆが言うと、前向きに聴こえてくる不思議。

…と、前置きが長くなってしまいましたが、なんといっても一曲目!

10年くらい前、あゆのライブでこの曲を一曲目にやったらかっこよくない? 幕がかかったままはじまって、そこからシルエットが見えて、エフェクト(?)がかかった歌の部分が終わって、バンドが入ってくるところでバーンって幕が開くの!と妄想した曲がありました。私はそんな妄想をしたことも忘れかけていました。この日、あゆはその曲を一曲目にやったんです! しかも、私が言ったような演出で!

その曲は、「alterna」

葬列から一日戻り、最後の晩餐――そんなことを連想させた「第一章」。そこからの「第二章」ということもあって、「第一章」からどういった「続き」を見せてくれるのかと思っていたら、「続き」というよりは、「第一章」のテーマを違った角度から見るような、より内側を見るような、心の葛藤とか痛み、そんな風にも感じました。

しかし、そういったストーリーを追うことよりも、ライブそのものに惹きつけられていきました。

(意味やストーリーを追うこともいいのですが、その答えはあゆだけが知っているとは私は思いません。なぜなら、あゆは答えを独り占めするようなことは歌っていないと思うからです。それでも、あゆの答えはあゆだけが知っているのだと思いますが、それなら、私の答えも私だけが知っています。だから、あゆの答えではなく、私の答えを見つけたとき、そのときはじめてあゆに会える。そんなことを思うのです。でも、ときどき、あゆの答えは私が知っていて、私の答えはあゆが知っている、のかも知れませんね。何言ってるかわからなくなってきました)

まず、バンドサウンドに圧倒されました。バンドはいないのに、本当にまるでそこにいるみたいに鳴っているんです。a-nation が終わったあと、バンドメンバーが集まってこのライブ用にレコーディングをしたと聞きましたが、それにしてもです。録音なのに、なんでこんなに温かいんだ!熱いんだ!
それは、あゆがバンドとこれまで約18年間つちかってきた音なんですよね~。それと同時に、いつもはこれをバンドでやってるんだぜ!と、なんで私がそうなるのか、急に誇らしくなってしまいました。
そして、バンドがいないのにロックな曲ばかりやるあゆが愛おしい。

ホールだからか、あゆが歌い終わったあとや間奏のところで、自然と拍手が起こるのとかすっごく良かった。アリーナだとかき消されてしまいがちな(ライブハウスでもまぎれがちな)、お客さんの反応がダイレクトにわかって、それはあゆにもわかるだろうし、そういうのがすっごく良かった。

ああ、あゆはこういう歌手なんだ~、こんな素敵な歌手だったんだ~、みたいな。

なんというか、やっと普通のライブになったというか。いや、今までだって正真正銘のライブなんだけど、やっと、あゆもお客さんも見たかったものが見えてきたというか。ライブがあらわになるというか。このことはまた次回書こう。

血を感じるライブだった。ちゃんとあゆの血が流れてるライブ。血が流れるだなんていうと物騒に聞こえるかもだけど、そうじゃなくて。血が流れるというより、血が通ってるって感じかなぁ。

「sacrifice」というけれど、あゆが犠牲になるというよりも、あゆは犠牲になった(なってる)人のために歌ってるって感じた! そんなこと言ったら、きっと人は皆、犠牲者だから、だから、あゆはすべての人のために、あなたのために、君のために、わたしのために歌ってるんだよ!



会場に入ると、この大きな看板が飾ってありました。私これ、昔のあゆの写真だと思ったんです。でもこれ、「WORDS」というのは新曲のことなんですね。つまり、最近の写真ってことですよね。
そして、来場者はこの新曲「WORDS」をダウンロードできるんです! これもっと告知してみても良いのに。現在開催中の浜崎あゆみのツアーで来場者は新曲をダウンロード(無料)できますって。こういうこともやってるんですね。



YOSHIKI から花が来てました!

ホールという音響、これが生バンドだったらどうなるのだろう!

そしてそして、第3章の日程が発表されました!(注:発表されたのは 9月です)

http://avex.jp/ayu/news/detail.php?id=1053290

見てよこれ! 北は北海道、南は沖縄、あゆが全国に行くよ! はじめてのところももちろんあるし。嬉しいね!
そして、タイトだーーー!

【同ツアーの記事】
『Just the beginning -20- TOUR 2017』 (5/13)
『Just the beginning -20- TOUR 2017』 (6/17-18)