望郷を読んだら湊かなえさんのイヤミスに触れたくなった。



行方不明になった姉。真偽の境界線から、逃れられない妹――。あなたの「価値観」を激しく揺さぶる、究極の謎。私だけが、間違っているの? 13年前に起こった姉の失踪事件。大学生になった今でも、妹の心には「違和感」が残り続けていた。押さえつけても亀裂から溢れ出てくる記憶。そして、訊ねられない問い――戻ってきてくれて、とてもうれしい。だけど――ねえ、お姉ちゃん。あなたは本当に、本物の、万佑子ちゃんですか? 待望の長編、刊行!(内容紹介より)





真実はなんだろか?と、なかなか自分の中でも推理ができずに心苦しいままラストをむかえた。

帰ってきた姉は本物の姉なのか?偽物なのか?主人公の思いすごしか?
個人的な希望で、偽物であれ!!と思いながら読んでいってラストで真相が明らかになるけど、やっぱりイヤミスだった。

今まで読んできた湊かなえ作品の中で1番嫌な感じ。

主人公、妹と同じ気持ちになって読み進めていたから、そんな妹が可哀想な真相でいやーーな気持ちになってしまった。

読後感は人によって様々かもしれない。
最後、妹が投げかける言葉「ほんものって何ですか?」って言葉は私たち読者に投げかけた言葉のようにも思えた。





イヤミス好きだけど、スッキリするミステリーが読みたくなってきた!!!

何かないかな?




私はあまり短編集を読む事が得意ではないけど、この望郷はとても読みやすかったです。
日本推理作家協会賞を受賞した作品もあります。



日本推理作家協会賞受賞! 都会から離れた島に生まれ、育った人々。 島を憎み、愛し、島を離れ、でも心は島にひきずられたまま―― 閉ざされた“世界"を舞台に、複雑な心模様を鮮やかに描く湊さんの連作短編(全六編)。 自身も“島"で生きてきた湊さんが「自分にしか書けない物語を書いた」と言い切る会心作。島に生まれ育った私たちが抱える故郷への愛と憎しみ…屈折した心が生む六つの事件。
(作品紹介より)





閉塞的な島に住む6人の物語。
1話目はまさに湊かなえさんらしいミステリーでした。
内容紹介を見ないで買ったので、ミステリーと思わず読んでいて、まさかまさかの展開に心が踊りました!
そうきたかーーー!!って。


他の話もミステリー要素があって、ミステリーが好きな人、または、そんなにミステリー好きでも無い人でも楽しめるんじゃないかと思いました。

島を離れたくても心が引きづられている、離れられない、そんな心境がうまく描かれてます。

私は島国出身ではないのだけれど、作中に出てくる登場人物に共感できました。

あ、なんかわかる。。。

そんな風に思うことが何度あったか、

救いがあったり無かったり、人生こんな感じだな。

読み終えて、1番に思ったのがこの作品の順番がすごい!!ってことです。
私の中では絶妙な流れでした。

ミステリーだけでなく、故郷や家族をしみじみ思うことが出来る作品でした。


三秋 縋さん書き下ろし、原案loundrawさんの
小説。

loundrawさんをYouTubeの動画を見て
ファンになった人にはたまらない1冊。

原画展で限定販売されていた小説を読みました




あらすじ
2013年ソウタは人生のエアポケットでもいうべき場所に落ち込んでいた。
そんな時に「私のこと覚えてないですか?」と不思議な少女ユキに出会う。
帰る場所がない彼女をソウタは何も言わず匿ってやることにした。
ユキと同居していくうちに、ソウタの無気力は回復の兆しを見せ始めていた。
そして、ある日。唐突に、ソウタは選択を強いられることになる。
 
 一人の少女を犠牲にして、世界を救うか。
 世界を見捨てて、一人の少女を救うか。

ソウタとユキが運命を共にするようになるまでの42日の物語。





一人を犠牲にすれば世界が救われるなら
世界を救うほうを選ぶ。とすれば、
今まで見たことある映画や小説にありがちな
結末だ。
一人の命と、世界。冷静に判断すればすぐ
答えは下せる。

「これは想像力の問題なんだ」と小説に
出てくる、ある男が言っていたから
想像力を働かせて、その一人の少女について
思いを馳せてみた。

孤独を強いられ、自分の人生を犠牲にして
世界を救うために、ただ生きている。
でも、本当は誰かに愛されたい、誰かに
名前を呼んでもらいたい。
外の世界を見たい。
当たり前の事を、させてもらえない彼女の
事を考えると、、、
自分の任務を放り出して自由に生きたいと
願うのは至極当然のことで、きっと誰にも
責められない。

彼女がもし、自分だったら?

そんな事を考えながら読む話でした。


久しぶりに読んだ純文学作品は相変わらず
強烈だった。
コインロッカーベイビーズを読んだとき
並の陰鬱さに包まれた。




絶対的な闇、圧倒的な光。 
「運命」に翻弄される4人の男女、 

謎のカルト教団と革命の予感。自分の元から去った女性は、公安から身を隠すオカルト教団の中へ消えた。絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、光とは何か。著者最長にして圧倒的最高傑作。(内容紹介より)




色々な話が詰め込まれていて何から感想を
書けばいいのか難しい。

文章を理解しきれてないので、うまく
感想が書けるかどうか????

作者は後書きで、闇と光の小説だ。と
述べています。

私の感じた感覚では、闇は教団Xの教祖で
光は松尾さんだなぁー。です!

松尾正太郎って老人の話が何回か出てきます。
その話が難しい所があるけど好き。

遺言的なビデオではこう言ってます。
「我々は物語を発生させるために生きている。
我々の物語を生きるために生きている。
そして、その物語には優劣はない。」
松尾さんらしい温かい話で最後の話。

あと、脳や原子についての話も面白かった!

松尾さんの奥さんの話も良いです。
「世界の中にある何かは、自分に対して
優しい」

世の中の自然や生き物を素粒子の集合体
として、結合したり入れ替わったりしてる
という視点も面白くて、そう思えば世の中を
俯瞰して見ることが出来る気がする。

闇のような、教団Xの教祖は人間の歪んだ
性や優越感、劣等感の塊みたいなもんだな、
と個人的に感じました。

色んな感想や意見を持つ人がいる小説では
ないかな、と思います。


2ヶ月くらい、読み終わるまでかかって
しまいましたー。
久しぶりに1冊にこんなに時間かけた、、、




なかなか今、読んでいる本が読み終わらず
前回の更新からだいぶ空いてしまってる。

やっと、3分の2読めました∠( ˙-˙ )/

教団Xを読んでおります!

自分の体や自然界全てのものがどんな粒子の
集合体なんだろ?って考えるようになりました。

みんなは、教団Xについてどんな感想をもった
のだろうか??

読み終わったら、またブログに書こうと思います。
純文学系は読み進めるのが遅くて、私は読書好き
と胸張って言えるまで、まだまだ だなぁー。







話は本から離れて、新しくハムスターが我が家に
やってきました!


友人の学校で里親を探してるって話だったので
手を挙げさせてもらいました!

とても、人懐っこい子で沢山の癒しを私に
与えてくれてます。

フワフワ、プリプリのハムちゃん(*¯ω¯*)