久しぶりに読んだ純文学作品は相変わらず
強烈だった。
コインロッカーベイビーズを読んだとき
並の陰鬱さに包まれた。




絶対的な闇、圧倒的な光。 
「運命」に翻弄される4人の男女、 

謎のカルト教団と革命の予感。自分の元から去った女性は、公安から身を隠すオカルト教団の中へ消えた。絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、光とは何か。著者最長にして圧倒的最高傑作。(内容紹介より)




色々な話が詰め込まれていて何から感想を
書けばいいのか難しい。

文章を理解しきれてないので、うまく
感想が書けるかどうか????

作者は後書きで、闇と光の小説だ。と
述べています。

私の感じた感覚では、闇は教団Xの教祖で
光は松尾さんだなぁー。です!

松尾正太郎って老人の話が何回か出てきます。
その話が難しい所があるけど好き。

遺言的なビデオではこう言ってます。
「我々は物語を発生させるために生きている。
我々の物語を生きるために生きている。
そして、その物語には優劣はない。」
松尾さんらしい温かい話で最後の話。

あと、脳や原子についての話も面白かった!

松尾さんの奥さんの話も良いです。
「世界の中にある何かは、自分に対して
優しい」

世の中の自然や生き物を素粒子の集合体
として、結合したり入れ替わったりしてる
という視点も面白くて、そう思えば世の中を
俯瞰して見ることが出来る気がする。

闇のような、教団Xの教祖は人間の歪んだ
性や優越感、劣等感の塊みたいなもんだな、
と個人的に感じました。

色んな感想や意見を持つ人がいる小説では
ないかな、と思います。


2ヶ月くらい、読み終わるまでかかって
しまいましたー。
久しぶりに1冊にこんなに時間かけた、、、