スピーチって単なる形式的でつまらないものだって、イメージだった。

そんな私のスピーチに対するイメージを覆してくれた本に出会いました。




OLが選挙のスピーチライターに!? 言葉のもつ限りない可能性をハートフ ルに描いた青春小説。スピーチの極意もお教えします! お気楽なOL・二ノ宮こと葉は、密かに片思いしていた幼なじみ・今川厚志の 結婚披露宴で、すばらしいスピーチに出会い、思わず感動、涙する。伝説のス ピーチライター・久遠久美の祝辞だった。衝撃を受けたこと葉は、久美に弟子入 りし……。(内容紹介より)


スピーチに対して興味はそんなになかったけど
リンカーン、オバマ、ヒットラー、キング牧師は
スピーチで世の中を動かしてきた。

言葉のもつ力をすごく感じられる話でした。

小説の中に出てくるスピーチに心が温まる
ことも。

心に残っている言葉が

「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。」

実際、三日で歩き出せるかどうかは別として
お守り的な意味で心の中に置いておきたい
言葉でした。

これは、スピーチライターの仕事の話だけど
結婚式のスピーチなど、スピーチをするときの
勉強にもなる小説でした。

出てくる登場人物の人柄も良くて、読んでいて
心がほっこり、涙がじんわり、です。



久しぶりに、うさぎのネタで書きます。

テレビからは何度も高温注意報の言葉が聞こえてくる。

確かに暑い。。。。


うさぎのココアに目を向けると、すでにバテてた( ̄▽ ̄;)


毛皮着てるんだもんね、暑いよね。ほんと。

エアコン稼働!!!文明万歳!




1時間後のココアさん、復活しました!!



今日は外に出るのが怖いよ。
熱中症、気を付けてください。






読書はというと、「教場」を最近読みました。
友達から勧められて。
でも、うまく感想が思い浮かばず。。。。

いつも、うまく思い浮かばなくてblog書く前は
頭を悩ませてるんです。
語彙力のなさに悲しくなる。。。


文章かける人を尊敬します。

私も人目を引くようなものを書けるようになりたいーーーー

本読んでたらいつかは上手く書けるように
なるんじゃないかと期待してるけど、
まだまだみたいです(´;ω;`)
装丁と題名で何となく気になって手に取った
本です。

紫のアリス



不倫を清算し会社を辞めた紗季は、夜の公園で男の死体と「不思議の国のアリス」のウサギを見る。果たして幻覚か?引越したマンションで、隣人の老婦人のお節介に悩む紗季に元不倫相手が自殺したという知らせが。一方「アリス」をモチーフにした奇妙なメッセージによって、十五年前のある事件の記憶が蘇る。(内容紹介より)





あとがきで作者が書かれているように、遊園地の
迷路から出られなくなった子供のような気持ちでずっと読んでました。
リアリティがある表現で書かれているのに
得たいの知れない恐怖が常に背後にある
なんともいえない怖さがありました。

不思議な怖さは、語り手である主人公自体の
記憶が曖昧だった事が要因かもしれません。

思い出せない不安。
何を思い出すか分からない不安。

不思議の国のアリスが持つ不安と恐怖。

人間の曖昧な記憶をとても緻密に練り上げて
出来たお話だと思います。
見事に伏線を回収出来ていたので、再読したら
また違った意味で楽しめそうです。

終わりは謎が残る私の好きなイヤミスってやつでした。


映画化されて話題にもなっている本を読んでみた。

22年目の告白~私が殺人犯です~



驚愕の先の涙、涙! 小説というもう一つの衝撃。
書籍編集者・川北未南子は苦悩していた。突如現れた美しい青年・曾根崎雅人から預かった原稿は、巧みな文章で綴られ、彼女を魅了した。しかし、そこに書かれていたのは、22年前の、すでに時効が成立した連続絞殺事件、その犯人による告白だったのだ。はたして、この本は出版されるべきなのか。だが――わたしはもう悪魔の虜になっていた……。
出版された『私が殺人犯です』は、たちまちベストセラーとなり、曾根崎は熱狂を煽るかのように挑発行為を続ける。犯人逮捕を果たせなかった刑事の無念。そして、被害者遺族たちのやるせない思い――。社会の禁忌に挑む小説版『22年目の告白』が登場。
(内容紹介より)



とてもテンポよく読めて最後まで良いスピードで読めました。

個人的には曽根崎という男がどんな容姿をしているのかを
想像しながら読み進める事が楽しかったです。
映画では藤原竜也さんが役を務めてるけど、
私の中での曽根崎はGACKTです 笑。

最後のどんでん返しが好きな人にはオススメの
作品だと思います。
途中ある程度の真相の予想は出来るんですが、
最後の最後のオチまでは予想できなくて後半は
一気読みです!

やるせない想いを抱きながらも、ラストは少し
救われる感じでした。

映画がどのようになっているのか興味があるので
観てみたいな!!



最近、気になりだした朝井リョウさんの作品です。

スペードの3



ミュージカル女優、つかさのファンクラブ「ファミリア」を束ねている美知代。大手化粧品会社で働いていると周りには言っているものの、実際は関連会社の事務に過ぎない彼女が優越感を覚えられるのは、ファンクラブの仕事でだけ。ある日、美知代の小学校時代のクラスメイトが「ファミリア」に加盟する。あっという間に注目を集めた彼女の登場によって、美知代の立場は危うくなっていく。美知代を脅かす彼女には、ある目的があった。
華やかなつかさに憧れを抱く、地味で冴えないむつ美。かつて夢組のスターとして人気を誇っていたが、最近は仕事のオファーが減る一方のつかさ。それぞれに不満を抱えた三人の人生が交差し、動き出す。(あらすじより)


辻村深月さんが推薦されていたように、朝井
さんは男性なのに何でこんなにも女性の気持ちが
分かるんだろう??と思いました。

自分だけの優越感、あの子と自分を比べて
しまうこと。
一緒に過ごす人がいない休み時間の過ぎる様子。

3人の女性について書かれているけど、共感
できる登場人物が誰にもいるはず!

話の中でトランプゲームの大富豪をしている
場面が人生を表しているようでした。
周りに手の内を見せずに切り札のカードを
いつ出すか隠し持っている美知代に対して、
「革命はおきない」ってむつ美が放った
言葉にドキッっとさせられました。

人はどこかで革命が起きて自分が優位にたつ
時がくるのを望んでるんだ、って。